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2023年1月15日 (日)

リードの話し

リードなんて、犬を繋ぐ紐程度に考えている人は少なくないかもしれませんが、犬飼い歴が長くなってくると、使いやすさや手になじむ素材など、いろいろと好みも出てきます。

逆に言うと、子犬の場合は齧ってしまう可能性もあるので、手になじみつつも、丈夫な物であった方が無難ですね。

しかし、一番に考えなくてはいけないのは、リードは犬に負担をかけることなく、犬の安全を守る道具であるということです。

犬が引っ張った時に、手から離れてしまうようであれば、犬の安全が保障できませんし、歩いているとき、常に犬がリードに引っ張られているように短ければ、犬も歩きづらく、リードが張った状態が常態化してしまうことで、犬は常にリードを引っ張るようになってしまいます。

つまり、犬との距離感を上手にコントロールできる長さがある程度必要ということです。

ラリーオビディエンス競技では、レベル1のカテゴリーはリード付きで行いますが、リードが張るたびに、ペナルティとして1点ずつ減点されて行きます。
リードが張らないようにするリードさばきが必要となるわけですね。

もちろん、レベル1ですから、どちらかと言うと初心犬が参加しているので、当然100パーセントのヒールワークが出来るわけではありません。
途中で気が散って止まったり、あるいは別の方に行きそうになったりしたところで、リードが張る前に犬の意識を戻して張らないようにするのです。
その場合あまり短いリードでは上手にコントロールできません。
すぐにリードが張ってしまうからです。
適度の長さのリードを緩めたり、短めに持ったりしながら、犬をコントロールするのです。

日常生活においても、このリードさばきはある意味重要です。

そのためには、リードの長さもとても重要になるということです。
小型犬であれば、当然リードを装着するハーネスの位置はかなり低めになるので、リードの長さは長めが必要です。
では、長めとはどれくらいのことを言うのでしょうか。

我が家の場合、中型犬ですが、通常の散歩では1メートル40cm程度を使っています。

202301152
※理想はリードがUの字あるいはJの字に緩んでいる状態です。

ちょっと走れる広場に行くようなときは4.5メートルぐらいのロングリードを、緩めたり、短めに持ったりしながらコントロールします。

202301151

ロングリードというと、フレキシブルリード(機械でリードの長さを調節するもの)を想像される方がいらっしゃいますが、このリードは若い元気な犬にはあまり向きません。
なぜなら、動きが機敏で、急に走り出したりするからです。
犬が急に動くと人間は反射的にストッパーをかけますが、その止め方は犬にはかなりの衝撃になります。
小型犬の場合、体が宙に浮いてしまうこともあるでしょう。
ハーネスではなく、首輪に付けていたとすれば、首への衝撃ははかりしれません。
自分の首で想像してみて下さい。
急に首に衝撃を受けたら、むち打ち症になってしまうかもしれませんね。

のんびり匂い嗅ぎをしながらお散歩する成犬やシニア犬であれば、リードを伸ばしたり、止めたりしてもさほどの衝撃にはなりませんが、元気な犬が走り回れば当然止めるときの衝撃は大きくなります。

犬の状況を確認しながらリード選びをしたいですね。

蛇足ですが、革リードは手になじむと使いやすいのですが、子犬や、噛み癖がある犬の場合はすぐに嚙み切ってしまうのでおすすめしません。
噛みちぎりにくい、ロープタイプの方がいいでしょう。
もちろん、リードを着けたままハウスに入れたり係留すれば、当然暇を持て余した犬のおもちゃになってしまうので、基本的にはお散歩時以外は外しておきます。
噛まない犬の場合(現アシスタント)は革リードは手になじんでとても使いやすいのですが、ついつい馴染み過ぎて経年劣化を忘れてしまいます。
傷み具合の確認は必要ですね。

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