パピーを2頭迎えたら
ブリーダーさんのところに子犬を見に行くと、場合によっては、まだまだ行き先が決まっていない子犬たちが残っているときもあります。
あるいは、2頭残っている内の1頭を引き取る予定で見に行ったときなど、ついつい「どちらかを選ぶのがかわいそう」と2頭連れて帰ってきてしまうケースもあります。
2頭連れて帰ってくることはそれなりの覚悟が必要です。
かつて、我が家で繁殖したボーダー・コリー5頭のうち、3頭は行き先が決まりましたが、我が家に残す予定の女の子1頭の他に、男の子1頭には特に声がかかっていませんでした。
というより、見た目の柄から、恐らく望まれて行く可能性が低いと勝手に思いこんでしまい、結果同胎犬2頭が残すことにしました。
しかし、その際母犬のブリーダーさんからは、「やめた方がいい。」と何度も言われたことを覚えています。
それでもなぜ決行したのかと言えば、母犬が頼もしい犬で、子育ての半分はお願い出来るような気がしていたからです。
実は、この母犬をブリーダーさんから引き取るとき、まだ決まっていない男の子が1頭いて、一時的に我が家で預かっていたことがありました。
我が家の家族となった女の子と、なかなか行先の決まらない男の子と一緒に暮らし始めても、さすがに私一人で、初めて一緒に暮らすボーダー・コリーのパピー2頭の生活は考えもしませんでした。
同じ月齢の子犬を同時期に迎えるのは予想以上に大変です。
かわいさは倍ですが、当然お世話も倍になります。
「1頭も2頭も大して変わらない」と思われる方は少なくありませんが、実際に人と個別に関わる時間を作るためには、物理的に時間は倍になります。
犬同士で遊ぶから、人間はその間楽が出来ると思ったら大間違い。
日常的なマナーにしても、2頭並べて同時に教えることはできません。
それぞれ理解度が違うので、きちんと伝えるためには1頭ずつ真剣に向き合う必要があるからです。
もちろん兄弟がいることで、寂しい思いはしないというメリットもあるでしょう。
しかし、大きくなって、2頭一緒に走り出したり、悪戯をやり始めたり、あるいは2頭で他の犬に挨拶しようと突撃したりすることも想定していなければいけません。
そうならないためには、個々のトレーニングは不可欠です。
お互いが依存しすぎないよう、一頭ずつ散歩に行く必要も出てきます。
ハンドラーと個々の犬たちがきちんとコミュニケーション出来るようになることが重要ですね。
さて、今日は月齢の近い2頭のパピーさんのレッスンでした。
犬種も違えば、行動パターンや性格も全然違う2頭。
仲良しで、くっついて寝ることも。
でも、1頭ずつハンドラーと関わることで、人との関係性もきちんと築いていくことができます。
呼べばとても楽しそうに走って来る2頭。
そのうち、外の刺激に負けて、なかなか戻れるときがやってきます。
今のうちに、楽しい呼び戻しを沢山練習しておきましょう。
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