犬の理解度のはなし
訓練競技の課目には「常歩行進中の作業」というものがあり、ハンドラーと一緒に脚側歩行している犬に対して「立止」「伏臥」「停座」などのキューを出して、ハンドラーはそのまま歩き続けます。
犬はキューを出されたときに、出された姿勢で止まることが要求されるわけです。
このとき、「伏臥」や「停座」は明らかに犬の姿勢が変わるので、犬は即座に姿勢変更することが出来ますが、「立止」の場合は、すでに立って歩いているので、そこで「タッテ」と言われて、あわてて違う姿勢を取ったり、あるいは止まれなかったりする犬がいます。
つまり、犬は「タッテ」と言われてどうすればいいのか混乱してしまうというわけです。
中には「タッテマテ」と言うハンドラーもいます。
基本は一声符でキューを出さなければいけないので、「タッテ、マテ」ではなく、「タッテマテ」とワンワードのように言わなければいけません。
ちょっと長いですね。
我が家のアシスタントは本犬が前進中は走っていても「タッテ」で止まることが出来るのですが、サイドステップになると止まれません。
後退歩行でも「タッテ」で止まれるのに、なぜかサイドステップは勢いがついてズルズルと。
先日の練習会では、Lくんがやはり前進中の「タッテ」で躓きました。
言葉のキューはわかりやすく出す必要があります。
例えば最初のワードが似ていると犬が勘違いするということはずっと以前にも書きました。
「スピーク(吠えろ)」と「スピン(お回り)」を、最初の二文字を聞いて動き出す犬にとってはどちらでもいいように吠えながら回ったという事例もありました。
つまり、他のキューとかぶらないキューを付けることがポイントとなります。
しかし、Lくんが立止で止まれない理由はキューのかぶりではありません。
となると、歩いているときに「タッテ」と言われることへの違和感かもしれません。
そこで、違うキューを付けてみることにしました。
我が家のアシスタントもちょっとキューを変えてみました。
果たして吉と出るか凶とでるか。
犬の気持ちになって考えてみるのも大事ですね。
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