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2023年3月

2023年3月21日 (火)

目的によってトリーツの見せ方を変える

トリーツ(ご褒美)を報酬に使うポジティブトレーニングではオヤツやフードなどの食べ物を使いますが、ただ口に放り込めばいいというものではないということを以前にも書いたような気がします。

報酬にする前にルアー(誘導)として行動を引き出すことにも使える食べ物をどう犬に見せ、犬に追わせるかも目的によって異なってきます。

一見同じように見えても、実は全く違うことを意図していることもあるので、食べ物の使い方には注意が必要ですね。


さて、今日はパピーさんのプライベートレッスンがありました。

そろそろハーネスやリードにも馴れてもらおうと思っていたところ、すでにオーナー様は用意されていたので、今日はその辺りも含めたレッスンとなりました。

両前足を入れるタイプは、犬の足を掴んでハーネスに入れなければいけません。
子犬の場合、とにかくよく動いてしまうので、頭を入れるタイプのハーネスと比べるとなかなか装着が難しいものです。

お手お代わりを教えるにはまだまだ時間がかかりそうなので、とりあえず、気にしないで装着できるようにするために、オヤツを床に撒いて、食べることに集中している間に、ササっと装着してみました。

そのあと再びオヤツに気持ちがいっている間にリードも装着。

リードを着けると、ついついリードで犬をコントロールしたくなりますが、今はリードが着いていることを気にしないでいてもらうことが第一目的。

ということで、リードは緩めに持って、オヤツを片手に犬を呼んだり、トリーツをルアーにしながら一緒に歩いて、「リードが着いていると楽しいことが始まる」ぐらいの勢いでオヤツをあげたところ、リードを気にすることなく、上手に付いてきてくれました。

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子犬の目の前でリードをブラブラさせないことも大事なポイントです。

日々の練習で、お散歩が待ち遠しくなるといいですね。


蛇足ですが、ここは同じ月齢の子が2頭いるので、1頭ずつ練習します。
もちろん、待っている子にもご褒美が出ます。
なぜなら、待つことも楽しいことにしてもらうためです。

その分ハンドラーは大忙し。
でも、手抜きをしないことがゴールへの早道ですね。

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2023年3月20日 (月)

接し方は個体に合わせて

ずっと以前のことですが、子犬の社会化の一つとして、100人の人間に抱っこさせるという可笑しなルールを提唱した方がいました。

もちろん、目的は人に馴らすためだったのですが、本当に何でも受け入れられる時期の子犬ならばまだしも、多少警戒心が出てきた子犬を無理やり知らない人に抱っこさせるということは、逆効果にもなりかねません。
なぜなら、子犬には全く選択肢が与えられないからです。

例えば、リードを緩んでいる子犬の傍に黙って立っていれば、子犬は自分から匂いを嗅ぎに来ることも選択できるし、飼い主の後ろに隠れて様子を見ることも選択できます。
しかし、逃げられない状況の抱っこを強いることは子犬にとってはとても辛い体験にもなりかねません。
オヤツなどを使って、子犬が自分から傍に寄りたい気持ちにさせてあげるという方法もありますが、無理矢理の抱っこはおすすめできません。
子犬にも選ぶ権利はあるというもの。

現に、ご近所の奥様に毎日抱っこしてもらっていたら、ある時期からご近所の奥様を見るとギャンギャン吠えて威嚇するようになったという犬もいました。

何かに馴らすというのは、犬に我慢を強いるのではなく、犬が「これくらいなら大丈夫」と許容できるようにすることです。

我が家のアシスタントは人にはフレンドリーで、知っている人には自分から寄って行って挨拶もしますが、ハグは苦手です。
ギュッとされそうになると逃げます。

ご自分のお子さんが、知らない人に、「かわいいねぇ」と抱きしめられたらどうしますか?
裁判沙汰になりかねませんが、どうも犬の権利は無視されているようですね。


さて、今日は生後6か月のKさんのプライベートレッスンがあり、ドッグランに同行しました。

他犬とは、以前ほど興奮することなく挨拶が出来るようになったそうですが、月齢的に思春期に入るので、多少警戒心も出てくるころ。
誰彼問わず仲良くできるとは限りませんし、相手の犬に威嚇されることもあるでしょう。

そんな中で、Kさんはとてもよく周りを観察しながら、時に遊びに誘ったり、時にちょっと怖くなって逃げ越しになったりと、いろいろな表情を見せてくれました。

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しつこい犬が来て尻尾が下がるようなときは、さりげなくKさんの傍に行って、相手の犬との間に入ってみます。
相手がステップバックするタイミングで、Kさんは上手に視線を外して移動しました。

時にはハンドラーのさりげない介入も必要ですね。

帰り際には、以前は外で出来なかったオモチャで飼い主さんと遊べるようになったKさん。
少しずつ余裕が出てきましたね。

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焦らず、ゆっくりサポートして行きましょう。

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2023年3月19日 (日)

社会化の勘違い:第二弾

先日、犬と仲良くすることが「社会化」と勘違いされている方がいらっしゃるようだと書いたところ、生徒さんのお一人から、散歩に行くと、ほぼそのように思っている人の方が多いと言われました。

なぜかというと、生徒さんの犬は他犬を見ても知らん顔が出来るのですが、その様子を見て、「社会化不足なんですね。」と言われるとのこと。

なんと!
知らん顔が出来ることこそ、社会化が出来ている証ではありませんか!!

ヨーロッパの街中でよく見られる景色のひとつに、ノーリードで飼い主と一緒に散歩を楽しんでいたり、パブで足元に寝そべる犬たちがいます。

よその犬に気をそそられ挨拶に行くようであれば、当然飼い主の傍から離れて行くことになり、場合によっては車に轢かれることだってあるでしょう。

よその犬も、人も、車も、自分とは関係ない景色の一部と犬が認識することで、犬は社会の中に溶け込んでいるということができます。

見習いは他犬に興味深々で、距離が近ければ、自分から進んで向かって行くタイプです。

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※写真の犬は知人の犬ですので、挨拶は許していますが、知らない犬への突撃は一切させていません。


犬嫌いの犬であれば、そんな犬に向かって来られたら大パニックとなります。

見習いの社会化はまだまだと言っていいでしょう。
しかし、ノーリードで自由に挨拶ができるような環境(ドッグラン)などでは、とにかく低姿勢で、相手を怒らせまいと必死です。

数か月前、ドッグランで仲良くなった子と追いかけっこをしている途中で他の犬にぶつかってしまったときも、慌てて戻ってぶつかった犬の様子を見に行きました。

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これは社会化というより、社会性があると言った方がいいかもしれません。
これは教えたわけでもなく、みずからこの行動を取っているので、社会化された犬というより、持って生まれた性格でしょう。

今後は、他の犬を気にしないでいられるようになって欲しいと思いますし、他の犬と関わることがあるときは、社会性を持って接して欲しいと感じています。

よその犬のことを、「社会化不足」と決めつけることなく、よその犬の気持ちを考えられるようになるといいですね。

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2023年3月18日 (土)

呼び戻しを軽んじてはいけません

子犬は呼ばなくても足元にまとわりついて危ないほどですが、成長と共に周囲の刺激に気を取られるようになり、呼んでもなかなか戻って来てくれなくなるというのはあたりまえのことです。

そこで、パピーレッスンでは、お家の中での呼び戻し練習を基本に、お外に出たらロングリードを使いながら、効果的に呼び戻していただく練習をお願いしています。

しかし、リードが着いていれば、犬は遠くに行かないものと安心している人も少なくないせいか、呼び戻しの練習に時間や労力を割いてくださる飼い主さんはあまり多くないようです。
でも、ドッグランなどでリードを外してしまったら、全然戻ってこないという犬たちも少なくないので、是非呼び戻しを強化していただきたいと思います。

ドッグランに行かなかったとしても、散歩の時に犬のリードが手元から離れてしまったり、ハーネスが抜けてしまったりして、犬がフリーになってしまう可能性はゼロではありません。

昨日公園に行くと、50メートルほど離れた場所から、リードが着いていない犬が走ってきました。
一緒にいたお友達の中には、他犬がちょっと苦手な子もいましたし、我が家のアシスタントもパーソナルスペースが広いので、見知らぬ犬に急に近づいて欲しくないタイプ。

しかし、その犬はズンズン他の犬に近づいていき、吠えられても動じません。
私は捻挫をしていて動きが悪いこともあり、犬たちと一緒にその犬とは反対方向に距離を取りました。

その犬はどの犬の傍にも近づいていき、他の犬の気持ちは全く意に介していない様子。
見ていると、飼い主さん全く呼び戻す気がなさそうです。
恐らく、自分の犬は他犬に害を及ぼさない温厚派だからと気を許しているのでしょう。
しばらく、自分の犬の好きなようにさせて、立ち止まったところを後ろから捕獲していました。
呼び戻す様子は全く見られなかったので、おそらく呼び戻せない犬なのでしょう。

しかし、自分の犬は温厚だったとしても、相手の犬も同じとは限りません。
もしかしたら、反撃されて噛まれるかもしれませんし、自分の愛犬を守ろうとして、相手の飼い主から蹴飛ばされるかも知れません。

一体誰が被害者なのかと言えば、犬以外の何ものでもありません。
むやみに他の犬に近寄らないことを教えるか、きちんと呼び戻して自分の犬の安全を確保することが重要な責任になります。

子犬は無邪気にいろいろなものに近づいていきます。
多少大人びては来たものの、我が家の見習いもまだまだお子様の域を脱していません。
テンションあげあげで、他の人や犬に突撃しないことを教え続けなければいけないお年頃です。

トラウマになってしまわないよう、犬同士の距離やルールも教えていきましょう。

さて、今日のプライベートレッスンのP君はそろそろ8ヵ月。
思春期に突入しました。
今まで大丈夫だったものがダメになったり、いろいろ変化を見せるお年頃です。

おうちの中ではすっかり大人びて、人の話もよく聞けるようになってきましたが、ここで油断しないで、日々のルールを一貫性を持って伝え続けていくことが大事ですね。

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ケージの中のハウスがちょっと大きくゆったり目になったPさん。
さっさと中に入って、くつろいでいました。
ハウストレーニングを頑張ってくださった成果ですね。

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2023年3月17日 (金)

犬の社会化に対する大きな勘違い

最近は、「子犬を迎えたら、社会化を頑張りましょう。」という言葉をよく耳にします。

しかし、「社会化」という言葉が独り歩きをしてしまい、他の犬に吠えたり、怖がったりする犬を見ると、「社会化不足」だという発言まで聞こえてくるようになりました。
つまり、犬同士仲良く出来ない犬は「社会化」できていないそうです。

確かに、他の犬に対して過剰に反応してしまう様子を見ると、ストレスがかかって可哀そうと思います。

しかし、犬に対して吠える犬の場合、相手に傍に来て欲しくない場合と、遊びたくて相手を呼んでいる場合があるので、対処方法はそれぞれ異なります。

遊びたい犬は、フリーにしてやれば自分で近寄って行き、挨拶をし、一緒に遊ぶことも出来ます。
では、この場合犬好きな犬は社会化出来ているのでしょうか。

そもそも「社会化」とは他の犬と仲良くすることでしょうか。


「社会化」とは、犬の周りに存在するあらゆるものに対して、犬が平常心でいられるようになることです。
よその犬、バイクの騒音、救急車のサイレン、保育園の子供たち、サッカーボールで遊ぶ子供たちなどなど、人間社会では当たり前に存在するものに対して、いちいち興奮することなく、スルー出来るようになれば、社会化出来ていると言えるでしょう。

ちなみに我が家の見習いは、人も犬も大好きで、距離が近いと大興奮します。

先月まで近所で建て替え工事を行っているときは、家の前にいつもガードマンが立っているので、見習いは常に大興奮。

そんな時は「イケナイ」ではなく、「オイデ~。」といいつつ、跳びつき行動が出ないように制限し続けました。
場合によっては、リードを踏んで、落ち着いたらリードを緩め、跳びつかないことを褒めるということもやりました。

いずれにしても、見習いの気持ちだけを優先出来ないことを少しずつ教えています。
大事なのは平常心です。
つまり、社会化に重要なのは平常心ということです。

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他の犬と遊べる犬を社会化出来ている犬というのではありません。
様々な環境にあっても、落ち着いていられるようにサポートしてあげることが重要ですね。

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2023年3月16日 (木)

トレーニングでは直接的には解決できないけれど。

愛犬との暮らしの中で、いろいろ問題が出てくることは普通の話しです。
なぜなら、人と犬では種が違い、言語も違うからです。
生活習慣も違えば、考え方も違うので、お互い上手に折り合いを付かなければ長続きできません。

とあるブログで、「知っている人が、犬との暮らしのイメージが違っていたという理由で、飼っていた犬を人に譲ったと聞いて、とても残念に思った」と書いていました。
確かに、犬と生活する上で、ある程度のイメージは誰しも持っていると思います。
私も子供の頃に観た海外ファミリードラマで、人と犬の距離感をイメージしながら犬を迎えた一人なので、イメージを持つことは悪いことではありません。
しかし、何かを育てて、自分のイメージに近づけようと思えば、それなりの努力はしなくてはいけませんし、最初からイメージ通りの犬が欲しいのであれば、成犬で、訓練済みの犬を探せばいいのです。

話がそれましたが、犬と暮らし始めれば、当然人との暮らしに犬が溶け込めるように様々なことを犬に教えていくことが必要となります。
それはある意味「トレーニング」と言われるものですが、トレーニングだけでは解決できないこともあります。

例えば、我が家のアシスタントの獣医師嫌い。
病院にも普通に入って行かれますし、先生にも挨拶が出来、診察台にも自ら上りますが、診察が始まろうとした途端に「NO!」
どの獣医さんに言っても結果は同じです。

「『NO!』と言ってはいけない。」というトレーニングをすることはできません。
なぜなら、それはアシスタントが「嫌だ」という気持ちを表しているからです。
すでにトラウマを持っているアシスタントに、嫌だと言う気持ちを出すなと抑圧すれば、いずれは爆発して大惨事になりかねません。

つまり、トレーニングでは解決できないこともあるということです。

しかし、だからと言ってトレーニングをやることに意味が無いと考えるのは違います。
トレーニングをする過程は人と犬とのコミュニケーションの時間です。
沢山コミュニケーションを取れば、相手の気持ちもわかるようになり、相手が何に対して嫌悪感を持っているのか、どうすれば嫌悪感を出させずに済むのかを考えるようになります。

苦手な犬が向こうから近づいてきているのがわかれば、「オイデ」で相手の犬から距離を取ることができますが、「オイデ」ということを教えていなければ、結果苦手な犬と一戦交えることにもなりかねません。

やり過ごせるのであれば、距離を取って「フセ」や「マテ」と伝えることで、犬はじっとしていることができ、嫌な犬が去っていくのを冷静に見送ることも出来るでしょう。

オモチャを渡したくなくて、手を出そうとすると噛む勢いの子の場合、トレーニングで「ちょうだい(出せ)」を教えたり、ソファから下りたくなくて、人が座ろうとすると唸る犬の場合は、「下りて」を教えることで、犬や人のストレスは無くなります。

トレーニングは万能ではありませんが、様々な問題解決の一助になることは確かです。

是非、トレーニングを楽しみながらコミュニケーションを深めて欲しいと思います。

走っている犬を見ると追いかけたくなる見習い。
「マテ」を教えたことで、少しずつディストラクションがあっても、距離が取れれば待っていられるようになりました。

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犬がいても、みんながお友達じゃないと伝えるにはまだまだ時間がかかりますが、じっとしていることを教えるのは効果があります。
焦らず、少しずつですね。

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2023年3月15日 (水)

犬に無駄な期待をさせるとストレスになるかも。

「愛犬を家の中でフリーにさせて暮らしたい。」と思っている方は沢山いらっしゃいます。
フリーの生活は夢ではありませんし、我が家の犬たちもフリー生活です。

しかし、子犬の頃は安全確保とトイレを教えてあげるために、ある程度制限をかけることで、人も犬もストレスを軽減できます。
子犬は人間の赤ちゃんと同じで、動きは速いですが、本能だけで動いているため、なんでも口にするし、トイレをしたくなればその場でしゃがんでしまうからです。

おうちのルールがわかり、悪戯が無くなってくれば、家の中で自由にさせてあげることは全く問題有りませんし、一緒にベッドで寝ることも可能でしょう。

まだよくわからないうちから自由な時間を沢山与えてしまうと、犬は自由でいられるので、常に飼い主にまとわりついたり、遊べと要求してきて、無駄な期待を抱かせてしまうことになり、人も犬も落ち着きません。

やはり、小さいうちはケージやサークル、ハウスやクレートを活用することで、物理的な隔離状態を経験してもらうことも大事なステップと言えるでしょう。

いつも一緒にいることが当たり前になってしまえば、当然お留守番はとてもハードルが高くなってしまい、分離不安を引き起こしかねません。

お互いの距離感がちゃんと理解できるようになる(心身ともにある程度成長する)までは、一緒にいるときと一人で静かにしている時間をきちんと作ってあげるサポートが必要ですね。


昨日お伺いしたパピーレッスンのOさん、まだまだ悪戯が酷かった時は、一緒に遊ぶときは遊ぶことに専念して、ケージから出し、終わったら最初は多少文句を言われてもケージで休憩するというルールを決めていらしたら、ちゃんとケージで待っていることに馴れてきたのですが、悪戯が減ったことで、かまってあげられる余裕がなくても、ケージの外でフリーにしている時間を増やしたら、かまってほしくて後ろを付いてまわるようになり、かまってもらえないと吠えて要求するようになったり、ケージに入れると自由にして欲しいと吠える頻度があがったそうです。

一緒にいるときはいつもかまってもらえると勘違いしてしまったOさん。
まだまだお子様のOさんにとっては、飼い主さんと一緒にいればかまってもらいたくて、要求がアップしていきます。

飼い主に依存しすぎないようにするためにも、一人でいることは嫌なことではないという習慣づけをしてあげることも大事ですね。

成長と共に、オンとオフが理解できるようになってくれば、フリーでいることが特別なことにはならなくなります。
かまってもらえなければ、自分のスペース(ハウスやドッグベッドなど)で静かに休めるようになるでしょう。

焦らずゆっくり子犬育てしていきましょう。

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留守中の我が家の様子。
見習いは、生後1歳2ヵ月過ぎから、ようやく留守中もフリーで生活できるようになりました。
在宅中は、フリーの時間とハウスの時間を決めています。
ずっとフリーにしていると、アシスタントが遊びをせがまれて疲れてしまうことがあるからです。
時々、留守中見習いだけハウスのときもあり、ランダムにハウスを活用しています。

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2023年3月14日 (火)

トリックだけではドッグダンスは踊れない

今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。

ドッグダンスは曲に合わせて、ハンドラーと犬が醸し出すオリジナルルーティン(演技)のことを言います。

社交ダンスのような一体感や、ミュージカルのようなストーリー仕立ての構成など、犬にとって危険でない動きであれば、なんでも取り入れることが出来ます。

動きの中には様々なトリックも含まれます。
単純なオスワリやお手・お代わりから、前足をクロスしながら歩く歩様や遠隔サイドステップまで、バリエーションはペアの数だけあると言ってもいいでしょう。

トリックを教えるのは犬も人も楽しいので、どんどん教えていくことができますが、実はトリックだけではダンスは踊れません。
トリックとトリックを結びつけるためには、流れを切らさないことが重要なポイントです。

流れを切らさないとはどういうことでしょう。

簡単に言うと、犬が一つのトリックを終えて、次のトリックに移るまでの間の動きをどう繋げるかです。
ハンドラーの右側でスピンをしたとして、次にハンドラーの目の前でお手お代わりのトリックをやってもらおうとしたとき、右側でスピンした犬にハンドラーの正面に来てもらうためには、ハンドラーの右側の脚側やフロント(正面)ポジションを教えておかなければなりません。

教えてなければ、犬がトリックを一つするたびに、ハンドラーが犬に合わせて動かなくてはならなくなるからです。
しかし、ドッグダンスの基本はその名の通り、犬が踊るもの。
犬が主体で動かなければ、ハンドラーの方が目立ってしまいます。

そのためには、ヒールポジションをきちんと教えておいてあげることも不可欠ですね。

今日はLさんが遠隔作業の練習。
ターゲットを置くことで、行くべき場所をわかりやすくしています。

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2023年3月13日 (月)

パピーを2頭迎えたら

ブリーダーさんのところに子犬を見に行くと、場合によっては、まだまだ行き先が決まっていない子犬たちが残っているときもあります。
あるいは、2頭残っている内の1頭を引き取る予定で見に行ったときなど、ついつい「どちらかを選ぶのがかわいそう」と2頭連れて帰ってきてしまうケースもあります。

2頭連れて帰ってくることはそれなりの覚悟が必要です。

かつて、我が家で繁殖したボーダー・コリー5頭のうち、3頭は行き先が決まりましたが、我が家に残す予定の女の子1頭の他に、男の子1頭には特に声がかかっていませんでした。
というより、見た目の柄から、恐らく望まれて行く可能性が低いと勝手に思いこんでしまい、結果同胎犬2頭が残すことにしました。
しかし、その際母犬のブリーダーさんからは、「やめた方がいい。」と何度も言われたことを覚えています。

それでもなぜ決行したのかと言えば、母犬が頼もしい犬で、子育ての半分はお願い出来るような気がしていたからです。

実は、この母犬をブリーダーさんから引き取るとき、まだ決まっていない男の子が1頭いて、一時的に我が家で預かっていたことがありました。
我が家の家族となった女の子と、なかなか行先の決まらない男の子と一緒に暮らし始めても、さすがに私一人で、初めて一緒に暮らすボーダー・コリーのパピー2頭の生活は考えもしませんでした。

同じ月齢の子犬を同時期に迎えるのは予想以上に大変です。
かわいさは倍ですが、当然お世話も倍になります。
「1頭も2頭も大して変わらない」と思われる方は少なくありませんが、実際に人と個別に関わる時間を作るためには、物理的に時間は倍になります。

犬同士で遊ぶから、人間はその間楽が出来ると思ったら大間違い。
日常的なマナーにしても、2頭並べて同時に教えることはできません。
それぞれ理解度が違うので、きちんと伝えるためには1頭ずつ真剣に向き合う必要があるからです。

もちろん兄弟がいることで、寂しい思いはしないというメリットもあるでしょう。
しかし、大きくなって、2頭一緒に走り出したり、悪戯をやり始めたり、あるいは2頭で他の犬に挨拶しようと突撃したりすることも想定していなければいけません。

そうならないためには、個々のトレーニングは不可欠です。

お互いが依存しすぎないよう、一頭ずつ散歩に行く必要も出てきます。
ハンドラーと個々の犬たちがきちんとコミュニケーション出来るようになることが重要ですね。


さて、今日は月齢の近い2頭のパピーさんのレッスンでした。

犬種も違えば、行動パターンや性格も全然違う2頭。
仲良しで、くっついて寝ることも。

でも、1頭ずつハンドラーと関わることで、人との関係性もきちんと築いていくことができます。

呼べばとても楽しそうに走って来る2頭。

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そのうち、外の刺激に負けて、なかなか戻れるときがやってきます。
今のうちに、楽しい呼び戻しを沢山練習しておきましょう。

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2023年3月12日 (日)

ラリーオビディエンストライアル開催しました。

WanByWan主催3Daysイベント最終日は、WCRL規定ラリーオビディエンストライアルでした。

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今回は我が家の参加も含め、初参加のペアからベテランペアまで、28ペアのエントリーがありました。

ラリーオビディエンスのコースは毎回変わるので、サインカードを覚えることは必須ですが、その時その時でコース見分しながら、どうパートナーにキューを出していくかを考えていくのが面白いドッグスポーツです。

コース見分などはアジリティに通じるものがありますが、走るのが苦手なハンドラー(私も含め)や、跳んだり走ったりするより、ヒールワークの好きなパートナーをお持ちの方は是非チャレンジしてみて下さい。

次回のトライアルは6月24日を予定しています。
ご希望の方がいらっしゃれば、前日の23日は、ラリーオビディエンスセミナーとコース体験(練習)会を開催いたします。

ご興味のおありの方は是非お問合せ下さい。

ちなみに、見習いはレベル1Aを前回のオプデスさん主催トライアルでクォリファイしたので、1Bと2Aに参加しましたが、多少集中力が上がってきたと思いきや、なんと床の匂いに釣られてしまいペナルティ続き。
なんとかクォリファイは出来ましたが、点数や席次はいまひとつでした。

一方、いつも声が出てしまい、得点が上がらなかったアシスタントが、2Bと3Bに参戦したところ、一声だけだったので、高得点で1席でした。
次回はお口が出ないように頑張りたいですね。

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2023年3月11日 (土)

ドッグダンスリハーサルショウ開催しました。

3Daysイベント2日目はドッグダンスのリハーサルショウでした。
トータル45ペアのご参加を頂いたリハーサルショウ、今回も最前列の特等席で皆様の演技を拝見することが出来ました。

2018年から始めたリハーサルショウも今回で第11回目となります。
コンペとは異なり、コンペに向けたリハーサルの場として、コンペと同じ会場を使って、場馴らしの場として活用していただこうと始めたイベントです。

もちろん、コンペは考えていないけれど、せっかく愛犬と一緒に踊ろうと構想してきたルーティンの発表の場としても使っていただいています。

順位付けが無い分、多少緊張感は薄れるかもしれませんが、他のご参加者のルーティンを見て、愛犬との作業の仕方、愛犬の褒め方、愛犬への伝え方などの引き出しを増やしていただくことも開催目的の一つです。

今回も、まだ若い犬から年齢を重ねたシニア犬、新しいルーティンの発表の場として利用される方から、5月に開催されるFCIの世界大会に出られるペアまで、様々な方にご参加いただきました。

我が家のアシスタントも現在やっているルーティンの練習をしましたが、ウォーミングアップが出来なかったことで、かなり不満げ。
きちんとサポートしてあげなければいけませんね。

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最後に恒例の、独断と偏見で5ペアの入賞者を選ばせていただきました。

ハンドラーとパートナーの世界はペアの数だけあるので、どのペアを選出しようかといつも頭を悩まされます。

今回の入賞者のペアのうち、1頭のパートナーは15歳。
シニアライフ真っ只中で、日常生活的にはいろいろ年齢なりの部分はあるのでしょうが、ルーティンが始まったら、なんといきいきと動くことでしょう。
かつて覚えたことを、楽しそうにやってくれている様子を見ていると、年齢を重ねても、体を動かしたり、頭を使うことが、犬にとっては楽しい時間だと言うことを忘れてはいけないと改めて思いました。

ご参加頂いたみなさま本当にありがとうございました。

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2023年3月10日 (金)

ワークショップ開催しました。

今日はドッグスポーツの基礎、オビディエンスを見直すワークショップを行いました。

昨年の春に続いて3回目となりますが、今回は作業の精度の確認も含め、犬の作業意欲を引き出す基礎トレーニングを実践していただきました。

朝の座学に続き、犬たちの実技、ハンドラーの実技等々、夕方まで一日愛犬との作業にいそしんでいただきました。
お疲れさまでした。

グループでの作業はプライベートとは異なり、様々なディストラクションの良い練習になります。

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今後のみなさまのドッグスポーツの実践に少しでもお役に立てればと思います。
ご参加のみなさま長い時間、本当にお疲れさまでした。

我が家の見習いも少しデモをさせていただいた後、最後のディストラクション練習に参加しましたが、予想通り、しっかり気持ちがディストラクションに引っ張られ、まだまだな一面を再確認させていただきました。

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明日、ドッグダンスのリハーサルショウに参加される方は、ゆっくりお休みください。

イギリスでは英国内最大のドッグイベントCruftsが開催されています。
もちろんドッグダンスもあり、明日の競技には日本からも参加されているペアがいます。
日ごろの成果が出せますように。

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2023年3月 9日 (木)

待機練習は大事

今日はWSS(ワンダフルステップスタジオ)さん主催の練習会に参加しました。

たまたまハンドラーが数日前に捻挫したこともあり、あまり動けなかったので、ヒールポジションなどの強化練習にはつながりませんでしたが、見習いにとってはとてもいい待機練習となりました。

クレート待機中に他の犬や人が前を通っても静かにしていることや、ハンドラーがクレートから離れても大騒ぎしないで待っていることは、様々なドッグスポーツを楽しむうえでは必須の基礎トレーニングです。

環境が変われば当然それだけでも大きな要因となりますが、その中で落ち着いて待っていることが出来れば、自分の番が来た時に本領発揮することも可能となります。

いつも他の犬や人の動きに過敏にならないような練習も必要な見習いです。

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2023年3月 8日 (水)

競技で犬に自信を付けてもらうには。

様々なドッグスポーツで競技に参加するには、当然のことながら練習は欠かせません。
そして、当然みなさん練習していらっしゃるわけですが、本番で練習通りに出来るとは限りません。
それも当然のこと。
人間も、本番で練習の成果が出せる場合とそうでない場合があるのは致し方ないことです。

でも、出来るだけ目標に近づくためにはどうすればいいのでしょうか。

個別のパーツ練習はもちろんですが、本番を想定した練習をすることも不可欠ということです。

なかなか本番通りの練習は出来ませんが、少しでも本番の雰囲気に近いところで練習することは犬にとっても良い経験になります。

先日見習いと参加した訓練競技会に、場慣らしに来てる人がいたという話を書きました。
大事ですね。

そして、そんな雰囲気の中で練習することも大事。
そんな時は、いつも出来ているからとハードルを上げ過ぎないことがポイントです。

いつも出来ていても、この初めての環境で出来るかどうかはわかりません。
そこで、ハードルを上げ過ぎてしまうと、犬にとっては、初めての場所での緊張感だけでなく、出来なかったというネガティブな印象も残ってしまいます。

見習いも、競技の後に、リンクの横で脚側の練習を少しやりました。
短いスパンで褒めて、その場所が嫌な場所ではないという印象付けをするためです。

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競技リンクに近い環境で練習出来るチャンスがあれば、出来ることを出来るようにサポートして成功体験を積ませてあげることが大事ですね。

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2023年3月 7日 (火)

脚側停座の意味

訓練競技においては、「脚側停座に始まり、脚側停座で終わる。」とよく言われます。
つまり、ハンドラーの左足の横に座っていることがデフォルトの場所と言う意味です。

しかし、脚側停座は訓練競技だけのものではありません。
例えば、日常の散歩での信号待ちや、道端で知人と遭遇した時の立ち話など、フラフラと歩き回られるより、ハンドラーの傍で座っていてもらった方が安全です。

また、脚側停座にいること自体が、落ち着いた状態で、ハンドラーへの集中力をアップさせやすいとも言えます。
向かい合ってアイコンタクト取る方がある意味集中は取りやすいですが、落ち着いて待つには、敢えてハンドラーの視線を直接感じない脚側位置がいい場合があります。

左脚側にこだわる必要はありません。
右脚側でも同じです。
要は、ハンドラーと同じ向きでハンドラ―の横で落ち着いていること。

犬は時にハンドラー(飼い主)のアテンションを取りたくて、ハンドラーの前に回り込んで、顔を見ながら要求してくることがあります。
目が合うことで、要求を伝えようとしたり、作業犬の場合は、仕事を与えてもらおうとします。

ハンドラーへのフォーカスはとてもいいことですが、興奮しすぎたりすることはあまり好ましくありません。
我が家のアシスタントも、時に私の注意を引こうと、私の目の前でホップしているときがあります。もう少し落ち着いて作業が出来るといいのですけど。

さて、プライベートレッスンのKさん。
おうちの中での呼び戻しが上手に出来るようになってきたので、次のステップとして、脚側位置を教えています。

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訓練競技とは違うので、ハンドラーの足にピッタリ着く必要はありません。

脚側位置に来やすいように環境設定してあげるとわかりやすいですね。

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2023年3月 6日 (月)

愛犬とドライブするときは?

今日車で移動中目に入ったのは、前方を走る車の後部座席の窓から、気持ちよさそうに顔を出して乗っている小型犬の姿でした。

風に毛がなびいて、とても気持ちよさそうです。
恐らく後部座席の人が抱っこしているのでしょう。

犬がフリーで車に乗っている様子はよく見かけます。
頭数が多いと、クレートが乗り切れず、ついついフリーにしてしまうお家もあるかもしれません。
でも、窓は閉めておいて欲しいと思います。
窓から飛び降りる確率はゼロではないからです。

犬だから、跳び越えられる身体能力を持っていたとしても、その先の高低差まで予測していないことはよくあります。
かつて2階から勝手に下りないようゲートを付けていたお宅で、中型犬がゲートを跳び越えたところ、その先は階下への階段だったため、一番下まで落ちて、骨折したという話を聞きました。
犬はネコほどしなやかではないということです。

また、信号待ちをしていたトラックが運転席側から激突され、助手席に乗っていた人が、シートベルトをしていなかったために、窓から外に放り出されて即死したというケースも近所でありました。

自分の運転は大丈夫。という自信だけではなく、犬の取る行動を予測したり、もらい事故を想定したりしながら、愛犬との安全なドライブを楽しんでいただければと思います。

以前車のメーカーさんから取材を受けてお話ししたことがあるので、こちらも参考にしてみてくださいね。
https://www.fiat-auto.co.jp/ciao/dog-training/

さて、今日のプライベートレッスンのOさん。
朝ごはんは食欲が無くて残してしまったそうです。
聞けば、お散歩に行く前にごはんをあげていらっしゃるとのこと。
出来れば、運動してお腹が空いたところでごはんの時間になると、食欲も出やすいでしょう。

お散歩の途中では、ロングリードを使っての呼び戻し練習。
Oさん、楽しそうにダッシュしていました。

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ごはん、完食できるといいですね。

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2023年3月 5日 (日)

オス、メス、どっちがいい?

犬を家族に迎えようと思ったとき、男の子にするか女の子にするか迷う人は少なくないでしょう。
特に初めて迎える場合は経験値がないので、どっちにしようかいろいろ悩むのではないでしょうか。

当然のことながら、オスとメスでは身体の造りが違うので、まずそこが気になるところでしょう。
オスであれば、マーキングの行為が見られたり、メスに刺激されてしまったり、オス同士で小競り合いが起こることも少なくありません。
もちろん、温厚なオスもいますが、そうでないオスもいます。

メスの場合は、当然ヒート(生理)があるので、その時はいろいろ気を付けなければいけないことも増えてきます。
早くに避妊を進める獣医さんも少なくありませんが、最近では、身体の成長とともに、メンタル面での成長も考えながら、あまり早すぎない方がいいという意見もあります。

一方オスの場合は、去勢が問題になってきます。
早くからオスっぽくなってしまう子の場合、早めの去勢をすすめられることもあるでしょうが、一般的には、オスもメス同様、身体的な成長、特に骨の成長に関わる部分から、成長が落ち着いてからの去勢をすすめる獣医さんもいます。

いずれにしても、それぞれの個体の状態、性格、気質等を念頭に入れながら考えるのがいいでしょう。

肉体的な違い以外に、オスとメスの違いはなんでしょう。

女性は「男の子の方がかわいい。」とよく言います。
これは人間の男の子に対する母親の意見にも似ているかもしれません。

一般的に、女の子の方が男の子と比べると、メンタル面での成長が速いようです。
女の子は人間の女性同様、子育てや家事など、いろいろなことを同時進行出来る才があるせいか、周りの空気をよく読みます。

一方男の子はまっすぐに向かって行くので、そんなところが「かわいい」と言われるゆえんかもしれません。

いずれにしても、オスメスの違いだけでなく、個体の気質や性格が大きく影響するので、出遭った子が一番であることに違いはないでしょう。

ただ、どっちにしようかなと迷ったときは、目の前の可愛さだけで安易に決めることなく、オスメスの身体的相違、先住犬がいる場合は相性も含めて考慮されることをおすすめします。

ちなみに、我が家の犬たちは、オス、オス、メス、メスとオス、メス、オス、メス、といった具合ですが、お陰様で、家庭内不和は一度も経験していません。
これからも仲のいい家族でありつづけたいものですね。

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小さいころはよくにぃちゃんにウザがられたチビですが、最近はにぃちゃんがタジタジです。

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2023年3月 4日 (土)

見習い、JKC訓練競技会デビュー

今日はJKCの訓練競技会があったので、見習いと参加してきました。

先週CDIの訓練試験を受けたばかりの見習いですが、なかなか競技会がないので、ずっと以前に申込んでしまいましたが、訓練試験での不具合の調整は間に合いませんでした。

ということで、結果はそれなり。

課題は脚側行進。
その他の課目はよく頑張っていたと思います。

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競技は当然のことながら日ごろの練習とは環境が違うため、まず環境に馴らすことから始めることが重要です。
見習いも、チビの頃からアシスタントの競技に同行し、会場を一緒に歩いて雰囲気に馴らすことから始めました。

当初は、他犬を見ただけで大興奮し、リードを引っ張りながら挨拶しようとジタバタしていた見習いも、さすがに大分落ち着いて会場内が歩けるようになりました。

今日は他にも、会場馴らしにいらしていた方と出会いましたが、皆さん「場馴らし」にとても熱心です。

会場の雰囲気に馴れたら、次は、競技(や公開試験)リンクにも馴れてもらわなければなりません。

最近競技会が少ないので、なかなかリンク馴れが出来ないこともあり、今回は先月のオプデスのラリーオビディエンストライアルに続き、先週のJKC公開訓練試験、今週のCDI訓練競技と、立て続けに予定を組むことにしました。

途中で犬を励ましたり褒めたり出来るラリーオビディエンストライアルで、初めての屋外競技で、出来ることと苦手なことを確認し、先週の声符の制限された公開訓練試験で脚側の甘さを痛感、そして今日の訓練競技で、ジャッジや隣のリンクの犬をあまり気にしなかったことにひとつ成長を感じた見習いです。

少しずつでも成長が見られたのは嬉しいこと。
今後も楽しいトレーニングを続けていきたいですね。
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2023年3月 3日 (金)

犬を脅かすメリットは?

むか~しむかし、犬が吠えたら、缶の中に石や鎖を入れて、ガチャガチャと不快な音を鳴らせばいいと言われていました。
確かに不快な音ですが、その音が意味することはなんなのでしょうか。吠えると不快な音がするから吠えなくなる。かもしれませんが、この音の鳴らし方は人によって異なるようで、不快を通り越してビックリさせてしまうようなこともあります。

むかしとあるテレビで、インターホンに吠える犬に対して、金属製の灰皿を重ねて床にたたきつけるようなことをしているのを見ました。
犬は驚いて吠えなくなるというものでした。

犬は一瞬大きな音に驚いて、吠えることを止めますが、また吠えて同じことが繰り返されていくと、大きな音に対して嫌悪感を抱くようになり、場合によっては、音に過敏になって弊害が出ることもあります。
例えば「音響シャイ」などです。


「天罰方式」を使うことで、飼い主への信頼を損なわないようにと考えているのかもしれませんが、犬がメンタル面でストレスを感じてしまえば犬には優しくありません。


愛犬の吠えの理由は多岐に渡るので、状況によって対処は変わってきます。

吠えてもメリットが無いと教えることで改善されるケースもあるので、対処方法はひとつではありません。

インターホンなどへの吠えは、インターホンを特別なイベントにしないトレーニングをすることや、別のことに気をそらすなどの方法で改善される場合もあります。

窓から外を行き来する人や車に対して吠えるのであれば、視界を遮ることで改善できるでしょう。

いずれにしても不快な音で対処するのは難しいように思います。

時には外の不審な音に対して、「怪しい音がする」とアラートを出しているときもあるでしょう。
そんなときに叱られたり、不快な音がしたら、ますます外の音に対してネガティブな意識を持つようになるでしょう。

かつて我が家にいた初代ボーダー・コリーは、出産後のある夜、庭にトイレをしに出た時、突然吠えながら庭の端に向かって走って行ったことがありました。
見ると、知らない人が庭を横切っているではありませんか。
その人は犬に追いかけられて慌てて塀を超えて逃げていきました。
特にガードドッグのトレーニングをしたわけでもありませんが、夜中に自分のテリトリー内で不審者を見たら吠えるのは犬にとってはある意味当たり前。

吠えている理由を考えてみると、大きな音を立てなくても、解決の糸口がみつかるかもしれませんよ。

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※1999年、果敢に不審人物に立ち向かったクリス母さん。

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2023年3月 2日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日は月に一度のWCRL規定のラリーオビディエンスでした。
ラリーオビディエンスは、課題の途中で犬に声をかけたり、褒めたりすることが出来る、犬に優しい競技ではありますが、やるべきことはきちんとやる必要があります。

キューをきちんと理解してもらったうえで、キューにきちんと反応してもらうことはどんなオビディエンス競技でも同じです。
基礎を伝えていなければ、どんなオビディエンス競技であっても成立しません。

ということで、前半は基礎の見直しと、現状の課題確認。

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後半はコース練習でした。

コースを歩くだけでも、ちょっと気がそれてしまえば、犬はハンドラーの声を聞き逃してしまいます。
そうならないように、集中を取ながら、楽しく作業を続けて欲しいですね。

さて、見習いは大分コースに馴れてきましたが、やはりネックは脚側ですね。
ちょっと気になるものが視界に入ると、ふっと集中が切れます。

「ヒール(脚側)」の意味は分かってきても、いつでもどこでも出来るようになるには、日々の、様々な状況の中での練習が欠かせませんね。

いよいよ来週はWanByWan主催のラリーオビディエンストライアルです。
良い結果が出ますように。

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2023年3月 1日 (水)

家の中と外では環境が違います。

「ウチでは出来るんですけど。」
という言葉をよくお聞きします。

当然です。
おうちの中は、閉鎖された空間で、外に比べれば刺激もほとんどありません。
そんな中でハンドラーに何か言われれば、すぐに反応出来る確率は高くなりますが、屋外の様々な刺激の中で同じことを言われても、なかなか行動してくれないというのは当たり前のことです。

では、どうやったら、外でもちゃんと飼い主の言うことを聞いてくれるようになるのでしょうか。

そのためには、少しずつ刺激を増やしながら、成功体験を増やしていくという過程が不可欠です。

「家の中で出来るからもう大丈夫」と安心していると、外では何もやらない子になってしまうのでサポートは欠かせませんね。


さて、今日はパピーレッスンがありました。
毎回お願いした宿題をきちんとやってくださっているので、Kさんはいろいろなことを学習し、日々成長しています。

オヤツをくれるオバサン(私)のことは大好きなので、伺うと大歓迎をしてくれ、そのあと座ってじっとこちらに視線を向けてきます。
オスワリしなさいと教えたわけではないのですが、跳んでも反応しないオバサンは、オスワリしたときだけご褒美のオヤツをあげているので、じっと待っています。

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素晴らしいことですが、こんなときパパが呼んでもなかなかパパの方には行ってくれません。
つまり、私自信がKさんにとってのディストラクション(刺激)になっているわけです。

しかし、お家の中でオヤツを使いながら、ゲームのように呼び戻しの練習を繰り返して頂いていた成果が出たのか、今日はちょっと私を見た後、すぐにパパの方に飛んでいきました。

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Kさんは、私の傍にいるより、パパの方に行くことを選択したわけです。
大きな進歩ですね。

我が家の見習いも、散歩の途中で知人と遭遇したので、行きたそうにしているときに声をかけ、戻ってきたことを沢山褒めて遊びました。
まだまだ刺激に弱い見習いですが、少しずつこちらに耳を傾けることが習慣になってきたように見えます。
根気よく続けていきましょう。

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