呼び戻しを軽んじてはいけません
子犬は呼ばなくても足元にまとわりついて危ないほどですが、成長と共に周囲の刺激に気を取られるようになり、呼んでもなかなか戻って来てくれなくなるというのはあたりまえのことです。
そこで、パピーレッスンでは、お家の中での呼び戻し練習を基本に、お外に出たらロングリードを使いながら、効果的に呼び戻していただく練習をお願いしています。
しかし、リードが着いていれば、犬は遠くに行かないものと安心している人も少なくないせいか、呼び戻しの練習に時間や労力を割いてくださる飼い主さんはあまり多くないようです。
でも、ドッグランなどでリードを外してしまったら、全然戻ってこないという犬たちも少なくないので、是非呼び戻しを強化していただきたいと思います。
ドッグランに行かなかったとしても、散歩の時に犬のリードが手元から離れてしまったり、ハーネスが抜けてしまったりして、犬がフリーになってしまう可能性はゼロではありません。
昨日公園に行くと、50メートルほど離れた場所から、リードが着いていない犬が走ってきました。
一緒にいたお友達の中には、他犬がちょっと苦手な子もいましたし、我が家のアシスタントもパーソナルスペースが広いので、見知らぬ犬に急に近づいて欲しくないタイプ。
しかし、その犬はズンズン他の犬に近づいていき、吠えられても動じません。
私は捻挫をしていて動きが悪いこともあり、犬たちと一緒にその犬とは反対方向に距離を取りました。
その犬はどの犬の傍にも近づいていき、他の犬の気持ちは全く意に介していない様子。
見ていると、飼い主さん全く呼び戻す気がなさそうです。
恐らく、自分の犬は他犬に害を及ぼさない温厚派だからと気を許しているのでしょう。
しばらく、自分の犬の好きなようにさせて、立ち止まったところを後ろから捕獲していました。
呼び戻す様子は全く見られなかったので、おそらく呼び戻せない犬なのでしょう。
しかし、自分の犬は温厚だったとしても、相手の犬も同じとは限りません。
もしかしたら、反撃されて噛まれるかもしれませんし、自分の愛犬を守ろうとして、相手の飼い主から蹴飛ばされるかも知れません。
一体誰が被害者なのかと言えば、犬以外の何ものでもありません。
むやみに他の犬に近寄らないことを教えるか、きちんと呼び戻して自分の犬の安全を確保することが重要な責任になります。
子犬は無邪気にいろいろなものに近づいていきます。
多少大人びては来たものの、我が家の見習いもまだまだお子様の域を脱していません。
テンションあげあげで、他の人や犬に突撃しないことを教え続けなければいけないお年頃です。
トラウマになってしまわないよう、犬同士の距離やルールも教えていきましょう。
さて、今日のプライベートレッスンのP君はそろそろ8ヵ月。
思春期に突入しました。
今まで大丈夫だったものがダメになったり、いろいろ変化を見せるお年頃です。
おうちの中ではすっかり大人びて、人の話もよく聞けるようになってきましたが、ここで油断しないで、日々のルールを一貫性を持って伝え続けていくことが大事ですね。
ケージの中のハウスがちょっと大きくゆったり目になったPさん。
さっさと中に入って、くつろいでいました。
ハウストレーニングを頑張ってくださった成果ですね。
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