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2023年2月 7日 (火)

犬にとっての「いいこと」は?

「犬がある行動を取ると、必ず犬にとっていいことがあると、その行動は頻出するようになる。」というのが、新しい行動を犬に伝えていくとき、犬にとっての負担が少ない教え方です。

このときの「犬にとっていいこと」とは何を言うのでしょうか。

一般的には、「食べ物」と思われるでしょうが、そうとも限りません。

- 例えばオスワリ。
私がよくパピーレッスンでやっている、子犬が勝手に座ったら、クリッカーを鳴らしてオヤツ(フード)を一粒あげることによって、子犬の跳びつく確率は格段と減り、子犬は自分から座るようになります。
子犬のお尻を押すこともせず、首を吊り上げる必要もなく、ただ待っているだけです。
この場合の「犬にとっていいこと」は当然食べ物です。

- 例えばお散歩。
愛犬が玄関のドアを飛び出しそうになったら、犬を挟まないように扉を目の前で閉めます。
犬は出られずステップバックします。
またドアを少し開けようとして、犬が飛び出しそうになったらドアを閉めます。
こんなことを繰り返していると、犬はドアが開いてもすぐには飛び出さないようになります。
そして、犬が飛び出さなかったら、「いいよ。」と外に促します。
この場合の「犬にとっていいこと」は外に出ること。
これによってドアに突撃する頻度は少なくなっていきます。

- 例えば人とのおもちゃ遊び。
犬とおもちゃで遊んでいるとき、ひっぱりっこや投げたりして遊びますが、手渡してくれればまた遊びを続けることができます。
持って逃げてしまえば、人との遊びはそこで終わってしまいます。
この場合の「犬にとっていいこと」は人と遊ぶこと。
※持ち逃げされても決して追いかけないことがポイントです。人が追いかけてくれると思ったら、持ち逃げの頻度はあがります。

その時その時で、犬にとっての「いいこと」は違います。
今目の前の犬にとって何が一番のご褒美になるのかを見極めることが重要です。
場合によっては、犬に差し出したものが犬にとっての「いいこと」にならないこともあるので、ステレオタイプに「食べ物」と決めつけないことが大事ですね。

さて、見習いのお腹は先週からよくなったり、逆戻りしたりと安定しません。

となると、当然トレーニング中にオヤツは使えません。
と言ってトレーニングをお休みすると、せっかく覚えたことがまた崩れてしまうので、最近はご褒美におもちゃを使っています。

202302071

見習いはおもちゃも大好きなので問題はありませんが、じっとしていることを教えるにはちょっと不向き。

早くお腹を治さなければ。

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