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2023年1月14日 (土)

信頼出来るドッグトレーナーは魔法の杖は持っていないけれど、引き出しは沢山持っている。

犬のトレーニング法は様々です。
何を犬に伝えたいかによっても変わってきますが、基本的には犬を力でしつけるのではなく、人間の子供に教えるように、犬が理解できるまで、根気よく伝えていきます。
恐らく一発でわかるようなことはないので、忍耐は必要です。
うまくできないからと言って、怒ったところで犬には伝わりません。

また、犬は同じ犬種であっても特性や性格は様々。
癖、理解度、気質等々、10人十色のように、みんな違うので、同じ手法で伝えても、同じ期間で身につくとは限りません。
ハンドラーに求められるのは、スキルと忍耐です。

以前小型犬の飼い主さんが、地元の訓練士さんに訓練を依頼したところ、チョークチェーンを使って行うので、小型犬の場合は首に負荷がかかり過ぎるため、教えられないと言われたそうです。
負荷がかかっても無理矢理やってしまう訓練士さんよりはいいですが、チョークチェーンしか方法を知らないというのはちょっと問題です。

犬のトレーニング法は日々進化しており、ここ25年で大分変りました。
主に西欧から入ってきた手法です。
力で従わせるのではなく、正しい方向に導いていく、「正の強化(ポジティブレインフォーシング)」と言われる方法です。

よく「褒めるしつけ」と言われますが、「しつけ」という言葉もちょっと違います。

要は、犬にやって欲しい行動が取れるように教えていくことです。
その過程で、出来たことはきちんと褒める。
もちろん、犬に褒めが伝わっていることが重要です。

教えるにあたっては、相手が理解できたかどうか、その行動がちゃんと身についたかどうかを検証しなければなりません。
もし、まだ出来ないとしたら、教え手の問題で、犬側の問題ではありません。

「教えたのになんでできないんだ!」と怒ってみたところで、犬には伝わらないでしょう。

そして出来ないからと言って、犬の首を吊り上げたり、振り回したりしても何の解決にもなりません。
しかし、そういった訓練がどこかで行われているのも事実です。

力で組み伏せた犬は、力を持っている人間には逆らわないかもしれませんが、自分より非力とわかったら恐らく言うことは聞いてくれないでしょう。
やらなかったとしても、組み伏せられるという苦痛を伴わないからです。

犬のストレスのはけ口は弱いものに向かいがちです。
例えば女性や子供です。

犬育ては子育てと同じ。
理解していないと感じれば、何度でも教えていきます。
もし、何万回言っても伝わらないとすれば、伝え方が間違っているかもしれません。
そんなときは、プロの手を借りてもいいでしょう。

リードは犬の危険な行動を止めるためのセーフティガードであって、吊り上げるためのものではないことも知って欲しいですね。

先日、見習いの右回転(ターン)の話を書きました。
右脚側時のターンは理解しましたが、向かい合わせになると出来なくなってしまったので、今日はその練習。

202301141
※最初は鼻先にトリーツを見せたルアーリングから。

202301142
※体の動きが馴れてきたら、言葉のキューを付けて、手の動きは小さめに。

体の使い方から教えなおします。

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