ドッグダンス:振り付けに惑わされない
ドッグダンスは「ダンス」と言うくらいですから、ハンドラーは曲に合わせた動きをしなくてはいけません。
敢えて「動き」と言ったのは、「踊らなければいけない」と書いてしまうと、敷居がとても高くなってしまい、敬遠されてしまうからです。
これからドッグダンスを始めてみようと思う方が少しでも増えてくれればということで、ここでは「動き」と書きましたが、この「動き」は、もちろん曲のイメージによっては踊っているような「振り付け」が必要になりますし、ミュージカルのようにストーリー性を持つルーティン(演目)であれば、傘を開いて回してみたり、あるいは帽子に手をかけたりと、様々な手の動きが必要になります。
一方オビディエンスや服従訓練の世界では、ハンドラーは極力自然に手を振る(歩いているときなど)ことが基本にあり、いわゆる「ニュートラル」であることが要求されます。
少しでも違和感のある動きをすれば、犬への誘導と取られ、「視符(ハンドシグナル)」や「体符(ボディシグナル)」とされて減点となります。
ハンドラーの動きが少なければ少ないほど、動体視力のいい犬たちにとってディストラクションは軽減されるので、ある意味オビディエンスの方が犬にとってわかりやすくなりますが、当然のことながら言葉のキューを犬が完璧に理解していなければ作業は出来ません。
さてドッグダンスにおいてはハンドラーの手が動いたり足が動いたりと、犬にとってはディストラクション満載です。
しかも、その動きは時として犬がまだ完璧にマスターしていないムーヴのハンドシグナルによく似ていたりします。
こんな状況では、犬は何を指標に判断して動けばいいのか混乱してしまわないとも限りません。
そこで重要なのが、言葉のキューをきちんと犬に理解させることと、作業中にハンドラーがいろいろな動きをしても惑わされないように練習することです。
言葉のキューが完全に理解出来ていれば、ハンドラーと犬のアイコンタクトが取れていないポジションでの作業も、犬はきちんとこなせるようになります。
今日は等々力のDogLifeDesignさんでドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
参加犬L君には、ハンドラーの手に惑わされることなくヒールウォークをやってもらうための一歩として、基本のポジションの立ち位置を言葉のキューだけで持続する練習をしてもらいました。
ポイントはハンドラーの手が動いてもつられないこと。
少しずつ自信を持って動けるようにサポートしていきます。
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