若犬のパワーを侮ってはいけません。
子犬の頃はクレート(ベッド)やトイレスペースを完備したサークルの中での生活がメインになるのは仕方がありません。
なぜなら、睡眠を十分に取り、トイレの場所を認識し、危険なものを口にしないための、ある意味管理が不可欠だからです。
見ていてあげられるときはサークルから出してあげて、一緒に遊んであげても、疲れたらハウスに戻したり、トイレのタイミングを予測してトイレスペースにいざなってあげることで、犬も飼主もストレスを軽減することができます。
その後、生後半年を過ぎたころから、子犬の体は大きくなってパワーもアップすると、動きはさらに活発化していくと、サークルやハウスの中だけではエネルギーが発散できず、出せば出したで家の中を走り回るなど、いろいろと今までとは違った問題点が出てきます。
そんな時はどうしたらいいのか。
エネルギーをちゃんと発散させてあげればいいのです。
どうやって?
体を使って一緒に遊んだり、散歩中に走る場面を作って運動を保障したり、トレーニングなどで、頭と体を一緒に使わせたりすることで、ある程度のエネルギーはちゃんと消化することが出来ます。
小学生の子供さんを考えてみましょう。
コロナ禍で、外に出てはいけないと言われた3年前。
ご家族はみなさん苦労されたことでしょう。
家の中に閉じ込められた子供たちのパワーの発散が出来なかったからです。
若い犬も同様です。
サークルから出せば、走り回って大騒ぎをするからと閉じ込めておけば、動きたいエネルギーは身体に押し込められ、暇つぶしにサークルやハウス、トイレを破壊したり、吠えて要求したりと、好ましくない行動ばかりが目立つようになるでしょう。
若い犬のパワーを閉じ込めておくことはできません。
真剣に遊んだり、ロングリードを使って走らせたり、トレーニングで頭を使わせたりと、成長をサポートしてあげることが不可欠です。
とあるしつけ教室の方に、生後7か月のオス犬をサークルから出すと大暴れをすると相談したところ、一日中クレートに入れておくように言われたそうです。
まだまだ犬のことをよくわかっていないプロが沢山いらっしゃるようですね。
さて、我が家の見習い、1歳3か月は、私が目を離していても、ソファで少しくつろげるようになってきました。
散歩から帰って、ごはんまでの1時間ちょっと。
時折アシスタントのクレートに顔を突っ込んで嫌がられていますが、とりあえず大騒ぎや悪戯は無し。
クレートの中に入れておくだけでは、クレートの外にいるときの過ごし方は伝えられませんね。
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