過ぎたるは及ばざるがごとし
何事もやり過ぎは禁物と言われますが、犬との関わり方も同様です。
特にトレーニングにおいては、そもそも犬にとって楽しいゲームでなければ続かないものを、ついつい「ここまで出来たからもう少し」とか、「もうちょっと頑張れば出来る」といったハンドラーの都合で引き延ばしてしまうと、犬はお腹も頭もいっぱいになってしまい、次回のトレーニングを楽しみに待てなくなってしまいます。
もちろん、「上手に出来たところで褒めて終わりたい」とハンドラーは思っているし、犬にとっても、楽しい気持ちで終わった方が次には繋がりやすいのですが、あまり追い詰めてしまうと、楽しくなくなってしまうこともあるので要注意です。
以前、子犬にいろいろなトリックを教えていらっしゃる方がいました。
子犬は好奇心が旺盛なので、トリーツやおもちゃを使ったルアーリングに面白いようについて来ますが、それは「出来た」とはまた違う次元なので、「出来た」と思ってハードルを上げ過ぎてしまうと、途端に子犬の好奇心は落ちてしまいます。
レッスンを始める前から多くのことを教えていらして、毎日1時間以上特訓していたようですが、レッスンに通い始めた頃には、意欲がほとんどなくなっていて、レッスン中に匂い嗅ぎをしたり、フラフラいなくなってしまったりしていました。
犬の集中力の持続時間はそんなに長くはありません。
ピンポイントで伝えたいことにおいては2~3分。長くても5分程度で、おもちゃなどを使った開放時間を間に入れていかないと、トレーニング自体が楽しくないものになってしまいます。
子犬は自分から人間と関わろうとしてくれるので、ついついそれに甘えてしまいますが、きちんと時間を区切って関わってあげないと、次第に呼んでも来ない犬になってしまいます。
※次から次へとおもちゃを破壊していた見習い。
まずは、子犬に遊んでもらうことから始めましょう。
子犬こそ飽きっぽいので、長い時間同じことを繰り返していたら、どこかに行ってしまいます。
やり過ぎないことが重要なポイントですね。
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