犬を押していませんか?
「犬を押す」とはどういうことか。
これは、オスワリを教えるために、犬のお尻を押したり、フセを教えるために犬の背中を上から押すという話ではありません。
そもそも、この類の「押し」は逆方向に反発されるので、あまり効果的ではありませんし、犬にとってはあまり優しくないのでおすすめしません。
では、何を持って「犬を押す」というのか。
これはヒールウォーク(脚側行進)をしているときに、犬にもっと近づいて欲しいと思うあまり、ハンドラーが無意識のうちに、犬の方に寄って行ってしまうことをいいます。
愛犬と一緒にヒールウォークの練習をするとき、何かのライン上や、タイルカーペットの縁を歩くなどして、ハンドラー自身がまっすぐ歩けているか一度確認してみましょう。
犬を見過ぎて曲がることはよくある話ですが、離れそうになる犬との間隔をつめようと、ついつい犬の方に寄って行ってしまい、まっすぐ歩いているつもりが斜めになっていることもあります。
押された犬はますますハンドラーから離れるために逆効果になるというわけです。
犬が離れてしまうようなときは、犬の方に近寄るのではなく、犬を自分の方に引き寄せる気持ちで犬と反対の斜め後方に後退歩行などの練習をしてみると改善されることもあります。
小型犬は特にハンドラーの足や靴があたっただけでも避けようとするので、さらなる注意が必要ですね。
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