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2022年11月21日 (月)

「ノー!」と言わなくても、環境設定で改善出来ることは沢山あります。

犬が好ましくない行動を取った時にネガティブなことを言うより、犬が好ましくない行動を取りづらい環境設定をすれば、犬を強制したり、叱ったりする必要がないことに気づいていない人は沢山います。

愛犬といい関係を築いていくためには、ネガティブワードだらけの生活より、「お利口!」と褒めてあげるポジティブな言葉が満載の生活の方が、犬にとっても人にとってもメンタル的にはとてもいいと思います。

では、どうやればそんな生活に変えることが出来るのでしょうか。

先日こんなお話がありました。
「ダイニングテーブルの上に食べ物があると、テーブルに乗って食べてしまう。」というものです。

美味しいものがテーブルの上にあれば、犬は当然その匂いにつられてしまい、身体能力が備わっている犬であれば、テーブルに乗って目で確認した後、口で味わってみるという行動に出ます。
犬でなくても、ごはん前の子供であったとしても、「美味しそう!」とつまんでしまう気持ちを抑えることは難しいでしょう。

なのに、犬には「ダメ!」と言う。
ちょっと理不尽ですよね。

これは、犬に食べさせないことを責めているのではなく、犬の食餌以外の物で、犬にとって健康上好ましくないものを、犬の口や手の届くところに置いておくことが問題だと言っているのです。

ではどうするのか。

テーブルに乗りたいと思う気持ちを責めるのではなく、テーブルに乗れない環境に犬をおけばいいだけのことです。

例えば、ハウスやクレート、ケージなどを利用し、人間の食事時間は、犬のスペースにいてもらい、人間の食べ物が犬の口に入らないようにすればいいのです。

もちろん、人間の食べ物を犬に与えたい人は少なくないので、そういう場合は、食べていいものと悪いものの区別がつかない犬を責めない(叱らない)覚悟が必要ですし、万が一犬が健康を害するような物を口にすることがあったとすれば、管理不行き届きを反省しなければいけません。
犬は悪くないのですから。

食べ物が乗っていない時でも、テーブルに前足をかける犬はいます。
そうしないと、テーブルの上に何が乗っているか見えないからです。

そういう時はどうするのか。
テーブルから前足を下ろす「キュー」を教えればいいのです。

我が家の場合は「オフ」。
下ろしてくれたら、「おりこうさん♪」

イライラした生活を送るのか、環境設定(マネジメント)しながら、ネガティブワードを使わない生活をするのか、飼い主次第と言えるでしょう。

ただいまハウスとレーニング真っただ中のPくん。
自分から喜んでハウスに飛び込んでいきます。

202211211

環境設定は日常生活の様々な場面で必要なりますが、犬に行動を教えるトレーニングにおいても行われます。
以前ブログに書きました。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2022/10/post-2716ae.html

犬が失敗しづらい環境設定と、犬が取りやすい行動をサポートする環境設定は、犬へのストレスを軽減する共通の基本理念ですね。

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