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2023年2月 5日 (日)

ハードルは上げ過ぎない

犬に新しい行動を教えるときは、「一度にひとつ」というのが犬にはわかりやすいものですが、人間はついついそれ以上のものを要求して、犬を混乱させてしまうことがよくあります。

例えば、「オスワリ」を教えるのであれば、「オスワリ」に特化して繰り返して教えてあげることが重要です。
「オスワリ」がうろ覚えなのに、ついでに「フセ」を教えようとすると、犬は「オスワリ」と「フセ」がごちゃごちゃになってしまいます。

「オスワリ」と言ったとき犬が「フセ」をしてしまうと、一緒に教えている人は、「フセが出来たね。えらいえらい。」と「オスワリ」と言ったのに、違うことをしている犬を褒めてしまうので、犬は「オスワリ」と言われたら「フセ」の姿勢でも正解なのかと理解してしまいます。

伝えたいことはピンポイントで教えていきます。


さて、今日は生後7か月のB君のプライベートレッスンがありました。

B君、パピーに毛が生えたぐらいなのに、体は大きいし、人にかまって欲しくて仕方がありません。
かまって欲しい時は体当たりで跳びつくので、大人でよろめいてしまいます。

あまりに興奮して跳びついたり噛んだりすることが多いので、まずは跳びつかないで落ち着くことから教えていくことにしました。

前回の初めて会ったときに、跳びつかないことをかなり強化したことで、私が今日お伺いすると、最初はサークルの中で跳んでいましたが、次第に自分から座るようになってきました。

以前「オスワリ」は教えられたそうですが、前回お会いした時、飼い主さんが言ってもまったく行動できなかったので、敢えて「オスワリ」とは言わず、自発的に座ったら褒め続けていたところ、自発的なかなり「オスワリ」が増えたわけです。

そんなB君に、お家の中での呼び戻し練習をやって頂いたところ、とりあえずいろいろ悪戯したいのを我慢して、呼べば来るようになってきました。
オーナー様がちゃんと宿題をやってくださっているせいでしょう。

今のB君が呼ばれてくるだけで大正解なのですが、来てくれると、ついつい「オスワリ」と言ってしまいたくなるようです。

でも、今のB君は、まだ「オスワリ」が安定していないので、一度に二つのことを言われてしまうと、せっかく呼ばれて跳んできたのに、来たことを褒めてもらう前に次のキューを出されてしまい、B君は集中が切れて、どこかにまた行ってしまいます。

今は、来てくれたことを重点的に褒めてあげることがポイント。
自発的に座ってくれればそれはそれで褒めてあげればいいでしょう。

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わかりやすく伝えてあげることが重要ですね。

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