社会化の勘違い:第二弾
先日、犬と仲良くすることが「社会化」と勘違いされている方がいらっしゃるようだと書いたところ、生徒さんのお一人から、散歩に行くと、ほぼそのように思っている人の方が多いと言われました。
なぜかというと、生徒さんの犬は他犬を見ても知らん顔が出来るのですが、その様子を見て、「社会化不足なんですね。」と言われるとのこと。
なんと!
知らん顔が出来ることこそ、社会化が出来ている証ではありませんか!!
ヨーロッパの街中でよく見られる景色のひとつに、ノーリードで飼い主と一緒に散歩を楽しんでいたり、パブで足元に寝そべる犬たちがいます。
よその犬に気をそそられ挨拶に行くようであれば、当然飼い主の傍から離れて行くことになり、場合によっては車に轢かれることだってあるでしょう。
よその犬も、人も、車も、自分とは関係ない景色の一部と犬が認識することで、犬は社会の中に溶け込んでいるということができます。
見習いは他犬に興味深々で、距離が近ければ、自分から進んで向かって行くタイプです。
※写真の犬は知人の犬ですので、挨拶は許していますが、知らない犬への突撃は一切させていません。
犬嫌いの犬であれば、そんな犬に向かって来られたら大パニックとなります。
見習いの社会化はまだまだと言っていいでしょう。
しかし、ノーリードで自由に挨拶ができるような環境(ドッグラン)などでは、とにかく低姿勢で、相手を怒らせまいと必死です。
数か月前、ドッグランで仲良くなった子と追いかけっこをしている途中で他の犬にぶつかってしまったときも、慌てて戻ってぶつかった犬の様子を見に行きました。
これは社会化というより、社会性があると言った方がいいかもしれません。
これは教えたわけでもなく、みずからこの行動を取っているので、社会化された犬というより、持って生まれた性格でしょう。
今後は、他の犬を気にしないでいられるようになって欲しいと思いますし、他の犬と関わることがあるときは、社会性を持って接して欲しいと感じています。
よその犬のことを、「社会化不足」と決めつけることなく、よその犬の気持ちを考えられるようになるといいですね。
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