トリーツのあげ方
正の強化のドッグトレーニングでは、トリーツ(オヤツなど)をご褒美として犬に与えていきますが、与え方は教えている内容に寄って異なります。
どういう意味かと言うと、ただ犬の口に放り込めばいいというものではないということです。
たった一回の練習であれば、最後にどんな形であれ、トリーツがもらえればそれで終わりですが、練習を続けて行う場合は、犬にとって次に出てくるトリーツが気になってしまうと、逆に練習の効果を下げてしまうことにもなりかねません。
例えば「フセ」の持続を教えている途中でトリーツをあげる場合、トリーツの位置が高すぎると、せっかく伏せている犬が起き上がってしまい、「フセ」の持続を妨げてしまうことにもなりかねません。
例えば、犬を単独でバックさせたいとき、トリーツをハンドラーの手元であげていれば、犬はハンドラーから離れるよりも、近くにいた方がメリットがあると知っているので、なかなか離れる距離は伸びません。
例えば、右を向いて欲しいのに、左からトリーツをあげていれば、当然犬は左の方ばかりが気になり、ハンドラーが期待している行動を引き出すことも出来ません。
様々な理由から、犬にトレーニングのご褒美としてトリーツをあげる場合には、トリーツ自体がディストラクション(気になるもの)にならないようにハンドラーは考える必要があります。
さて、今日は見習いとフロントポジションの強化練習を行いました。
ここで私の手がトリーツポーチに動いてしまえば、当然犬は正面ではなく斜めに立ってしまう可能性があるため、両手は敢えて体の後ろにおいて、トリーツをあげるときは、左手だったり右手だったり、見習いに予測させないようにデリバリーしました。
蛇足ですが、フロントポジションに入ってくることを強化したいときは、ご褒美のトリーツは敢えて犬の横や後ろに投げて、犬をハンドラーの前から一度離すことが必要になります。
たかがトリーツですが、ちゃんとあげないと、せっかくのトレーニングの効果が出ないので、気を付けましょう。
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