跳び方を教える
訓練競技やオビディエンス競技には「障害飛越」という課題があります。
板張りの障害やバーだけのオープン障害などを跳び越えるというものです。
アジリティのように、そもそもが障害物競争のドッグスポーツであれば、障害の飛越だけでなく、スラロームやAフレーム、トンネルなど、様々な障害物をクリアしていくためのスキルをパーツごとに教えることが不可欠ですが、訓練競技などの場合、とりあえず目の前の障害物が跳び越えられればいいと考えている人は少なくありません。
人間と比べれば、格段と運動神経のいい犬族ですから、教えなくても跳べるだろうと思っている人も少なくないでしょう。
なぜなら、犬は勝手にソファに飛び乗ったり、柵を跳び越えたりするからです。
しかしながら、人間同様、運動神経のいい個体もいれば、そうでない個体もいます。
かつて我が家で生まれた姉と弟。
やんちゃな弟は、生後2ヵ月目前に、キッチンとダイニングを隔てたワイヤーネットを跳び越えてキッチンではしゃぎまわり、それを見ていた姉がチャレンジして骨折しました。
犬だからと言って、どの子も運動神経がいいわけではないということですね。
さて、話を戻し、跳び方ひとつにしても、上手に体を使える個体もあれば、無理をする個体もいます。
フライングディスクをキャッチするときの犬たちの動きを見てみて下さい。
猫のように体を丸くしながら、負担なく着地する子と、上に跳びあがったまま、後ろ足からドンと落ちる子、様々です。
出来れば体への負担を最小限にしてあげたいので、障害飛越においても、跳び越えるときの体の使い方を体得してもらうことが大事です。
犬はそもそも、前肢で駆って進むので、後肢への意識はあまりありません。
そのため、前肢は障害をクリアしても、後肢があたってしまうこともありますし、また踏切のタイミングを逸して、前肢が障害にあたってしまうこともあります。
いずれにしても練習は大事。
ということで、今日は見習いの跳び方練習。
最初はバーを下げ、バーとバーの距離も短めにしながら、後肢がバーにあたらないように歩いてもらうところから始め、少しずつスピードが上がるとともに、バーの高さや距離を変えていきました。
体の使い方が上手に出来るようになると、踏切のタイミングも上手に取れるようになるでしょう。
FCIオビディエンスIには、「持来を伴う障害飛越」と言う課題があります。
ダンベルを板障害の向こう側に投擲し、犬に障害を跳ばせた後、ダンベルを持来し、再び障害を跳び越えてハンドラーの元に戻るというものです。
自信を持って障害を越えられるように、サポートしていかなくてはいけませんね。
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