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2023年2月

2023年2月28日 (火)

愛犬のトレーニングは誰のため?

最近「しつけ」と言う言葉がどうもしっくりこないと感じている人は少なくないでしょう。

昔の人(私)は、「〇〇さんのお家はしつけがいい。」と聞くと、きちんと子供たちにマナー(一般常識や言葉遣い、食事の仕方等々)を教えている家庭だという印象を受け、あまりネガティブな感じはしません。
しかし、犬に関して「しつけ」と言う言葉を耳にすると、何が「しつけ」に該当するのかよくわからないので、「トレーニング」と言う言葉で、ハウストレーニングやトイレトレーニング等々、それぞれの家庭で必要と思われるマナーや行動を教えてあげればいいことなのではないかと思っています。

「トレーニング」は何も特殊な技能を身につけるために犬に何かを教えるのではなく、人間社会の中で、人とコミュニケーションを取るための方法を犬に伝えていくことです。

例えば、「オスワリ」や「マテ」を教えることは簡単そうに見えますが、きちんと教えてあげるには、時間もかかりますし、人間の根気も必要です。
しかし、ちゃんと言葉の意味を犬が理解出来れば、人とのコミュニケーションが取りやすくなります。

どうやったら相手(犬)にわかりやすく伝えられるだろうか。と考えることが重要です。
「どの子も、これで一発解決」と言う魔法の方法はありません。
個体によって、性格や気質だけでなく、理解度も異なるので、その子その子に合わせた教え方が必要になってくるわけです。

お預かりではなく、オーナーさんと一緒にレッスンをするときは、プロとして実際に犬を動かすところを見ていただくこともありますし、オーナーさんにお伝えしてやって頂くこともあります。
いずれにしても、オーナーさんには犬に関わって頂かないと始まりません。
次に何か起きたり、あるいは新しい行動を教えようと思ったとき、オーナーさん自身にも考えて欲しいからです。

トレーニングはコミュニケーション。ですから。

今日のドッグダンスグループレッスンで、Lさんがちょっと迷って間違えた時、オーナー様がすぐに方法を変えて、Lさんがエラーを出しづらい環境設定をしてくれました。
Lさんは「これは出来る。」と自信を持って行動してくれました。

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オーナーさんには、ご自分の犬のプロになっていただくのが一番。
いろいろ工夫しながら、沢山コミュニケーションを取って欲しいですね。

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2023年2月27日 (月)

遠隔作業の難しさ

私が犬たちと楽しんでいるドッグスポーツ、オビディエンスやドッグダンスには遠隔作業があります。

オビディエンスの場合は、規定があるため、その規定にそって作業を行わなければいけないので、犬に教えるときも、「これぐらい」ではなく、距離も「10メートル」や「23メートル」だったり、方向も、右、左、中央だったりと、細かく伝えなくてはいけません。

昨日のオビディエンスの競技会で、アシスタントは結果は出せませんでしたが、やるべきことはわかっていたので、個人的には「残念~」と思いつつも、次回はメンタルサポートのために、競技前の調整をどうするか再考しようと思っています。

特に、時間をかけて教えた「前進」は、自信を持って走ってくれたので、結果に繋がらなくても、よく頑張ったと思います。

「前進」とは犬が前に向かって(走って)行くこと。
前に何があるのかと言えば、特に何かターゲットにあるものがあるわけではありません。

20メートル離れたところに3本配置されたダンベルだったり、目標地点の周りに、直径3メートルの円を示す白い紐のようなもので草の生えた地面に埋まっていたり、3メートル四方のテープとコーン(4隅)に囲まれたエリアに向かって真っすぐ走っていくことがオビディエンスの場合の課題にはあります。
これだけ聞いても、なんのことやらわかりづらいものですが、とりあえず離れた場所に向かって真っすぐに走っていくことを教えなければ、目標地点には到達出来ないのです。

これを教えることは本当に難しく、特に他の物が目に入ると、犬はそちらに引きづられて走ってしまうため、なかなか「真っすぐ」を理解させるのは大変です。


今日のドッグダンスのオンラインレッスンでは、10メートル程度離れたターゲットに向かって走っていき、そこでターゲットの周りを周ったり、ターゲットに足を乗せたりする動きの練習をやりました。

H君はすでに個々の動きを理解しているので、送り出されれば必ずその動きは出来ますが、二つのターゲットを前にして、ハンドラーがハンドシグナルで送り出したとき、H君はどっちのターゲットに行っていいのか迷って前に走れませんでした。

そこで、必ず犬にターゲットをフォーカスさせてから送り出すようにお伝えしたところ、H君勢いよく正しいターゲットに向かって走っていくことが出来ました。

フォーカスさせるためには、まず犬に目視させなければいけません。
犬は動体視力はいいのですが、動いていないものを目視させるのは難しいので、必ず犬の顔をそちらに向ける必要があります。

そこで重要なのが犬の立ち位置です。
犬は顔を向けた方向に走っていくので、ちゃんとターゲットの方に顔が向いていなければ目視できません。
そんなときは、基本のヒールポジションに犬が立てば、犬の顔の向きが自然と決まるのでフォーカスしやすくなるということです。

「探す」というような作業の時は、嗅覚や視覚を使いながら、動いてターゲットを探すので、どこを向いていてもあまり関係ありませんが、目標に向かって真っすぐ走らせるためには、顔の位置は重要なポイントになります。

※オビディエンスの作業で嗅覚を使う課目(臭気選別)がありますが、制限時間があるため、これはターゲットにフォーカスさせる必要があります。
かつてアシスタントがあらぬ方向に走った後、最終的に正解を見つけて戻ってきたときは、制限時間切れで得点できませんでした。

遠隔作業においては、犬がどこを見ているのかを確認することが大事ですね。

昨日のアシスタント、3方向ダンベルの持来でミスをしましたが、目視しづらい20メートル先にあるダンベル(5メートル間隔に横並びになっている3本のダンベル)に向かって真っすぐ走って行ったところは上出来でした。

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この位置からでは、前方に置いてある3本のダンベルすら目視しづらいですね。


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2023年2月26日 (日)

JKCの競技会に参加してきました。

今日は大凧上げ祭り会場で行われた、JKC主催のFCI東インターナショナルトライアルに参加してきました。

JKCの競技会は昨年の11月に行われた本部の競技会以来4か月近く間が空いています。
以前は秋のシーズンから毎月のように開催されていたのですが、最近はかなり関東エリアでは少なくなっていて、なかなか本番の競技経験が積めません。

アシスタントには教えるべきところはほぼ伝えたのですが、本番の緊張感が彼のメンタル面で足を引っ張るのか、今日も落ち着けば出来るのに、鼻泣きや吠えが出てしまいました。

強風のため、私のキューが伝えづらかったこともストレスになったのかもしれませんが、その点は他の競技者も同条件。

いずれにしても、メンタル面のサポートは欠かせないアシスタントです。
皆様に、動きはいいと褒められるのですがねぇ。

今日の課目で唯一、そしてこの課目では初めて出せた9.5pt/10pt。

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ゆっくりサポートしていきましょう。

一方、見習いは今回初の「公開訓練試験」に臨みました。
課目はCD1なので、わずかに5課目ですが、最初の紐付き脚側行進がお散歩モードになっていてびっくり。
前回参加したオプデス主催のWCRLラリーオビディエンス競技で屋外競技の雰囲気に馴らしておいたのですが、まだまだですね。

公開訓練試験は競技と違って評価は優しめなので、そんな見習でも49.5点/50点で無事合格できました。

さて、訓練競技ではどうなることでしょう。

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2023年2月25日 (土)

きっかけ(トリガー(引き金))を考える。

アシスタントがまだ若かったころ、現見習い同様、人が大好きで、人と遭うと大興奮して吠えると言う行動が出始めました。
特に、朝の散歩でご近所の方に出会って「おはようございます。」と挨拶すると吠え始めます。
昼間の「こんにちは。」も同様で、挨拶の言葉を聞くと、誰かが近寄ってくるとインプットされたようです。

いったん吠え始めると、自分が挨拶できるまで吠え止まないので、うるさくて話も出来ない状況になり、しばし困惑していました。

しかし、私の声が「吠え」の引き金になっているような気がしたので、しばらくは誰にも遭遇しなくても、「おはようございます♪」「こんにちは~♪」と声を出して歩くようにしたところ、初めは私の声に反応して一声あげていましたが、キョロキョロ見回しても誰もいないとわかって拍子抜け。

その後も、何度も同じことを繰り返していくうちに、一声がなくなり、キョロキョロもなくなって、一切吠えなくなりました。
母が声を出しても、誰か来るとは限らないと学習したのでしょう。

誰もいないのに、挨拶しながら歩くのは結構恥ずかしいものでしたが、アシスタントが吠えなくなったことで、その後誰かと挨拶をしても、興奮することが無くなったので、恥ずかしい思いをした甲斐があったというもの。

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※誰かに会わないかと周りが気になっていた若いころの現アシスタント


さて、「吠え」や「噛み」など、犬の取る行動には必ず何か理由があるものです。
今までやらなかった行動が出始めたときは、何かその行動を誘発する事象がなかったか検証してみると解決策がみつかるかもしれませんよ。

犬は予測する動物です。
例えば、車でお出かけする時、ギアがバックに入った途端に吠える犬。
ナビが「目的地に付きました。」というと吠える犬。
さまざまな条件付けで行動が強化されていることがあります。
我が家もアシスタントがナビの声で興奮したので、ナビの音は消してしまいました。

引き金を引き金にしなければ、行動が改善されるかもしれませんね。

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2023年2月24日 (金)

苦手を克服するには。

昨日、小さいお子さんを見ると興奮してしまうワンコさんの話を聞きました。
子供はどこにでもいるので、好きでも、嫌いでも、犬が興奮してしまうと大変ですね。

子供のころ親に「犬の前で走っちゃいけない。」と言われたことを思い出しますが、公園では普通に子供たちは走っているので、そんなことを頼りにすることは出来ません。

では、どうするのか。

我が家の近所には小さいお子さんがいるご家庭が3軒。
犬を連れているとき子供たちに遭遇すると、珍しそうに近寄ってくることが多いので、大興奮は困ります。

ということで、我が家では、犬たちが小さいころから、子供たちが普通に遊んでいる場所で練習をしています。
アシスタントもそうでしたし、見習いにもそうやっています。

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子供と言えばボールも付き物。
飛んでるボールや転がってくるボールにも反応することがないように、いつも子供やボールをディストラクションに練習しています。

家の中で出来ていることを、外でもフォーカスを取りながらやることで、ハンドラーへの集中力をあげていきます。

苦手になってしまう前に、多くのことを想定した予防策の練習が不可欠ですね。

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2023年2月23日 (木)

カートの中の愛犬は安全ですか?

最近はカートに乗せられている犬たちを見る機会が多くなりました。
年齢は様々なようです。

わが家がカートを使い始めたのは、初代ボーダー・コリー、クリスが15歳を過ぎて、散歩の途中で歩けなくなってからでした。
公園に散歩に連れて行きたいけれど、途中で歩けなくなってしまうと、15キロほどある犬を抱えて歩くのはちょっと大変です。

そこで、歩けるところまでは歩いてもらい、へたりこんだらカートに乗せて帰ってくるというのが日課になりました。

その後このカートは、息子犬が老いて歩けなくなった時にも使いましたし、現アシスタントや現見習いがチビの頃も、ワクチンの抗体があがるまでの社会化散歩に活躍しました。

そんなことから、カートの利用は子犬か老犬だと思っていましたが、小型犬の場合はそうとも限らないようで、居住環境が集合住宅の場合、共有スペースではカートやバッグの利用を義務付けられていることがほとんどなので、家の玄関からそのままカートに乗せて散歩に出られる方もいらっしゃるようです。

私がよく行く公園でも、多頭飼いの小型犬をカートに乗せていらっしゃる方をよく見かけます。

ただ、子犬や老犬でない場合、当然元気もいいので、カートから飛び降りる危険性がゼロではありませんし、アクシデントで犬が落ちてしまうこともあります。

先日とある公園を散歩していた時のこと、女性が小型犬2頭をカートに乗せて押していたとき、カートが何かに躓いて、前方に大きく傾いた瞬間、1頭がカートから転落しました。
幸い大事には至っていないようでしたが、見ていてヒヤリとしました。
なぜなら、かつて我が家の頑丈そうな犬たちと遊ぶ様子を見ていた男性が、「いいですねぇ。ウチの犬なんか、膝から飛び降りただけで骨が折れちゃって・・・。」と話していたのを思い出したからです。

見習いがチビの頃のカート散歩も、外が見たくて箱乗りしていましたから、必ず落ちないようにハーネスにリードを着けてカートに結んでおきました。

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下手に長さがあると、飛び降りて首をつらないとも限らないので、飛び降りられない長さがポイントですね。

元気なうちは、なるべく自分の足で歩いてもらうと、運動になるだけでなく、様々な刺激も受けて、ほどよい疲労感を感じてもらえるはずです。

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2023年2月22日 (水)

楽しいドッグライフのためには知恵比べも必要

前回のお散歩で、ロングリードで走ることの楽しさを知ったOさん。

前回は楽しく追いかけっこができていたのですが、昨日は余裕が出たのか、落ちている物をチェックに行ったり、走る飼い主さんの足にじゃれ付いて噛みついたりと、いろいろな行動を見せ始めました。

犬は自分が楽しいと思ったことは、人間が意図していなくても勝手に学習して繰り返すようになります。
珍しいものをチェックに行くのはいいのですが、動いている飼い主さんの足にまとわりついて齧るのはちょっと危険。
場合によっては蹴っ飛ばしたり、踏んだりしてしまわないとも限りません。
しかし、Oさんにとっては、動く飼い主さんの靴がとっても魅力的だったようです。

そこで、今回は追いかけてくれたOさんが飼い主さんの足に向かう前に、呼ばれてきたことを褒めてオヤツを渡したり、場合によってはオヤツを投げて、フードサーキットをしながらまた呼び戻すといった練習を繰り返していただきました。

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子犬のうちは、家の中でも歩いている人のスリッパや足をめがけてアタックする犬も少なくありません。
そのうち治るかどうかは飼主さん次第。
逃げ回ればさらに犬は面白がって追いかけていくでしょう。

足なんて、そんなに魅力的じゃないものと学習してもらうのが一番です。

そのためには、もっと魅力的なものを提供することもひとつの方法。

愛犬の行動を見ながら、「ダメ」と言うだけでなく、何をやってもらえばいいのか、代替案を見せてあげれば、うまく折り合いがつくかもしれませんね。

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2023年2月21日 (火)

急な環境の変化は犬も苦手

環境の変化は、ある意味ストレスになるものです。
人間は変化の前後を理解していれば対処はしやすいものですが、それでも急な変化は対応しづらいものです。

馴れることで、ある程度反射的に体が動き、ひとつひとつ戸惑うことなく流れるように行動できるようになりますが、何事も初めてのことは緊張したりするものです。

犬も同様で、環境に変化があると、なかなか順応できません。

例えば、車でお出かけするからと、急に車に乗せてみたり、あるいは、普段使っていないのに、車だからとクレートに閉じ込めたりすれば、犬は何が起こったのかわからず、パニックになるでしょう。

人はわかっていても、犬は理解できないので、きちんと順を追って「馴らす」あるいは「馴れる」ためのサポートが不可欠です。


さて、今日日本のパンダファンに見送られながら、シャンシャンが上野動物園から中国に帰ったそうです。
当然移送が必要になるため、シャンシャンが入るケージが用意されました。

シャンシャンは日常生活ではケージに入っていません。
獣舎と外のスペースとの往復ぐらいでしょうから、狭いケージに入れられるなどということは経験上なかったはずです。

そこで移送を前に、昨年11月からシャンシャンのケージトレーニングが行われたそうです。
動物だから、「中に入れてしまえばいい」と言う話ではありません。
中で落ち着いていられなければ、シャンシャン自身のメンタルストレスだけでなく、飛行上のリスクも問題になります。
移送に関わった人たちの大変さは言うに及ばずでしょう。

ケージトレーニングを終えたシャンシャンは無事ケージからカーゴスペースへ移動し、飛行機も無事飛び立ったようです。

「ちょっとの時間だから」ということではなく、その状態にあること自体が動物のストレスにならないようにするためには、人間のサポートは不可欠ですね。

お出かけするからと、急にバッグやケージに犬を入れるのではなく、獣医さんへの通院や、楽しいお出かけを予測しながら、バッグに入る練習や、クレートやケージに入る練習を普段からしておくと、犬のストレスも軽減されるでしょう。

因みに我が家の犬たちの移動は車で、クレートを入れています。

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家の中にもクレート(ハウス)があるので、日常的に入ったり出たりしているので、車の中のクレートもすんなり入ってくれます。
もらい事故も怖いので、クレートに入っていてくれると安心ですね。

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2023年2月20日 (月)

休止(じっと待っていること)の教え方

「休止」とは訓練競技会などの課題のひとつで、ハンドラーが解除するまで、犬がじっと最初の姿勢と位置を保っているエクセサイズです。

競技によっては、座っているときの前足の踏みかえすらペナルティを取られたりしますが、まずは動かないことをきちんと教えてあげることが重要です。

「休止」と言われると言い方は硬いですが、要は日常生活においても、「待っててね。」と言われたら、その場でじっとしていることなので、ちゃんと教えておくと、人にとっても安心ですし、犬もじっとしていることに大きなストレスは感じなくなります。


さて、今日は見習いに、私が見習いの後ろに立っていても、勝手に立ち上がったりすることなく、解除される(いいと言われる)まで座って待っている練習をしました。

見習いと向かい合わせの状態では大分待てるようになってきた見習いですが、競技の課題には、見習いの後ろに立たなけれいけません。
ところが、先週の練習会で、見事に腰を崩したので、もう一度わかりやすく教えなおすことにしたのです。

もちろん、向かい合わせの休止も教え方は同じですので、参考にしてみてください。

最初は「マテ(Stay)」のキューを言ってから、見習いから少し離れますが、短い時間(数秒)で戻って、褒めながらオヤツを渡します。
この時見習いには動いてもらっては困るので、敢えて見習いの正面からオヤツを渡すようにします。

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そのあとまた少し離れます。
同時に少し秒数も伸ばしてみます。

見習いは首だけ回して後ろを見ていますので、オヤツをあげる手は見えないように後ろに隠しておきます。
手の動きに反応してオヤツを取りに来ないとも限らないからです。

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上手に待っていられたら、また同じようにオヤツをあげに戻ります。

こんなことを繰り返しているうちに、見習いはオヤツが来るまでじっとしていればいいと学習していくので、さらに距離や秒数を少しずつ伸ばしていきます。

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競技と関係なく、「マテ」を教えるときは、まずは犬と向かい合わせに立って、同じことをやればいいだけです。

オヤツを見せて「マテ、マテ、マテ」と連呼する必要はありません。
最初は1秒でも、動かなかったら、すぐ褒めてあげればいいだけです。

※座らせて待たせる場合、「マテ」を使わず、「オスワリ」と言ってあげてもいいでしょう。
動きそうになったら、「オスワリ」。
「マテ」というキューを使うか、姿勢のキューだけにするかは犬の理解度によってハンドラーが決めればいいでしょう。

教え方の動画はこちら👇から見られます。


犬の期待を裏切らないように、ご褒美はちゃんとその都度あげましょう。

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2023年2月19日 (日)

犬の期待を裏切っていませんか?

ドッグトレーニングでは頑張ったご褒美として、その犬が喜ぶものをあげます。
例えばオヤツだったり、おもちゃだったり、中には撫でてあげるなどのスキンシップだったり、犬にとってご褒美となるものはトレーニングにおいてはとても有効です。

何がご褒美になるかは個体によっても異なりますが、今日はオヤツが大のご褒美となる犬たちにとっての話をします。

オヤツがご褒美の犬たちは、目の前にオヤツが出れば、ついついそれにつられてしまいます。
つられること(ルアー)で、犬たちに新しい行動を教えていく方法もあるので、犬がオヤツについてきてくれる場合は、誘導としてオヤツを使うことが出来ますが、結果、上手に出来たらご褒美としてあげることも忘れてはいけません。

つまり、オヤツを見せるだけであげないことが続いて行けば、犬は「どうせもらえないんだから。」とオヤツに対する期待感を無くして集中を切らしてしまったり、あるいは、オヤツ欲しさのストレス吠えが始まったりしてしまい、ハンドラーが意図した行動を引き出すことができなくなってしまうからです。

オヤツは一見万能そうに見えますが、使い方を間違えると、とんでもないことになることもあるので注意が必要ですね。
今何を愛犬に伝えたいのか、目標を明確にしておくと、オヤツの使い方もおのずと明確になるでしょう。

「ウチの犬はオヤツが無いとなんにもやらない。」と嘆いていたのが、いつの間にか、「オヤツがあってもなんにもやらない。」とならないように、愛犬の期待を裏切らないオヤツのあげ方が重要ですね。


さて、今日は若いB君のプライベートレッスンがありました。

元気なB君、遊びたくて仕方がないこともあり、飼い主さんに跳びついたり、噛みついたりといろいろやらかしているそうです。

日常的な跳びつきは、オスワリを強化してきたことで大分収まってきましたが、お散歩に出ると、大興奮で収拾がつかないそうです。

今回お散歩の様子を拝見したところ、

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や、
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のような状況が見られたので、人と一緒に歩くことがどういうことなのかを教えてあげることから始めました。

何度か、「引っ張っても前には進めない」こと。「引っ張らないで飼い主さんについて行くといいことがある」ことを体験してもらったところ、少しずつではありますが、こんな風に歩けるようになってきました。

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興奮もだいぶおさまってくれば、じゃれつき噛みもほとんど出ません。

この間、B君には一度もネガティブなことは言わないでいただき、ひたすら上手に歩けたところを褒めてオヤツをあげていただきました。

こんな時も、頑張ればオヤツがもらえると理解してもらうために、上手に出来たら惜しみなくオヤツはあげていきます。

何が彼にとってメリットがあるのかを学習して実践できるようになるまでには日々の練習が欠かせませんが、飼い主さんがやり方を覚えて下されば、早い時期に改善されていくでしょう。

レッスンが終わっておうちに戻ると、いつもケージの中で興奮しているB君が自分からフセをして落ち着いていました。
頭と体を使った適度な疲労感が、気持ちもリラックスさせてくれたようです。

やんちゃなB君、とってもかわいいのですが、何しろ体が大きいので、小さい子供やお年寄りには脅威にもなりかねません。
早く上手に歩けるようになるといいですね。

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2023年2月18日 (土)

愛犬と一緒に寝る。

ふた昔前のドッグトレーニングの考え方から言うと、犬と一緒に寝るのは言語道断でした。
なぜなら、飼い主は常に犬より上位にいなければならず、犬と同じ高さで、しかも同じ布団(ベッド)で寝るなど、犬をつけあがらせるだけだ。というのが主な理由だったようです。

しかし、私の子供の頃の夢は、アメリカのファミリードラマではよく見られる、飼い主や飼い主の子供のベッドの上で一緒に寝る犬でした。

結果、私の夢は実現し、ここ25年犬と一緒に寝ています。
そして、一度も愛犬から本気で噛まれたことはありません。

※衛生上の問題から、犬と一緒に寝ない方がいい場合もありますので、一緒に寝ることを推奨しているわけではありません。

もちろん、犬たちは代替わりしていくので、自ら進んでベッドに寝るタイプもいれば、最初は乗っても、朝になると自分のベッドやハウスで寝ている犬もいました。

今はアシスタントが常時私の足元で寝ていますが、見習いは敢えてベッドには乗せていません。
2頭乗ると、寝返りが打てなくなるからです。
最初から乗せていないので、「乗せろ!」と文句を言われることもありません。


さて、先日テレビで、とあるコメンテイターが、節電のために犬を抱いて寝ているという話をしていました。
確かに犬は体温が高いですし、布団の上に乗っていてくれるだけでも十分暖かいので、冬場は快適に寝られます。

しかし、その方の愛犬は、今まで自分のスペースで寝ていたけれど、節電のために、最近一緒に寝始めたという話でした。
節電の必要がなくなる時期になって、飼い主が下りて欲しいと頼んだとき、犬の反応がどうなるかがちょっと心配です。

かつてコロナ禍でリモートワークが当たり前になって、飼い主さんがいつも家にいるようになったあと、再び出勤するようになったら、今まで留守番が出来ていた犬が分離不安になり、飼い主さんの留守中ずっとリビングのドアをひっかきながら2足立ちをするようになったために、お伺いしたことがありました。

犬も人間同様、自分にとって都合がいい新しい環境になじんでしまうと、なかなか元には戻れなくなります。

節電のために一緒に寝る習慣が出来たとしても、たまには「今日はハウスで寝てね。」というように、今までの習慣を完全になくしてしまわないようにすると、犬のストレスは軽減されるかもしれません。

人間の都合で振り回さないようにすることも大事ですね。

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※寝るまでいつもベッドを温めておいてくれた故アシスタント

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2023年2月17日 (金)

そのキュー、ちゃんと犬に伝わってますか?

同じ言語を話す人間同士のコミュニケーションでは、相手の言っていることを理解すれば、もう片方はすぐに行動に移すものです。
もちろん、相手が聴いていなかったり、納得がいかなければ、すぐには行動に移しません。

そんな時は、相手が耳を傾けていることを確認してから再度伝えたり、納得してもらえてなければ納得できるまで伝えるという行動を取るでしょう。

さて、相手が犬の場合はどうでしょうか?

信号待ちをしているとき、愛犬がふらふらしないよう「オスワリ」と声をかけたとします。
果たして愛犬はすぐに座ってくれますか?

もし座ってくれなかった時どうしますか?

「オスワリ」と言って犬がすぐに行動してくれなかったら、「オスワリ、オスワリ、オスワリ!」と愛犬の様子などお構いなしに連呼するケースは少なくありません。

人間同士の場合ではありえませんね。
あまりにも失礼です。
同じことを何度も連呼している人の様子は、あたかも「何度も言わせないでよ。バカじゃないの?」と軽蔑しているように見えませんか?

相手に伝わっていなければ、伝わるように言わなければいけません。

その言葉を理解していなければ、最初から説明しなくてはなりませんし、耳に届いていなければ、こちらに集中してもらってから、再度丁寧に伝える必要があります。
相手が納得していなければ、きちんと説明しなければなりません。

犬だからと言って、それらの検証を省いてしまうのはちょっとアンフェアですね。

そうならないためには、まず愛犬がこちらに集中しているときに一回言ってみて、行動に移すのを待ってみましょう。

こちらに意識を向けているのに出来ないのであれば、その言葉のキューの意味を理解していないことになります。

犬の行動を待たずに何度も連呼すれば、犬は連呼されるまで行動しなくてもいいと学習していきます。

一度でやってもらいたいときは、愛犬にわかりやすく伝えることが大事です。

犬が理解していなければ、再度きちんと教えてあげましょう。
「オスワリ」と「フセ」の違いがよくわかっていなかったり、それぞれの行動がうまく学習できていないというようなことはよくあることです。

もし行動を間違えてしまったときは、まだちゃんと理解していないんだなと思って、再度わかるまで教えてあげればいいだけのことです。

根気よく伝えていきましょう。

さて、見習いは左脚側にいるときの左回転のキュー(リバース)は理解しています。

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しかし、フロントポジションにいるときに、リバースと言ったらフリーズしました。

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ポジションが変わっただけで、行動の意味が理解できなくなった見習い。
こんな些細なことでも、犬が混乱してしまうこともあります。
これは「般化」不足。
どんな位置にいても、一人で左回転することだよとゆっくり教えていきます。
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2023年2月16日 (木)

刺激への過剰反応を減らすには

子犬の頃は特に気にしていなかったものが、生後6~7か月の思春期になると、いろいろ気になりだすというのはよくある話です。

初めは些細なことであっても、気づくと、「えっ?」となっていることもよくあります。

例えば我が家の見習い。
とにかく人も犬も気になり、傍に近づきたくて仕方がありません。

昨年秋ごろから近所で工事が始まり、毎日のように家の前の道路にはガードマンが立っています。
見習いはガードマンを見ると、挨拶したくて仕方がないので、ウナギ踊りをしながら近づこうとしますが、私はアクセスさせていません。
なぜなら、見ず知らずの人ですし、仕事中。
もしかしたら犬嫌いかも知れません。

見習いの勝手なアクセスを許してしまうと、見習いは出遭う人みんなに挨拶していいと学習してしまいます。
歓迎されれば挨拶が強化されますし、嫌な顔をされれば、ネガティブな経験ができてしまうので、どちらにしてもいいことはありません。

道端に人がいても見習いには関係ないと理解してもらうことが大事。
そこで、行きそうになる前に声をかけ、意識が戻れば褒めますが、何しろ細い私道の真ん中にたっているので、お互いの距離は1メートルも取れません。

そんな刺激大な状況では、到底私の声は耳に届かないことの方が多いので、ガードマンへの言い訳として、「アーちゃん、お仕事の邪魔だからちゃんと歩こうね。」と言いながら、リードを引っ張って距離を取るようにします。

毎朝同じ状況が繰り返されますが、少しずつ諦めるまでの時間が早くなってきたようです。

子犬の頃は、いろいろなものに自分で近寄って確認する時間を与えていましたが、ある程度わかるようになってきたら、スルーすることも教えて行かなければいけません。

※挨拶してもいい相手の場合は、落ち着いてから距離を縮めていきます。

見習いは人大好きタイプですが、怖がるタイプの犬の場合は、最初は遠目に見ていても落ち着いていられる状況から距離を縮める練習が必要です。

犬の性格は個体差があるので、刺激に対して過剰に反応すると言っても理由によって対処方法は異なります。

さて、今日のプライベートレッスンは、人大好きK君。
私の存在をディストラクションに、スルーする練習をしていただきました。

最初はこちらに来ようとして、立ち止まってパパを困らせていたK君ですが、
何度か練習するうちに、立ち止まる時間が短くなり、ちゃんとパパについて行かれるようになりました。

202302162

毎日、いろいろなシチュエーションで、少しずつ練習していくことが大事ですね。

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2023年2月15日 (水)

遠隔作業はパーツを分けて、少しずつ距離を伸ばす

今日はオビディエンスの練習会でした。

オビディエンスと言っても、FCIオビディエンスから、JKCのCD、一般の基礎トレーニングなど、参加者の課題に合わせたメニューで行いました。

さて、FCIオビディエンスはクラスが上がるごとに遠隔作業が複雑になってきます。
つまり、ひとつのエクセサイズの中に、多くの課題が入ってくるわけです。

例えば「遠隔操作による方向変換を伴うダンベル持来」。
なんとも長いタイトルですが、何をやるのかと言えば、ハンドラーの元で左脚側停座をしている犬を前方に送り出し、10メートルラインを超えたあたりで犬を止め、その時スチュワードの出す指示を聞いてから、さらに10メートル先にある、右、中央、左の3方向にあるダンベルのうちどれか一つを咥えてハンドラーの元に戻るというものです。

このエクセサイズは昨年改定され、右と左のどちらか一つを選ぶ課題から中央のダンベルが加えられ、3方向の中から取りに行くようになりました。

改定前のルールから教えているアシスタントの場合は、とにかく「止まれ」と言われるまで真っすぐ前方に走り、止まった後、私のキューを聴いて(見て)、その方向にあるダンベルを取るように教えたため、真後ろにある中央のダンベルを取りに行くには、もう一つ中央の方向を教える必要がありました。

後ろにあるものを取りに行くことを教えるには、取りに行くものが後ろに無ければなりません。
斜め後ろでは、左右のダンベルとの区別がつかなくなるからです。

そこで、アシスタントには、まっすぐ走ることと、真後ろのダンベルを取ることをさらに強化した練習が不可欠となりました。

ところが、まっすぐに走らせて、真後ろのダンベルを取るためには、最初から両方を一緒に教えることは犬の混乱を招きます。

まずは、まっすぐに走ることだけを強化し、それとは別に、左右ではなく、真後ろにあるダンベルを取る練習を強化するわけです。

この両方の作業を組み合わせて行うレベルまで強化出来たとしても、最初から本番と同じ距離では行いません。

ミスが出にくい、至近距離から、少しずつ距離を伸ばして景色に馴らしていきます。

とてもストイックな作業ですが、手を抜くと、犬は簡単にエラーを出してしまうので、成功体験の積み重ねが大事です。

202302151

オビディエンスのような競技課目ではなくても、日常生活の中にもこんな組み合わせの遠隔作業は意外とあるものです。

例えば、愛犬に冷蔵庫からビールを持ってきてもらう場合。
冷蔵庫に行くことと、冷蔵庫を開けること、ビールを咥えること、冷蔵庫を閉めること、飼い主の元にビールを持って来ることなど、別々に教えなければなりません。
でも、こんな作業を教えるのは結構楽しいものです。

トレーニングは日常生活と無縁のものではありません。
楽しみながらやってみませんか?

※缶ビールは穴が開く可能性があるので気をつけて下さいね。

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2023年2月14日 (火)

小さくても犬は犬

以前、どこかのペットショップの店員さんに、「この子は小型犬ですから、運動量はあまり必要ありません。家の中で遊ぶぐらいで十分です。」と言われたクライアントさんがいました。

なぜ小型犬だと運動しなくていいのか?
可笑しな理屈ですね。

仕事柄、ドッグランを覗くことがよくありますが、中・大型犬用と小型犬用と分かれていても、敢えて中・大型犬用のエリアで遊んでいる小型犬がいます。
サイズだけを見ると、大きな犬に踏まれたり蹴られたりしないかと心配する人もいるでしょうが、あにはからんや、大型犬もタジタジの小型犬は少なくありません。
俗に言うテリア種に多く見られますが、すばっしっこくて、エネルギッシュな小型犬は、小型犬であっても、愛玩犬とは程遠い動きをします。

小型犬だろうと大型犬だろうと、犬は犬なのですから、犬本来の運動能力を軽んじてはいけません。
もちろん過信しすぎもよくないので、個体によって、きちんと見極めることが大事。

活発な小型犬を、ずっと家の中に閉じ込めておけば、ストレスが溜まって、いわゆる行動問題が出ないとも限りません。

出来る限り、散歩に連れ出し、思い切り走る場面を作ってあげることも必要ですね。

さて、今日はヨークシャーテリアのOさんのプライベートレッスンがありました。

元気なOさん、パワー満載で、お家の中でもパパと互角にやりあっているようですが、パパも最近Oさんとのやりとりに馴れて、上手にあしらえるようになってきました。

しかし、根本的には、有り余るパワーを上手に発散させるとともに、頭を使ってもらいながら、適度な疲労感を与えてあげることが大事。

お散歩中、誰もいない公園があったので、一緒に走ってみるとなんとも速い。
散歩中、パパを引っ張って走っているのとはちょっと違って、楽しそうに、思いっきり走り回っていました。

202302141

それを見ているパパも楽しそうです。

時々呼び戻して、またリリースすることを繰り返しながら、お散歩は終了。

おうちに帰って一休みのためにケージに入れたところ、いつもは出して欲しくてキューキュー言うOさんが、やけに静かでした。

それでもすぐチャージされてしまうほど、Oさんのエネルギーは底なしレベル。
さすがに猟犬のDNAが流れていると違いますね。

小型犬だからお散歩がいらないなんてこと、口が裂けても言わないでくださいね。

※小型犬や子犬の運動は強要してはいけません。
過度に小型化しすぎた犬の中には骨が弱く、すぐに骨折する子もいます。
犬の自由運動を尊重しましょう。

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2023年2月13日 (月)

トリーツのあげ方

正の強化のドッグトレーニングでは、トリーツ(オヤツなど)をご褒美として犬に与えていきますが、与え方は教えている内容に寄って異なります。
どういう意味かと言うと、ただ犬の口に放り込めばいいというものではないということです。

たった一回の練習であれば、最後にどんな形であれ、トリーツがもらえればそれで終わりですが、練習を続けて行う場合は、犬にとって次に出てくるトリーツが気になってしまうと、逆に練習の効果を下げてしまうことにもなりかねません。

例えば「フセ」の持続を教えている途中でトリーツをあげる場合、トリーツの位置が高すぎると、せっかく伏せている犬が起き上がってしまい、「フセ」の持続を妨げてしまうことにもなりかねません。

例えば、犬を単独でバックさせたいとき、トリーツをハンドラーの手元であげていれば、犬はハンドラーから離れるよりも、近くにいた方がメリットがあると知っているので、なかなか離れる距離は伸びません。

例えば、右を向いて欲しいのに、左からトリーツをあげていれば、当然犬は左の方ばかりが気になり、ハンドラーが期待している行動を引き出すことも出来ません。

様々な理由から、犬にトレーニングのご褒美としてトリーツをあげる場合には、トリーツ自体がディストラクション(気になるもの)にならないようにハンドラーは考える必要があります。

さて、今日は見習いとフロントポジションの強化練習を行いました。
ここで私の手がトリーツポーチに動いてしまえば、当然犬は正面ではなく斜めに立ってしまう可能性があるため、両手は敢えて体の後ろにおいて、トリーツをあげるときは、左手だったり右手だったり、見習いに予測させないようにデリバリーしました。

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蛇足ですが、フロントポジションに入ってくることを強化したいときは、ご褒美のトリーツは敢えて犬の横や後ろに投げて、犬をハンドラーの前から一度離すことが必要になります。

たかがトリーツですが、ちゃんとあげないと、せっかくのトレーニングの効果が出ないので、気を付けましょう。

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2023年2月12日 (日)

オフリーシュでドッグスポーツの競技に出る

世の中沢山のドッグスポーツがありますが、リードを着けたままのドッグスポーツはあまり無いのではないでしょうか。
ドッグダンス、フライングディスク、アジリティ、フライボール、ガンドッグ等々、活動的なドッグスポーツにおいては、リードが着いていれば犬の行動範囲を限定してしまうことになるからです。

そこで、競技に参加するためにはリードを離さなければなりませんが、リードを離すと戻って来ない犬は沢山います。
今まで外での行動をリードで制限されていたので、リードが無くなると自由になることがわかれば、なかなか戻って来ないのは当然のことでしょう。

そうならないためには、日常的に、安全なドッグランなどを利用しながら、リードが無い状態でも犬を安全にコントロールする練習が必要になります。


さて、昨日見習いと参加してきたラリーオビディエンストライアルは、レベル2以上はリード無しの競技です。
その他のオビディエンス競技も、レベルがあがると当然オフリーシュでの競技になるので、参加するにはきちんとオフリーシュでの練習をしておかなければなりません。
しかし、様々なトレーニングや練習を積んでいても、見習い(生後1歳3ヵ月)は、とにかく人や他犬に興味津々で、視界に入ると、腰(尻尾だけでなく)を振りまくって大喜びをするタイプです。
日常的に、様々なディストラクション(気が散るもの)の中での練習は日々行ってはいるものの、競技会場のリンクの中はまた別物です。

今まで6頭のボーダー・コリーたちと暮してきましたが、こんなに周りの刺激に弱い犬は初めて。
かと言って、行きたい気持ちをネガティブに否定したくはありません。
ネガティブとは、行こうとしてリードを引っ張った犬を、ガツンとリードで引っ張り上げたり、何度も何度も首輪に付けたリードをグイっとして犬に痛い思いをさせたり、「イケナイよ!」と圧をかけるようなことです。
なぜなら、当たり前に存在する人や犬に対してネガティブな感情を持ってもらいたくないのです。

そんな見習いと初めてオフリーシュで競技会に参加するにあたっては、今回は本当に緊張しました。
基本的な作業はきちんと教えてあっても、その場の刺激で、彼女の集中力が途切れてしまう可能性は限りなく高かったからです。

そして、競技のビデオを見返し、懸念していたことはやっぱり実際に起きていたことを知りました。

リンク内にいるジャッジやタイムキーパーが気になって、数回集中が切れて私から離れて挨拶しに行こうとしていました。
ペナルティとしては「W(Wide)=横に広がる」でしたが、明らかに気持ちはジャッジたちの方に行きかけていました。

202302122
202302121

幸い、ラリーオビディエンス競技は、作業中犬を褒めたりして声をかけることが可能な競技なので、私は出来るだけ見習いを褒めるよう声掛けし、逸走することなく競技をやり遂げることが出来ました。

気持ちは一瞬それても、日々練習してきた作業はしっかりこなしていたので、繰り返し教えてきたことは無駄になっていなかったようです。

周囲の刺激が気にならなくなるまでには、まだまだ当分時間はかかりそうですが、経験値をあげながらサポートしていく方が、犬の心の成長は速いような気がします。

オンリーシュでの競技経験3回目のあとのオフリーシュ競技でしたが、見習いと息を合わせて行くためにも、経験を積むことの重要性を感じました。

「ウチのはまだダメだわ。」とあきらめることなく、勇気を出して、低いハードルから本番の経験を積んでいくことも大事ですね。
競技中に愛犬を励ますことが出来るラリーオビディエンスは、そんな意味でも入りやすい競技の一つです。
是非トライしてみてください。

最後に現在ラリオビ競技に参戦されている方へのアドバイス。
見習いのレベル2のペナルティは、正面停座のお尻の曲がりと、脚側が横に広がった点でした。
それぞれ-1のペナルティなので、リトライすることなく、そのまま進みました。

202302123

課題の主要要素のミスは-5なので、-3のリトライによって成功すれば-2の痛手ですみますが、-1のペナルティの場合は、-3のペナルティはさらなる痛手となります。
そんなことも計算しながら競技を進めていくのもおもしろいですね。

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2023年2月11日 (土)

ラリオビトライアルに参戦してきました。

今日はOPDES主催のWCRL規定ラリーオビディエンストライアルに参戦するために吉見に行ってきました。

2018年のルール改正に合わせて取り組み始めたラリーオビディエンスを、先代のアシスタント犬、現アシスタント、そして見習いと3代に渡って楽しんでいますが、今回は見習いとLevel1AとLevel2Aに参加しました。

Level1Aはすでに2回クォリファイしているので、今回クォリファイ出来れば、無事Level1のタイトルが取れます。
Level1はリード付きのクラスなので、他犬大好きな見習いであっても、こちらの気持ちは大分楽です。
とりあえずクォリファイできました。

202302111

問題はノーリードで行うLevel2の初チャレンジ。
周囲のディストラクションに弱い1歳3ヵ月は、隣のアジリティリンクや、観戦者のタープの中で待機している犬たちに気持ちを持って行かれないとも限りません。

Level1Aの結果を見て、ペナルティを取られた部分に気を付けつつ、なんとか最後まで大きく気を散らすことなく無事クォリファイ出来ました。

202302112

結果はLevel1A、Level2A共に2席。

課題は正面停座と回転系の動きをもっとタイトに動くこと。
少しずつ精度を上げていきましょう。

Level 2Aの初チャレンジ動画はこちら👇。


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2023年2月10日 (金)

ドッグダンスの基礎クラス(オンライン)参加者募集中

ドッグダンスの基礎をオンラインで学んでみませんか?
ヒールで歩くことが出来るレベルであればご参加いただけます。

🍀レッスン概要
ヒールポジションの強化とポジションを意識したムーヴ、ポジションチェンジ、バックステップなど、ドッグダンスの基礎を勉強します。

🍀レッスン方法
Facebook
上のグループにご参加いただきます。

課題テキストとデモ動画を参考に各課題ごとにご自分の練習動画(12分以内)を3回までアップしていただき、その都度アドバイスをさせていただきます。

課題は合計5つ。
隔週でひとつずつの課題に取り組んでいただきます。

🍀コース開催日
2023
3月初旬
2
週間を目安にひとつの課題に取り組んでいただきますが、時間がかかってしまった場合でも課題発表時から3か月以内であれば投稿可能です。

🍀レッスンフィー
16,500円(税込み) (5つの課題含む)

202302101

お申し込みはWanByWanサイトのお申込みフォームあるいは、Facebookのメッセンジャーよりお願いいたします。

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2023年2月 9日 (木)

愛犬は外でも一緒に遊んでくれますか?

以前は、犬とどうやって遊べばいいのかわからない人が多かったようですが、最近はみなさん、楽しそうに愛犬と遊んでいらっしゃいます。
ボールを投げて持ってきてもらったり、ロープで引っ張りっこしたり、あるいは何かのトリックを教えたりと、犬と一緒に楽しめることを、きちんと共有されている飼主さんは沢山いらっしゃいます。

しかし、同じように外で遊んで下さいとお伝えすると、「家の中限定です」とおっしゃる方は少なくありません。
なぜ外では遊べないのでしょうか。

理由のひとつは、外には飼い主さんと遊ぶよりも、もっと刺激的なものが沢山あるからです。

見習いが散歩デビューをした当初、ロングリードを着けて原っぱに行ったので、こちらとしては、思い切り大好きなおもちゃを投げて、取りに行ってもらおうと思っていたのですが、いざ自分の脚で原っぱに立ってみると、地面の匂いやら、遠くで遊ぶ犬や子供たちが視界に入って、私のことはすっかり忘れてしまったようです。

202302092

母とはいつでも遊べるけれど、今ここにあるものは家に帰ってもないから、今を満喫したいといったところでしょうか。

子犬が様々な物やことに好奇心を持ってくれるのは大事なことなので、こちらとしてはその時間も大事にしてあげたいとは思いますが、飼い主のことを全く忘れてしまわれても困ります。
だからと言って、心ここにあらずの時に、遊びを強要したところで、犬は楽しくありません。

とりあえず、見習いとコミュニケーションを取るためには、見習いが私に気づいてくれたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげることを繰り返し、ようやく、外での私の価値も少しあげることが出来ました。

日々外での私の価値を少しずつあげながら、外でも遊んでくれるようになり、最近はようやく私の声が耳に届きやすくなってきた見習い。

今日はたまたま楽しそうに遊んでいる犬と遭遇し、一瞬気持ちがそれて、かつてのようにすっ飛んでいきそうになりましたが、「コイ!」とはっきり伝え、戻った時にすぐにおもちゃで遊んで、集中を戻すことが出来ました。

202302091

ハンドラー(飼い主)への集中は、集中しないと叱られるからではなく、集中した方がいいことがあると犬たちに理解してもらうことがポイント。

まだまだ先輩犬たちのように、「次は何やるの?」とまでは行きませんが、少しずつパイプを太くしていく努力は欠かせませんね。

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2023年2月 8日 (水)

犬を押していませんか?

「犬を押す」とはどういうことか。

これは、オスワリを教えるために、犬のお尻を押したり、フセを教えるために犬の背中を上から押すという話ではありません。
そもそも、この類の「押し」は逆方向に反発されるので、あまり効果的ではありませんし、犬にとってはあまり優しくないのでおすすめしません。

では、何を持って「犬を押す」というのか。

これはヒールウォーク(脚側行進)をしているときに、犬にもっと近づいて欲しいと思うあまり、ハンドラーが無意識のうちに、犬の方に寄って行ってしまうことをいいます。

愛犬と一緒にヒールウォークの練習をするとき、何かのライン上や、タイルカーペットの縁を歩くなどして、ハンドラー自身がまっすぐ歩けているか一度確認してみましょう。

犬を見過ぎて曲がることはよくある話ですが、離れそうになる犬との間隔をつめようと、ついつい犬の方に寄って行ってしまい、まっすぐ歩いているつもりが斜めになっていることもあります。

押された犬はますますハンドラーから離れるために逆効果になるというわけです。

犬が離れてしまうようなときは、犬の方に近寄るのではなく、犬を自分の方に引き寄せる気持ちで犬と反対の斜め後方に後退歩行などの練習をしてみると改善されることもあります。

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小型犬は特にハンドラーの足や靴があたっただけでも避けようとするので、さらなる注意が必要ですね。

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2023年2月 7日 (火)

犬にとっての「いいこと」は?

「犬がある行動を取ると、必ず犬にとっていいことがあると、その行動は頻出するようになる。」というのが、新しい行動を犬に伝えていくとき、犬にとっての負担が少ない教え方です。

このときの「犬にとっていいこと」とは何を言うのでしょうか。

一般的には、「食べ物」と思われるでしょうが、そうとも限りません。

- 例えばオスワリ。
私がよくパピーレッスンでやっている、子犬が勝手に座ったら、クリッカーを鳴らしてオヤツ(フード)を一粒あげることによって、子犬の跳びつく確率は格段と減り、子犬は自分から座るようになります。
子犬のお尻を押すこともせず、首を吊り上げる必要もなく、ただ待っているだけです。
この場合の「犬にとっていいこと」は当然食べ物です。

- 例えばお散歩。
愛犬が玄関のドアを飛び出しそうになったら、犬を挟まないように扉を目の前で閉めます。
犬は出られずステップバックします。
またドアを少し開けようとして、犬が飛び出しそうになったらドアを閉めます。
こんなことを繰り返していると、犬はドアが開いてもすぐには飛び出さないようになります。
そして、犬が飛び出さなかったら、「いいよ。」と外に促します。
この場合の「犬にとっていいこと」は外に出ること。
これによってドアに突撃する頻度は少なくなっていきます。

- 例えば人とのおもちゃ遊び。
犬とおもちゃで遊んでいるとき、ひっぱりっこや投げたりして遊びますが、手渡してくれればまた遊びを続けることができます。
持って逃げてしまえば、人との遊びはそこで終わってしまいます。
この場合の「犬にとっていいこと」は人と遊ぶこと。
※持ち逃げされても決して追いかけないことがポイントです。人が追いかけてくれると思ったら、持ち逃げの頻度はあがります。

その時その時で、犬にとっての「いいこと」は違います。
今目の前の犬にとって何が一番のご褒美になるのかを見極めることが重要です。
場合によっては、犬に差し出したものが犬にとっての「いいこと」にならないこともあるので、ステレオタイプに「食べ物」と決めつけないことが大事ですね。

さて、見習いのお腹は先週からよくなったり、逆戻りしたりと安定しません。

となると、当然トレーニング中にオヤツは使えません。
と言ってトレーニングをお休みすると、せっかく覚えたことがまた崩れてしまうので、最近はご褒美におもちゃを使っています。

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見習いはおもちゃも大好きなので問題はありませんが、じっとしていることを教えるにはちょっと不向き。

早くお腹を治さなければ。

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2023年2月 6日 (月)

訓練競技用ダンベルおよび練習用ダンベルの御予約承ります。

訓練競技用ダンベルおよび練習用ダンベル、御予約数が集まれば海外発注いたします。
ご予約(お申込み)締め切りは2023年225日といたします。

お渡しは、送料着払いでの発送(ゆうパック)になります。

🍀軽量合成樹脂ダンベル
落としても痛くないので、練習用にご利用いただけます。

Dumbbell_20230206182901

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約125mm/3,000円~3,400
M
:約115mm/2,500円~2,900
S
:約80mm/2,000円~2,400

ご注文時に、色(赤・青・黄・緑・紫)とサイズ(LMS)と各数量を教えてください。

🍀木製ダンベル(白木)
Wood_20230206182901

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm/2,800円~3,200
M
:約105mm/2,300円~2,700
S
:約84mm/1,800円~2,200

ご注文時に、サイズ(LMS)と各数量をお書きください。

🍀木製ダンベル(色付)
FCI
世界大会で公式に利用されているダンベルです。
Color_20230206182901

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm /3,300円~3,700
M
:約105mm /2,800円~3,200
S
:約84mm /2,300円~2,700

ご注文時に、色(赤・水色・黄・緑・紫・ピンク・白)とサイズ(LMS)と各数量をお書きください。

在庫の状況によっては色指定がご希望に添えない可能性がございますので、ご了解いただきたく、何卒宜しくお願いいたします。
入荷次第、金額及び振込口座を個別にお知らせします。

Dumbbell_4_20230206183301
Vin
が咥えているのは黙せダンベルMサイズ(ピンク)です。

Dumbbell_5_20230206183301
Adelのは軽量ダンベルのMサイズ(赤)です。

🍀 オビディエンス競技用ボックステープ
Box_tape01_20230206182801
4,200円
色:黄色、ピンク


【お申込み方法】
①WanByWan
ホームページの「お問合せフォーム」
②Facebook
のメッセンジャー(お名前、郵便番号・ご住所、ご連絡先をお忘れなく!)

御注文数が最低数に達しない場合は見送る場合もあります。
その場合は個別にご連絡させていただきます。

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2023年2月 5日 (日)

ハードルは上げ過ぎない

犬に新しい行動を教えるときは、「一度にひとつ」というのが犬にはわかりやすいものですが、人間はついついそれ以上のものを要求して、犬を混乱させてしまうことがよくあります。

例えば、「オスワリ」を教えるのであれば、「オスワリ」に特化して繰り返して教えてあげることが重要です。
「オスワリ」がうろ覚えなのに、ついでに「フセ」を教えようとすると、犬は「オスワリ」と「フセ」がごちゃごちゃになってしまいます。

「オスワリ」と言ったとき犬が「フセ」をしてしまうと、一緒に教えている人は、「フセが出来たね。えらいえらい。」と「オスワリ」と言ったのに、違うことをしている犬を褒めてしまうので、犬は「オスワリ」と言われたら「フセ」の姿勢でも正解なのかと理解してしまいます。

伝えたいことはピンポイントで教えていきます。


さて、今日は生後7か月のB君のプライベートレッスンがありました。

B君、パピーに毛が生えたぐらいなのに、体は大きいし、人にかまって欲しくて仕方がありません。
かまって欲しい時は体当たりで跳びつくので、大人でよろめいてしまいます。

あまりに興奮して跳びついたり噛んだりすることが多いので、まずは跳びつかないで落ち着くことから教えていくことにしました。

前回の初めて会ったときに、跳びつかないことをかなり強化したことで、私が今日お伺いすると、最初はサークルの中で跳んでいましたが、次第に自分から座るようになってきました。

以前「オスワリ」は教えられたそうですが、前回お会いした時、飼い主さんが言ってもまったく行動できなかったので、敢えて「オスワリ」とは言わず、自発的に座ったら褒め続けていたところ、自発的なかなり「オスワリ」が増えたわけです。

そんなB君に、お家の中での呼び戻し練習をやって頂いたところ、とりあえずいろいろ悪戯したいのを我慢して、呼べば来るようになってきました。
オーナー様がちゃんと宿題をやってくださっているせいでしょう。

今のB君が呼ばれてくるだけで大正解なのですが、来てくれると、ついつい「オスワリ」と言ってしまいたくなるようです。

でも、今のB君は、まだ「オスワリ」が安定していないので、一度に二つのことを言われてしまうと、せっかく呼ばれて跳んできたのに、来たことを褒めてもらう前に次のキューを出されてしまい、B君は集中が切れて、どこかにまた行ってしまいます。

今は、来てくれたことを重点的に褒めてあげることがポイント。
自発的に座ってくれればそれはそれで褒めてあげればいいでしょう。

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わかりやすく伝えてあげることが重要ですね。

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2023年2月 4日 (土)

知らずに強化している困った行動

「強化」という言葉は耳慣れない方も多いと思います。
辞書で引けば、「強める」や「増やす」などと出てきますが、応用行動分析学的に定義すると、「ある行動が,行動の生起に後続する結果事象によって強められるプロセス」だそうです。

いずれにしても、ちょっとわかりにくいので、犬の行動から例えてみると、子犬がオスワリをするたびに褒めてオヤツをあげていると、オスワリをするという行動の頻度が増えることになり、オスワリという行動が「強化」されたことになります。

この先、オスワリという行動に「オスワリ」というキューを付けていくことで、犬はその行動とキューを関連付けていくというのが、犬に行動を教えていくときの手順のひとつになるわけです。

人間が意図的に犬の行動を「強化」していくことは普通に行われているのですが、ふと気が付くと、犬がやっている(人にとって)困った行動というものも、実は何か理由があって「強化」されていたりするものです。
当然人間が意図していないプロセスがそこにはあります。

さて、今日はN君のプライベートレッスンがありました。
社会化勉強も含め、いろいろなことに過剰に反応する必要はないんだよということを伝えている最中ですが、練習の成果も出て、沢山の犬たちが視界に入ってもママと楽しく遊べるレベルまでになりました。

202302041

レッスン中、オーナーさんとのお話の中で、オーナーさんがお二人でお話をしているとN君が吠えるというご相談がありました。

この場合、N君は自分に注意を向けてもらいたくて吠えているような感じでした。
オーナーさんはN君が吠え始めると、「吠えちゃダメよ。」というようなことをN君に声掛けします。
N
君は一度は静かになりますが、お話が長引くとまた吠えます。
吠えれば自分に注意が向くということを学習した結果ですね。

そこで、N君の吠えが止んだ瞬間を捉えて、「Good♪」と声をかけて、トリーツをあげることを繰り返してやって頂いたところ、N君は吠えないとオヤツが出るらしいと理解し、吠えの頻度が減ってきました。

犬は賢いので、考えてもらうことで解決することは沢山あります。

見習いのように、「引っ張ってもママは速くは歩けない」と言うことがなかなかわからない子もいますが(汗)、あきらめずにこちらも続けていくだけですね。

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2023年2月 3日 (金)

過ぎたるは及ばざるがごとし

何事もやり過ぎは禁物と言われますが、犬との関わり方も同様です。
特にトレーニングにおいては、そもそも犬にとって楽しいゲームでなければ続かないものを、ついつい「ここまで出来たからもう少し」とか、「もうちょっと頑張れば出来る」といったハンドラーの都合で引き延ばしてしまうと、犬はお腹も頭もいっぱいになってしまい、次回のトレーニングを楽しみに待てなくなってしまいます。

もちろん、「上手に出来たところで褒めて終わりたい」とハンドラーは思っているし、犬にとっても、楽しい気持ちで終わった方が次には繋がりやすいのですが、あまり追い詰めてしまうと、楽しくなくなってしまうこともあるので要注意です。


以前、子犬にいろいろなトリックを教えていらっしゃる方がいました。
子犬は好奇心が旺盛なので、トリーツやおもちゃを使ったルアーリングに面白いようについて来ますが、それは「出来た」とはまた違う次元なので、「出来た」と思ってハードルを上げ過ぎてしまうと、途端に子犬の好奇心は落ちてしまいます。

レッスンを始める前から多くのことを教えていらして、毎日1時間以上特訓していたようですが、レッスンに通い始めた頃には、意欲がほとんどなくなっていて、レッスン中に匂い嗅ぎをしたり、フラフラいなくなってしまったりしていました。

犬の集中力の持続時間はそんなに長くはありません。
ピンポイントで伝えたいことにおいては2~3分。長くても5分程度で、おもちゃなどを使った開放時間を間に入れていかないと、トレーニング自体が楽しくないものになってしまいます。

子犬は自分から人間と関わろうとしてくれるので、ついついそれに甘えてしまいますが、きちんと時間を区切って関わってあげないと、次第に呼んでも来ない犬になってしまいます。

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※次から次へとおもちゃを破壊していた見習い。

まずは、子犬に遊んでもらうことから始めましょう。
子犬こそ飽きっぽいので、長い時間同じことを繰り返していたら、どこかに行ってしまいます。

やり過ぎないことが重要なポイントですね。

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2023年2月 2日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日は月に一度のWCRL規定ラリーオビディエンスのレッスンでした。

前半は、常歩行進中の作業など、遠隔も含めて、規定に則した動きを確認しながら、基本の体の使い方などもアドバイスさせていただきました。

後半はコースの実践ですが、本番ではないので、犬が成功出来るようサポートしながら動きます。
時には、集中を切らさないように声をかけたり、トリーツをあげることで、気持ちを落ち着かせたりと、いろいろ工夫しながらやって頂いています。

来週末に見習いがトライアルに参加することもあり、今日のコース練習は見習いも参加しましたが、なんと、昨日お話しした、まさに準備が出来ていない状態でコースに入ってしまい、とんでもないことになってしまいました。

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※床の匂い嗅ぎに忙しい見習い

そこで、再度トライ。

集中が取れたことを確認してコースに入ったところ、とりあえずいつも出来ていることはちゃんとやってくれました。

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トリーツは犬の気持ちを落ち着かせる一助になりますが、トリーツを持っているからといって犬が集中するわけではありません。

トリーツよりもっと刺激的なものがあれば、気持ちは簡単にそれてしまうからです。
特に、経験不足の若い犬にはありがちです。

犬をやりたい気持ちにさせてあげるには、日々の練習の中で、課題遂行を楽しいものと感じさせることが重要。
そのためには、「やらせる」のではなく、「楽しくやれる」ようにサポートが欠かせませんね。

WanByWan主催のラリーオビディエンストライアルは3月12日、山中湖のドッグリゾートワフ、インドアドッグラン内で開催予定です。
詳細およびお申し込みはこちら👇から
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2022/12/post-4414d5.html
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2023年2月 1日 (水)

犬の準備は出来ていますか?

前にも書いたような気がしますが、見習いがちょうどいい時期なのでまた。

愛犬に、何かお願いした時、一回言っただけですぐにやってくれますか?

例えば「おいで」だったり、例えばソファから「下りて」だったり、日常的に普通に起こりうる状況の会話の一部ですが、一回言えばすぐに反応してくれるでしょうか。

よくある一般家庭の状況は、「オスワリ、オスワリ、オスワリ・・・。」のように、何回もキューを連呼してしまう場合、犬は3回繰り返された言葉が、腰を下ろすキューのように思っていることがあります。
恐らく人間側の癖なのでしょうが、いつも連呼してしまうので、犬が正しいキューを理解できていないのです。
こういう場合は、一回言ったぐらいでは犬は反応しません。

今日言いたいことは、こういうことではなく、すでに言葉のキューを理解出来ている犬にもかかわらず、言ったのにやってくれなかった場合の話しです。

こういう時は、犬が聴いていないことが原因の場合がほとんどです。
人間でも、他のことに気がいっていると、誰かが声をかけても耳に入って来ないことがあります。
言われた人は無視するつもりは無くても、聞こえていないことはよくあります。

つまり、声をかける側は、相手の耳があいているかどうか確認してから声をかけなければ意味が無いということです。

犬も同じです。
すでにトレーニングモードに入っていたとしても、視界に何かが入ってくれば、一瞬気持ちがそれてしまうことがあります。

訓練競技会で、作業のキューを出そうとしているとき、犬が浮遊臭を取っていたり、横のリンクの犬を見ていたりすると、キューが耳に届かない可能性があるので、ハンドラーは少し待って、犬の集中が戻ってからキューを出すこともあります。

さて、見習いはまだまだディストラクションに負けてしまうレベルですが、それでも、集中が取れるまで作業を始めない練習をしています。
集中していなければ、当然こちらのキューを聞き逃したり、違うことをやってエラーを出してしまうからです。

自分の番が来ると、テンションがあがってしまい、すぐにはこちらに集中できない見習い。

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見習いからアイコンタクトを取ってきたところで作業を始めます。

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中にはアイコンタクトは犬へのストレスになるという人もいますが、こちらがアイコンタクトを返すかどうかは別として、犬がこちらに興味を持ってくれない限り何も始まらないので、作業前には必ずアイコンタクトは取るようにしています。

もちろん、熟練して、作業の経験値も高い犬の場合(何をやるべきかわかっている犬の場合)は、耳だけこちらに向けている場合もあるので、無理にアイコンタクトは求めません。

いずれにしても、きちんと通じ合っていないと、何も始められないということですね。

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