3秒ルールを念頭に。
「3秒ルール」と言うと、「床に落ちた食べ物でも、3秒以内に拾えば食べられる。」ということを想像されるかもしれませんが、犬の世界においての3秒ルールはちょっと違います。
では、犬の「3秒ルール」とは何でしょう。
愛犬との散歩中、知らない犬と遭遇した場合、それぞれの犬が相手の犬を確認(チェック)するための時間と言われています。
もちろん、確認の方法は、相手との距離が近ければ、お尻の匂いを嗅ぐ行為に至るかもしれませんが、距離がある場合、相手を見ている時間だけでもすでに3秒ルールは適用されていると言ってもいいでしょう。
つまり、お互いがフレンドリーな犬の場合、相手を認識した後、興味を持って近づいていく行動に出ているとすれば、特に大きな問題には発展しづらいでしょうが、片方がシャイだったり、逆に他犬に対して高圧的な犬の場合は、3秒後に何が起こるかは犬のみぞ知るということが多いものです。
特に散歩中はリードを装着していることもあり、犬の行動に制限がかかっているため、さらにヒートアップしてしまうこともあります。
よくある、「ウチの犬は大丈夫」というパターンでも、相手の犬がそうであるかどうかはわからないので、基本的には、「こんにちは。」「それじゃぁ、また。」ぐらいの時間で離れて行く方が犬にとってのストレスは最小限にとどめることができます。
すでに、他犬が視界に入っただけで大興奮する犬の場合は、挨拶無しで相手から離れることを余儀なくされることもあるでしょう。
愛犬が相手の犬を凝視しながら仁王立ちしているときは、そのまま放置する(犬が自発的に視線をはずすのを待つ)ことなく、「行くわよ。」とさりげなく移動を促すことも必要です。
さて、今日は他犬にちょっと刺激を受けやすいLさんの公園散歩レッスンでした。
街中で他犬と出会うと、距離が取れず、嫌な思いをすることも多いLさんにとっては、すでに他犬自体が興奮の元になっているので、逆に犬との遭遇機会が多く、かつまた距離が十分取れる広い公園での練習を行いました。
今Lさんに伝えたいことは、「世の中には犬は沢山いるけれど、いちいち気にする必要はない。」ということ。
犬が視界に入っても、興奮しなければ褒め、ハンドラーさんにフォーカス出来たら褒め、ハンドラーさんのキューが耳に届いたら褒める。ということを続けながら、ハンドラーさんとのコミュニケーションを楽しんでもらうことを目標にしました。
そんなLさんと、お散歩の合間におもちゃで遊んでいただいたところ、いつもは持ってきてくれないおもちゃを、今日は初めてハンドラーさんの元に届けに行きました。
少しずつ、二人の世界が密になって、コミュニケーションが取りやすくなっていくといいですね。
ちなみに、レッスン中Lさんは一度も吠えませんでした。
敢えて吠える状況を作らないことが重要なポイントですね。
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