犬の社会化に対する大きな勘違い
最近は、「子犬を迎えたら、社会化を頑張りましょう。」という言葉をよく耳にします。
しかし、「社会化」という言葉が独り歩きをしてしまい、他の犬に吠えたり、怖がったりする犬を見ると、「社会化不足」だという発言まで聞こえてくるようになりました。
つまり、犬同士仲良く出来ない犬は「社会化」できていないそうです。
確かに、他の犬に対して過剰に反応してしまう様子を見ると、ストレスがかかって可哀そうと思います。
しかし、犬に対して吠える犬の場合、相手に傍に来て欲しくない場合と、遊びたくて相手を呼んでいる場合があるので、対処方法はそれぞれ異なります。
遊びたい犬は、フリーにしてやれば自分で近寄って行き、挨拶をし、一緒に遊ぶことも出来ます。
では、この場合犬好きな犬は社会化出来ているのでしょうか。
そもそも「社会化」とは他の犬と仲良くすることでしょうか。
「社会化」とは、犬の周りに存在するあらゆるものに対して、犬が平常心でいられるようになることです。
よその犬、バイクの騒音、救急車のサイレン、保育園の子供たち、サッカーボールで遊ぶ子供たちなどなど、人間社会では当たり前に存在するものに対して、いちいち興奮することなく、スルー出来るようになれば、社会化出来ていると言えるでしょう。
ちなみに我が家の見習いは、人も犬も大好きで、距離が近いと大興奮します。
先月まで近所で建て替え工事を行っているときは、家の前にいつもガードマンが立っているので、見習いは常に大興奮。
そんな時は「イケナイ」ではなく、「オイデ~。」といいつつ、跳びつき行動が出ないように制限し続けました。
場合によっては、リードを踏んで、落ち着いたらリードを緩め、跳びつかないことを褒めるということもやりました。
いずれにしても、見習いの気持ちだけを優先出来ないことを少しずつ教えています。
大事なのは平常心です。
つまり、社会化に重要なのは平常心ということです。
他の犬と遊べる犬を社会化出来ている犬というのではありません。
様々な環境にあっても、落ち着いていられるようにサポートしてあげることが重要ですね。
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