犬を脅かすメリットは?
むか~しむかし、犬が吠えたら、缶の中に石や鎖を入れて、ガチャガチャと不快な音を鳴らせばいいと言われていました。
確かに不快な音ですが、その音が意味することはなんなのでしょうか。吠えると不快な音がするから吠えなくなる。かもしれませんが、この音の鳴らし方は人によって異なるようで、不快を通り越してビックリさせてしまうようなこともあります。
むかしとあるテレビで、インターホンに吠える犬に対して、金属製の灰皿を重ねて床にたたきつけるようなことをしているのを見ました。
犬は驚いて吠えなくなるというものでした。
犬は一瞬大きな音に驚いて、吠えることを止めますが、また吠えて同じことが繰り返されていくと、大きな音に対して嫌悪感を抱くようになり、場合によっては、音に過敏になって弊害が出ることもあります。
例えば「音響シャイ」などです。
「天罰方式」を使うことで、飼い主への信頼を損なわないようにと考えているのかもしれませんが、犬がメンタル面でストレスを感じてしまえば犬には優しくありません。
愛犬の吠えの理由は多岐に渡るので、状況によって対処は変わってきます。
吠えてもメリットが無いと教えることで改善されるケースもあるので、対処方法はひとつではありません。
インターホンなどへの吠えは、インターホンを特別なイベントにしないトレーニングをすることや、別のことに気をそらすなどの方法で改善される場合もあります。
窓から外を行き来する人や車に対して吠えるのであれば、視界を遮ることで改善できるでしょう。
いずれにしても不快な音で対処するのは難しいように思います。
時には外の不審な音に対して、「怪しい音がする」とアラートを出しているときもあるでしょう。
そんなときに叱られたり、不快な音がしたら、ますます外の音に対してネガティブな意識を持つようになるでしょう。
かつて我が家にいた初代ボーダー・コリーは、出産後のある夜、庭にトイレをしに出た時、突然吠えながら庭の端に向かって走って行ったことがありました。
見ると、知らない人が庭を横切っているではありませんか。
その人は犬に追いかけられて慌てて塀を超えて逃げていきました。
特にガードドッグのトレーニングをしたわけでもありませんが、夜中に自分のテリトリー内で不審者を見たら吠えるのは犬にとってはある意味当たり前。
吠えている理由を考えてみると、大きな音を立てなくても、解決の糸口がみつかるかもしれませんよ。
※1999年、果敢に不審人物に立ち向かったクリス母さん。
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