オフリーシュでドッグスポーツの競技に出る
世の中沢山のドッグスポーツがありますが、リードを着けたままのドッグスポーツはあまり無いのではないでしょうか。
ドッグダンス、フライングディスク、アジリティ、フライボール、ガンドッグ等々、活動的なドッグスポーツにおいては、リードが着いていれば犬の行動範囲を限定してしまうことになるからです。
そこで、競技に参加するためにはリードを離さなければなりませんが、リードを離すと戻って来ない犬は沢山います。
今まで外での行動をリードで制限されていたので、リードが無くなると自由になることがわかれば、なかなか戻って来ないのは当然のことでしょう。
そうならないためには、日常的に、安全なドッグランなどを利用しながら、リードが無い状態でも犬を安全にコントロールする練習が必要になります。
さて、昨日見習いと参加してきたラリーオビディエンストライアルは、レベル2以上はリード無しの競技です。
その他のオビディエンス競技も、レベルがあがると当然オフリーシュでの競技になるので、参加するにはきちんとオフリーシュでの練習をしておかなければなりません。
しかし、様々なトレーニングや練習を積んでいても、見習い(生後1歳3ヵ月)は、とにかく人や他犬に興味津々で、視界に入ると、腰(尻尾だけでなく)を振りまくって大喜びをするタイプです。
日常的に、様々なディストラクション(気が散るもの)の中での練習は日々行ってはいるものの、競技会場のリンクの中はまた別物です。
今まで6頭のボーダー・コリーたちと暮してきましたが、こんなに周りの刺激に弱い犬は初めて。
かと言って、行きたい気持ちをネガティブに否定したくはありません。
ネガティブとは、行こうとしてリードを引っ張った犬を、ガツンとリードで引っ張り上げたり、何度も何度も首輪に付けたリードをグイっとして犬に痛い思いをさせたり、「イケナイよ!」と圧をかけるようなことです。
なぜなら、当たり前に存在する人や犬に対してネガティブな感情を持ってもらいたくないのです。
そんな見習いと初めてオフリーシュで競技会に参加するにあたっては、今回は本当に緊張しました。
基本的な作業はきちんと教えてあっても、その場の刺激で、彼女の集中力が途切れてしまう可能性は限りなく高かったからです。
そして、競技のビデオを見返し、懸念していたことはやっぱり実際に起きていたことを知りました。
リンク内にいるジャッジやタイムキーパーが気になって、数回集中が切れて私から離れて挨拶しに行こうとしていました。
ペナルティとしては「W(Wide)=横に広がる」でしたが、明らかに気持ちはジャッジたちの方に行きかけていました。
幸い、ラリーオビディエンス競技は、作業中犬を褒めたりして声をかけることが可能な競技なので、私は出来るだけ見習いを褒めるよう声掛けし、逸走することなく競技をやり遂げることが出来ました。
気持ちは一瞬それても、日々練習してきた作業はしっかりこなしていたので、繰り返し教えてきたことは無駄になっていなかったようです。
周囲の刺激が気にならなくなるまでには、まだまだ当分時間はかかりそうですが、経験値をあげながらサポートしていく方が、犬の心の成長は速いような気がします。
オンリーシュでの競技経験3回目のあとのオフリーシュ競技でしたが、見習いと息を合わせて行くためにも、経験を積むことの重要性を感じました。
「ウチのはまだダメだわ。」とあきらめることなく、勇気を出して、低いハードルから本番の経験を積んでいくことも大事ですね。
競技中に愛犬を励ますことが出来るラリーオビディエンスは、そんな意味でも入りやすい競技の一つです。
是非トライしてみてください。
最後に現在ラリオビ競技に参戦されている方へのアドバイス。
見習いのレベル2のペナルティは、正面停座のお尻の曲がりと、脚側が横に広がった点でした。
それぞれ-1のペナルティなので、リトライすることなく、そのまま進みました。
課題の主要要素のミスは-5なので、-3のリトライによって成功すれば-2の痛手ですみますが、-1のペナルティの場合は、-3のペナルティはさらなる痛手となります。
そんなことも計算しながら競技を進めていくのもおもしろいですね。
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