「般化」のはなし
「いつも家では出来るのに、外では出来ない。」ということはよくある話ですが、このように、このシチュエーションならできるが、そうでないと出来ないということが無いようにすることを「般化」と言います。
例えば、向かい合って愛犬に「オスワリ」と言えば座れるのに、ソファに寝そべりながら、「オスワリ」というとやってくれないとか、両手に荷物を持っていると座ってくれないとか、ドアの向こうから声をかけるとやってくれないといった場合は「般化」が出来ていないと言っていいでしょう。
「般化」とは、そのキューを聴けば、どんなシチュエーションでも、どんなタイミングでも、行動できることを言います。
オビディエンス競技では、「常歩行進中の作業」や「招呼中の作業」のように、犬が動いているときにキューを出したとき、アイコンタクトが取れていなくてもすぐ作業が出来るかどうかを評価する課目があります。
常歩中の作業とは、愛犬とヒールウォークをしているとき、「オスワリ」や「フセ」などのキューを出し、犬は即座にその姿勢に移り、ハンドラーはそのまま歩き続けるというものです。
招呼中の作業では、犬を呼び戻しているとき、「フセ」や「タッテ」などのキューで犬の動きを止めます。
「うちは家庭犬なので、そんなことは必要ない」と思われるでしょうが、両手いっぱいの買い物をして帰ってきたとき、玄関で待っていた犬が喜んで跳びつこうとしているのを、「オスワリ」で止めることはある意味危険回避として必要でしょうし、散歩中車に跳びつこうとした犬に、背後から「フセ」と声をかけて安全を確保することも重要なトレーニングの一つです。
どんな状況でも、犬がハンドラーの声に耳を傾ける習慣をつけておくと、少しずつ出来るようになっていきます。
さて、サクラの木をバックに記念写真を撮ろうと後ろに下がった時、立ち上がりそうな犬に「オスワリ」と言って座り続けてもらうには、ハンドラーが少し離れたところからキューを言っても聴いてくれるように練習しておく必要がありますね。
アシスタントと一緒に、視線を合わせていなくてもキューに反応する練習をした動画がこちら。
https://www.facebook.com/wanbywan.dogdance/videos/3008840262721553
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