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2022年11月19日 (土)

犬のデイリートレーニング:犬の選択肢を奪わない

子犬が初めて散歩に出るときは通常のリードの他に、ちょっと長めのリードもお奨めしています。
なぜかというと、新しいものに対する好奇心を失わせないために、安全なものに関しては、自分でチェックさせてあげたいからです。

我が家の見習い1号も、ある日いつも散歩で通る道に、大型バイクがカバーかけて止めてあるのを見て後ずさりしたことがあります。
そんな時、「大丈夫よ」と下がる子犬のリードを引っ張ってバイクに近づければ、子犬はストレスを感じてしまいます。
リードを緩めて、自分から確認できるまで少し待ってあげると、道端にあるものはそんなに気にしなくても大丈夫と学習していきます。
もちろん一回だけでなく、同様のことに対して同じように接してあげることで犬には選択肢が与えられます。
嫌なら離れればいいし、気になるならチェックすればいいということです。

こういう場合、リードを引っ張りながら犬に強制させると、犬はますますネガティブな印象を持つようになります。

安全なもの、動かないものであれば、犬の自立心をサポートしながらチェックさせることはできますが、相手が動くものや生き物の場合は無理に確認しない方がいいことの方が多いものです。

よくあるのが、知らない犬との対面です。
「ほらっ、お友達よ。大丈夫。」と言って知らない犬の方に近づけられる犬のきもちになってみましょう。
犬にだって友達を選ぶ権利はあるはず。
自分から近寄って行かれるように背中を押す程度は構いませんが、無理矢理近づけるのは禁物。
特に知らない犬に対して友好的な犬ばかりとは限らないからです。

「あの子、怖そうだからちょっと離れて様子を観よう。」と考える犬もいるはずです。
犬の気持ちを想像してみることも大事ですね。


さて、今日は犬に吠えてしまうN君の公園レッスンに2号を同伴しました。
初顔合わせです。

この公園は2号も頻繁に来ているので大分馴れていることもあり、他犬が視界に入ってもすぐに突撃モード(遊びたいモード)に入らなくなってきていました。
そこで、距離を取って、まず2号が落ち着いてから少しずつ(真っすぐにではなく)斜め方向に距離を縮めたところ、やはりN君吠えましたが、飼い主さんの声が届く状態だったので、少し落ち着くことも出来ました。

2号が伏せているとき、N君多少吠えていましたが、自分から近づけるようにリードを緩めました。
興味はあるので2号の後ろから近づこうとします。
当然打ち解けるレベルにはまだまだなれないので、あまり時間をかけすぎず、2号には車に戻ってもらいました。

その後園内での散歩では、犬が視界に入っても吠える気配はなく、自分から視線を外すことも学習しています。

202211191

N君の左側はドッグランになっていて、ドッグランの外にも犬の姿が見えますが、N君はリードが緩んだ状態で、視線を犬からはずして落ち着いて歩いています。

犬にも相性があるので、全ての犬が友達になれるわけではありません。
犬のきもちを聞いてみるのも大事ですね。

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