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2022年11月

2022年11月30日 (水)

ディストラクションの質は重要です。

子犬の社会化の中においては、ある程度子犬に抵抗力を与えるための負荷(ストレス)は不可欠です。
つまり、過保護になり過ぎては、子犬は自力で解決する能力を身に着けることが出来ないからです。

こういった負荷のひとつにディストラクションがあります。
ディストラクションとは気持ちを散らすもの。
社会にはいろいろ子犬にとって好奇心をそそる物がたくさんありますが、同時に怖いと思うものもあります。
そんな環境に少しずつ晒してあげることで、抵抗力が付いてきて、最終的には気にしなくてもいいと子犬が学習してくれればいいのです。

しかし、犬が耐えられないレベルのディストラクションは逆効果です。

例えば、犬が苦手な犬に、犬を気にしなくても大丈夫だよと伝えていく中で、いきなりドッグランに連れて行くのはNGです。
ヘビが苦手なインディー・ジョーンズがヘビの穴に落ちるようなもの。

最初は距離を取って、犬も1頭か2頭程度で。と子犬の状態に合わせた環境設定をするのですが、例え1頭であっても、怖がる犬に突撃してくるタイプの犬ではやはりうまくいきません。

犬を気にしない、落ち着いた犬で、怖がる犬が自分から恐る恐る近づいても知らん顔出来るぐらいのレベルの犬が必要です。
難しいですね。

さて、今日は見習い2号の朝練中に、見知った犬が立ちよってくれました。
そして、わざわざ傍でじっと見ていてくれました。
よくできたワンコさんです。

おかげで2号は私への集中を切らすことなく、トレーニングが続けられ、存在に気づいても、チラッと見るだけで突撃することはありませんでした。

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ディストラクショントレーニングは愛犬の経験値をあげるためには不可欠ですが、そんな練習に付き合ってくれるレベルのワンコさんにお願いしないと、ネガティブな経験ができてしまうので注意が必要です。

そういうお友達がいないときは、ドッグランのフェンスの外などを利用すると、安全が確保できで安心ですね。

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2022年11月29日 (火)

クレートはリラックスできる場所

先ほど放映していた動物番組の中で、タレント犬の映画出演に向けての涙ぐましいトレーニングの様子を見ることが出来ました。

犬に新しい行動を教えることについては沢山書いていますが、目標があって教えなければいけない場合は、最終的にはハンドラーのキューを聞いて、犬が進んで行動を取るようにならなければ、目標の場面でその行動が発揮できるかどうかはわかりません。
つまり、犬にとって辛いトレーニングであれば、犬は行動自体を嫌悪刺激と感じて避けようとするからです。

番組の中でも、担当トレーナーはその点を強く語っていて、小さいステップを少しずつ積み重ねて成功できるようにトレーニングしてきたと言っていました。

そして、もう一つ大事なことは、多くの練習を重ねて出来るようになったとしても、撮影本番の周囲の環境は、日常の練習場所とは全く異なるために、いつも通りに出来るとは限らないということ。

これはどんなドッグスポーツにも共通することですね。
練習場所は馴れたところであり、周囲の人の数なども限られていますが、競技会ともなれば周囲の状況は全く異なるため、犬が環境刺激に負けてしまえば、普段出来ていることも出来なくなる可能性があるということ。

犬たちの頑張りの成果がでるよう、ハンドラーのサポートは欠かせませんね。

さて、今日の練習会に参加したS君。
クレート待機中、ずっと母を後ろから見ていて、休息をとることがありません。
もちろん、途中で「出たいな~。」というアピールも入るので、静かに待っていることをいつも伝えています。

そんなS君、今日はママがクレートを忘れてしまったので、普段車に乗せるときのクレートを持っていらっしゃいました。
すると、前半はいつも通りママを見張っていましたが、後半なんと中で寝ているではありませんか。

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少しずつ、こんなことが増えていくと、オンとオフが出来て、練習の成果もあがりそうですね。

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2022年11月28日 (月)

教え方はひとつではありませんが・・・。

犬も人と同じで個体により性格は違います。
ものの理解の仕方や学習速度も個々に違うので、他の子と全く同じ方法でうまく行くとは限りません。
そこで、個々に合わせた教え方が必要になるわけです。

それは、犬を取り巻く環境のマネジメントだったり、教え方の手法だったりしますが、共通して言えることは、犬に苦痛を与えない方法であるということ。

例えば体罰を与えることで、その行動を減らす手法は手法としては存在しますが、実際は使いません。

昔観た映画の一場面に、小学生ぐらいの生徒が先生の言うことを聞かなかったからと、立たされたあと、手のひらを物差しで打つシーンがありました。
痛いです。
痛い思いは二度としたくないから、その子は恐らく次にやるときは考えるでしょうし、場合によっては、先生にみつからないようにやるかもしれません。
そして、その生徒は多分その先生のことは好きにはならないでしょう。

飼い主と犬の関係は様々ですが、犬はバカではないので、嫌なことをする人間に対して、無防備に近寄ることはありません。
でも、呼ばれれば、耳を横にしながら、「お願いだから嫌なことはしないでね。」と姿勢を低くして挨拶をしにいくでしょう。

いわゆる力で抑えると、言うことを聞く犬になるかもしれませんが、気が付くと隣で寝そべっているような犬にはならない可能性があります。

痛い思いをさせなくても、気持ちが伝わるよう、人間が努力することが重要なポイントですね。

さて、今日はH君のオンラインレッスンがありました。

周りに知らない子がいても、ハンドラーへの集中力が切れないH君。

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見習い2号がなぜか真面目に画面を観ていましたが、さすがに画面上からだとちゃんと学べないかもしれませんね。

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2022年11月27日 (日)

噛みたい気持ちはどう切り替える?

今日は、もうすぐ生後4か月になるパピーさんのカウンセリングがありました。

お悩みの内容のメインは「噛みぐせ」だそうでした。
そこで、サークルの中に入って頂き、現状観察。
確かに足を狙って噛みに来ています。
恐らく痛いので、室内履きを履かれていますが、噛むパワーはますますエスカレートしていきそうです。

そこで、私もサークルに入れていただいたところ、最初はこの侵入者に対して、匂い嗅ぎに忙しくて噛むどころではありませんでしたが、床に座ってみると、足やら手やらにカプカプきます。
確かに歯が尖っていて痛いですね。

噛みたい気持ちにはいろいろな意味があります。
でも、その中に憎らしくて噛むという理由はありません。

お話を聞くと、興奮するとさらにヒートアップしてしまうとのことでしたので、基本は興奮させないように接するようにお願いしました。

体は小さくても、一応猟犬の血が流れているOさん。
避けようと動いたり、声を荒げればますます大興奮。

そこで、まず大好きなフードを手の中に握ってみると、フードが欲しくてカプカプが始まりました。
食欲があるのはいいこと。

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カプカプされても握った手を開かずに待っていたら、一瞬噛まないときがあったので、すぐに手を開いて「お利口さん!」と言いながらフードを一粒。

その後も同様のことを何度も繰り返していたところ、ちょっと噛んでも自分から一歩下がって伏せて待つようになり、最後は噛まずに伏せて待つようになりました。

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一生懸命考えた行動でしょう。
「すごいね~」と褒めてフードを何粒かあげます。

噛んでも欲しいものが手に入らないと理解したOさん。
もちろん、この行動がすぐ身につくわけではありません。
日々の繰り返しの中で、少しずつ学習していくはずです。

お勉強が終わった後は、大好きなロープで遊びます。

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ロープ遊びのときも、ロープだけでなく、手や洋服も噛むそうなので、噛み始めたら動きを止めて、ロープだけを動かすようにしていたら、手を狙う頻度が減ってきました。

少しずつ学んでいって欲しいですね。

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2022年11月26日 (土)

犬に安心と安全を提供する

JAPDT主催のカンファレンスは今日も続いています。
ちょっとバタバタしてしまい、ところどころ生で見られていない部分もありますが、アーカイブになってからゆっくり見直すことにしましょう。

昨日お話ししたLaura Monaco Torelli氏の動画の中に、ひとつのケージの中にいる野生動物に対し、別々(距離を取って)に食事を与える場面がありました。

食べ物がからむといろいろ問題が起きるのは人間社会でもあること。
動物の世界にだってある話です。
特に多頭飼いの場合、速く食べてしまった子が、遅い子のごはんを横取りするということは少なくありません。
横取りされまいとすれば、当然そこには喧騒が生じます。
そうならないための策を考えるのも、管理する側の責任でしょう。

我が家の初代ボーダー・コリーの母子の話しですが、家の間取りの問題もありますが、母は単独のフードボウル、娘と息子は2つ並べられるフードボウルスタンドで当初は何事も無く食べていました。
しかし、ある時、息子の方が早く食べ終わってしまったあとに、娘の方に顔を突っ込んで喧嘩になりそうになりました。

以来、娘の方はボウルが並べてあると落ち着いて食べられないので、食器に近づくのを嫌がるようになりました。
そこで、2個のフードボウルの間に、今のご時世に見られる衝立を置くことで視線を遮ったところ、2頭一緒にまた食べられるようになったのです。

もちろん娘の方はさっさと食べ終わると、そっと後ろに下がってからその場を離れるという彼女なりの方法を学んだようです。

兄弟姉妹であっても起こるのですから、普通の多頭飼いであれば起きても不思議はありません。
心の広い犬ばかりではないからです。

見習い1号と2号は各々ハウスで食べる習慣を付けました。
お互い安心して食べています。

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ハウスと言う環境自体が安心できる場所とすでに理解していることもあり、お互い急ぐことも無く、自分のペースでごはんが食べられているので、問題も起こりません。

食事一つとっても、安心できる環境で食べさせてあげると、早食い防止にもなりますね。

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2022年11月25日 (金)

ハズバンダリーケア

今日からJAPDT主催のカンファレンスが始まりました。
このカンファレンスは、かれこれ15年ぐらい前でしょうか、初代ボーダー・コリーがデモ犬として参加したのがきっかけです。

毎年とても有意義な講義が聴けるので楽しみにしていますが、コロナ禍の影響で、今年もネット配信になりました。

今回3日間を通じてシカゴのAnimal Behavior Training Conceptsの創設者Laura Monaco Torelli氏の講義があります。
Lauraさんが2019年に来日されたとき、「ハズバンダリーケア」についてのセミナー・ワークショップにアシスタントと見習い1号と共に参加しました。

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実際にハズバンダリーケアを見ることで、多くのことを学べた二日間でした。

あれから3年、気持ちを新たにLauraさんの講義を聴きながら、ますます犬をよく観察することの重要性を感じました。

さて、我が家の見習い1号が2年前に撮った動画がこちら👇です。


1号はパピーの頃のトラウマから、獣医師の診察が苦手です。
病院にも入り、自分から診察台にも上れるのですが、触診直前に緊張が走ります。

そんなこともあり、Lauraさんから教わった「チンレスト」だけでなく、診察する側の人の気持ちに配慮してマズルガードの装着にも馴らしておいた方がいいだろうと考えて行いました。

おかげで、今年無事に去勢手術も切り抜けられた1号です。

人も犬もストレスが軽減できるのであれば、ハズバンダリーケアを行うことはとても重要なことではないでしょうか。

明日以降の講義も楽しみですね。

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2022年11月24日 (木)

ドッグトレーニング:なぜ待てないのか。

訓練競技やオビディエンス競技、ドッグダンスやアジリティであっても、「動かないで待つ」ということはとても重要な課題です。

「休止」においては、「フセ」や「オスワリ」で何分間かハンドラーが視界に入っていなくても待っていなくてはならず、アジリティでは、スタートラインでハンドラーが離れて行っても、キューが出るまで走り出してはいけない。
ドッグダンスにおいても、ハンドラーと犬が離れている状態での遠隔作業では、ハンドラーの次のキューが出るまでじっとしていて欲しいものです。

どんな場合であっても、ハンドラーがそばのいれば待っていられても、ハンドラーと離れている場合は待ちづらくなります。
なぜなら、ハンドラーの元に戻りたいからです。
そして、その気持ちが講じると、ハンドラーのちょっとした動きにつられ、じっとしていられなくなるのはよくある話です。
特にハンドラーの手にオヤツなどが握られているのを知っていると、犬のハンドラーに向かう気持ちは加速します。

では、どうやって犬にじっとしていることを教えるのか。

当然離れた場所での練習はハードルが高すぎるので、初めはすぐ傍でじっとしていることを褒めていきます。
褒めるときに、マーカーとしてクリッカーを鳴らすことが出来ますが、犬によっては、クリッカーが鳴ると解除されたと勘違いして動いてしまうことがあります。
そんなときは、動かないタイミングでクリッカーを鳴らしながら、トリーツを一つずつ瞬時に与えていきます。
一つ食べても次のトリーツが出るとわかると、犬はそれを待つようになり、少しずつじっとしている時間が増えていくので、その後距離を伸ばしていきます。
もちろんその時のトリーツは待っている場所でもらうことが重要なポイントです。

さて、離れた場所に自分から行って「立って待つ」ことを学び始めた見習い2号。
家の中でやったことを、外でもやってみることにしました。

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途中で厚みのあったターゲットを少し薄くしてみました。

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それでもちゃんとターゲットを認識して、前肢をターゲットに乗せています。

この時のご褒美は、立っている2号の元に走って持って行きます。
場合によっては2号の方に投げます。

少しずつ距離を伸ばしてみたところ、途中でわからなくなったので、また短い距離からやり直し。

無理せず、少しずつですね。

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2022年11月23日 (水)

ドッグトレーニング:シェーピングを使う。

犬に新しい行動を教える方法はいくつかありますが、その中に「シェーピング(Shaping)」という方法があります。
「Shape」とは「形作る」という意味があります。
つまり、最終形に向けて、行動を形作っていくということです。

単一行動であれば、ルアーリングと言って、手に犬の好むオヤツなどを持って犬の鼻先に見せて、行動を誘発する方法がありますが、犬が自発的に取る行動を強化する「シェーピング」の方が、犬の気持ちを優先させられるので、理解が速い時もあります。

ということで、見習い2号に、前肢をターゲットに乗せるという動きを教えるのにはシェーピングを使うことにしました。

目の前にあるターゲットマットに注意を向けることから始め、前肢が2本乗るところまで前回練習をしたので、今日はディストラクションの無い家の中で、ターゲットから少し距離を取ったところで、ターゲットに自分から向かって行き、前肢を乗せて振り返る動きを強化してみました。

202211231

この行動の最終形は、10メートル以上離れた場所まで走って行って、キューを聞いたら止まって振り返るというものです。

これから先は、走っていくことや、ターゲットが無くても止まることなど、いろいろなことも教えていかなければいけませんが、まずはひとつずつですね。

さて、今月中に締切があるInformationが2つあります。

一つは、競技用・練習用ダンベルと、オビディエンス用Boxテープの御予約締切が26日です。
Box_tape01_20221123205201
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2022/11/post-57557a.html


もうひとつは12月に行われるラリーオビディエンスセミナー・練習会と翌日のトライアルの申し込みの締切が今月末です。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2022/09/post-679829.html
202209241_20221123205301

両方とも次回の募集は来年以降になりますので、お早めにお申し込み下さい。

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2022年11月22日 (火)

ドッグトレーニング:伝えることは一度にひとつ

犬に新しい行動を教えるとき、人はついついいろいろなことを同時に教えたくなるものです。

例えば、「お手」。
「お手」「おかわり」と、ついつい一緒に教えようとします。
簡単そうですが、実はそうでもありません。
左右ごっちゃになって、「とりあえずどっちかあげておこう。」となり、適当にあげてみたら、「すごい、出来たじゃないの。」と褒められたので、犬としては、とりあえずどっちかあげておけば褒められると学習します。

「オスワリ」と言えば次は「フセ」。
これも結構すぐに教えたくなるものです。

でも、足し算と引き算を同時に教えれば、恐らくどっちの記号がどっち?
と迷う子供は少なくないはず。

とりあえず、ひとつのことを集中して教えてあげましょう。
恐らくその方が正確に伝える早道でしょう。

さて、今日は世田谷でドッグダンスのグループレッスンがありました。

Nさんは、ハンドラーの足の間のポジションから一人で前進し、前を向いてじっと立っていることを勉強しています。

ハンドラーの足の間のポジション(センターポジション)は理解していて、そこから前に歩き出すこともわかっていますが、止まった時に振り返ってしまったり、動いてしまうことがあるので、とりあえず、前を向いてじっと立っている練習。

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そんな時は、送り出しの距離はなるべく短くし、前を向いてじっと立っていることに特化して練習します。

距離を伸ばすのはまた別の時に強化練習します。

同様に我が家の見習い2号は、脚側停座が大分わかってきたので、今は初めの一歩を強化中。

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美しいヒールワークを目指すには、手抜きは禁物ですね。

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2022年11月21日 (月)

「ノー!」と言わなくても、環境設定で改善出来ることは沢山あります。

犬が好ましくない行動を取った時にネガティブなことを言うより、犬が好ましくない行動を取りづらい環境設定をすれば、犬を強制したり、叱ったりする必要がないことに気づいていない人は沢山います。

愛犬といい関係を築いていくためには、ネガティブワードだらけの生活より、「お利口!」と褒めてあげるポジティブな言葉が満載の生活の方が、犬にとっても人にとってもメンタル的にはとてもいいと思います。

では、どうやればそんな生活に変えることが出来るのでしょうか。

先日こんなお話がありました。
「ダイニングテーブルの上に食べ物があると、テーブルに乗って食べてしまう。」というものです。

美味しいものがテーブルの上にあれば、犬は当然その匂いにつられてしまい、身体能力が備わっている犬であれば、テーブルに乗って目で確認した後、口で味わってみるという行動に出ます。
犬でなくても、ごはん前の子供であったとしても、「美味しそう!」とつまんでしまう気持ちを抑えることは難しいでしょう。

なのに、犬には「ダメ!」と言う。
ちょっと理不尽ですよね。

これは、犬に食べさせないことを責めているのではなく、犬の食餌以外の物で、犬にとって健康上好ましくないものを、犬の口や手の届くところに置いておくことが問題だと言っているのです。

ではどうするのか。

テーブルに乗りたいと思う気持ちを責めるのではなく、テーブルに乗れない環境に犬をおけばいいだけのことです。

例えば、ハウスやクレート、ケージなどを利用し、人間の食事時間は、犬のスペースにいてもらい、人間の食べ物が犬の口に入らないようにすればいいのです。

もちろん、人間の食べ物を犬に与えたい人は少なくないので、そういう場合は、食べていいものと悪いものの区別がつかない犬を責めない(叱らない)覚悟が必要ですし、万が一犬が健康を害するような物を口にすることがあったとすれば、管理不行き届きを反省しなければいけません。
犬は悪くないのですから。

食べ物が乗っていない時でも、テーブルに前足をかける犬はいます。
そうしないと、テーブルの上に何が乗っているか見えないからです。

そういう時はどうするのか。
テーブルから前足を下ろす「キュー」を教えればいいのです。

我が家の場合は「オフ」。
下ろしてくれたら、「おりこうさん♪」

イライラした生活を送るのか、環境設定(マネジメント)しながら、ネガティブワードを使わない生活をするのか、飼い主次第と言えるでしょう。

ただいまハウスとレーニング真っただ中のPくん。
自分から喜んでハウスに飛び込んでいきます。

202211211

環境設定は日常生活の様々な場面で必要なりますが、犬に行動を教えるトレーニングにおいても行われます。
以前ブログに書きました。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2022/10/post-2716ae.html

犬が失敗しづらい環境設定と、犬が取りやすい行動をサポートする環境設定は、犬へのストレスを軽減する共通の基本理念ですね。

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2022年11月20日 (日)

散歩は歩くだけ?

パピーレッスンでお伺いする場合、当然お散歩についてお話をしますし、お散歩の方法などのアドバイスもさせていただいています。

問題行動に関してお伺いする場合も、お散歩中に問題が出る場合は当然お散歩の様子を観させていただき、アドバイスをさせていただいています。

お散歩はご家庭ごとに違います。
お住まいの環境によっても異なるので、「こうでなければいけない」というものではありません。

しかしながら、生き物である以上体を動かすことは必要です。

お散歩が5分だったり、トイレだけのためだったり、カートの中だけだったりでは、犬にとって楽しいものにはなりづらいでしょう。

外から得る刺激は沢山あります。
子犬であれば社会化に不可欠ですし、シニアであればアンチエイジングにも役立ちます。

もちろん、犬の状況によって、お散歩は変わることもあります。

我が家のシニア犬の場合、家の周りは坂なので、往きか帰りに歩けなくなることがありました。
そこで、車に乗せて大き目の公園に連れていき、歩けるところまで歩き、歩けなくなったらカートに乗せて帰ってきました。

元気なうちは出来るだけ沢山歩かせてあげたい。

若い犬であれば、歩くだけでなく走らせてあげることも必要でしょう。
日常的に走ったことのない犬に、ドッグスポーツの時だけ「走れ。」というのはちょっと理不尽。

ロングリードを使ったり、安全なドッグランを使ったりしながら、健康維持をサポートしてあげたいですね。

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2022年11月19日 (土)

犬のデイリートレーニング:犬の選択肢を奪わない

子犬が初めて散歩に出るときは通常のリードの他に、ちょっと長めのリードもお奨めしています。
なぜかというと、新しいものに対する好奇心を失わせないために、安全なものに関しては、自分でチェックさせてあげたいからです。

我が家の見習い1号も、ある日いつも散歩で通る道に、大型バイクがカバーかけて止めてあるのを見て後ずさりしたことがあります。
そんな時、「大丈夫よ」と下がる子犬のリードを引っ張ってバイクに近づければ、子犬はストレスを感じてしまいます。
リードを緩めて、自分から確認できるまで少し待ってあげると、道端にあるものはそんなに気にしなくても大丈夫と学習していきます。
もちろん一回だけでなく、同様のことに対して同じように接してあげることで犬には選択肢が与えられます。
嫌なら離れればいいし、気になるならチェックすればいいということです。

こういう場合、リードを引っ張りながら犬に強制させると、犬はますますネガティブな印象を持つようになります。

安全なもの、動かないものであれば、犬の自立心をサポートしながらチェックさせることはできますが、相手が動くものや生き物の場合は無理に確認しない方がいいことの方が多いものです。

よくあるのが、知らない犬との対面です。
「ほらっ、お友達よ。大丈夫。」と言って知らない犬の方に近づけられる犬のきもちになってみましょう。
犬にだって友達を選ぶ権利はあるはず。
自分から近寄って行かれるように背中を押す程度は構いませんが、無理矢理近づけるのは禁物。
特に知らない犬に対して友好的な犬ばかりとは限らないからです。

「あの子、怖そうだからちょっと離れて様子を観よう。」と考える犬もいるはずです。
犬の気持ちを想像してみることも大事ですね。


さて、今日は犬に吠えてしまうN君の公園レッスンに2号を同伴しました。
初顔合わせです。

この公園は2号も頻繁に来ているので大分馴れていることもあり、他犬が視界に入ってもすぐに突撃モード(遊びたいモード)に入らなくなってきていました。
そこで、距離を取って、まず2号が落ち着いてから少しずつ(真っすぐにではなく)斜め方向に距離を縮めたところ、やはりN君吠えましたが、飼い主さんの声が届く状態だったので、少し落ち着くことも出来ました。

2号が伏せているとき、N君多少吠えていましたが、自分から近づけるようにリードを緩めました。
興味はあるので2号の後ろから近づこうとします。
当然打ち解けるレベルにはまだまだなれないので、あまり時間をかけすぎず、2号には車に戻ってもらいました。

その後園内での散歩では、犬が視界に入っても吠える気配はなく、自分から視線を外すことも学習しています。

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N君の左側はドッグランになっていて、ドッグランの外にも犬の姿が見えますが、N君はリードが緩んだ状態で、視線を犬からはずして落ち着いて歩いています。

犬にも相性があるので、全ての犬が友達になれるわけではありません。
犬のきもちを聞いてみるのも大事ですね。

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2022年11月18日 (金)

ドッグダンス:振り付けに惑わされない

ドッグダンスは「ダンス」と言うくらいですから、ハンドラーは曲に合わせた動きをしなくてはいけません。
敢えて「動き」と言ったのは、「踊らなければいけない」と書いてしまうと、敷居がとても高くなってしまい、敬遠されてしまうからです。

これからドッグダンスを始めてみようと思う方が少しでも増えてくれればということで、ここでは「動き」と書きましたが、この「動き」は、もちろん曲のイメージによっては踊っているような「振り付け」が必要になりますし、ミュージカルのようにストーリー性を持つルーティン(演目)であれば、傘を開いて回してみたり、あるいは帽子に手をかけたりと、様々な手の動きが必要になります。

一方オビディエンスや服従訓練の世界では、ハンドラーは極力自然に手を振る(歩いているときなど)ことが基本にあり、いわゆる「ニュートラル」であることが要求されます。
少しでも違和感のある動きをすれば、犬への誘導と取られ、「視符(ハンドシグナル)」や「体符(ボディシグナル)」とされて減点となります。

ハンドラーの動きが少なければ少ないほど、動体視力のいい犬たちにとってディストラクションは軽減されるので、ある意味オビディエンスの方が犬にとってわかりやすくなりますが、当然のことながら言葉のキューを犬が完璧に理解していなければ作業は出来ません。

さてドッグダンスにおいてはハンドラーの手が動いたり足が動いたりと、犬にとってはディストラクション満載です。
しかも、その動きは時として犬がまだ完璧にマスターしていないムーヴのハンドシグナルによく似ていたりします。
こんな状況では、犬は何を指標に判断して動けばいいのか混乱してしまわないとも限りません。

そこで重要なのが、言葉のキューをきちんと犬に理解させることと、作業中にハンドラーがいろいろな動きをしても惑わされないように練習することです。

言葉のキューが完全に理解出来ていれば、ハンドラーと犬のアイコンタクトが取れていないポジションでの作業も、犬はきちんとこなせるようになります。

今日は等々力のDogLifeDesignさんでドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
参加犬L君には、ハンドラーの手に惑わされることなくヒールウォークをやってもらうための一歩として、基本のポジションの立ち位置を言葉のキューだけで持続する練習をしてもらいました。

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ポイントはハンドラーの手が動いてもつられないこと。
少しずつ自信を持って動けるようにサポートしていきます。

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2022年11月17日 (木)

ドッグトレーニングはコミュニケーション

犬のトレーニングで、犬に何かしらの行動をやってもらおうというときに言う言葉を「コマンド(命令語)」ということがあります。
英語のニュアンスでは、「指示語」のような意味合いですが、日本語では「命令」というような意味合いで使われることがあります。
つまり、「コマンドを出したら、必ずやらせる。」といった感じです。

しかし、そもそも行動を表す言葉は、言わば行動の名前であって、なにかをやらせようというより、サインのようなものなので、私は「キュー」と言っています。
「オスワリ」然り。「オイデ」も同様です。

絶対やってもらおうと思ったら、その言葉を犬が完全に理解していることが第一条件ですが、さらに、その状況下で犬が出来るかどうかを確認することも重要なポイントになります。

刺激が多すぎて、犬が集中できずキューに反応出来ないのであれば、敢えてそのキューを出す意味がありません。

犬が冷静にハンドラーの言葉を聴いて理解していて、行動に移せるタイミングでキューを出すことがカギになります。

そういった意味で、犬にキューを理解させる工程は、ある意味犬とのコミュニケーションの時間です。
犬は完全にその意味を理解すれば、最終的にはトリーツなどのご褒美が目の前にぶら下がっていなくても行動に移せるようになります。
そうなるまでのやり取りが、犬との大事な会話の時間と言ってもいいでしょう。

会話が出来るようになるまでには時間がかかります。
人間の赤ちゃんと同じですね。

さて、今日は見習い2号の「持来」練習を広い原っぱで行いました。
広いということは、いろいろなものがディストラクションになり得るということ。

いつもの静かな練習場所では、とてもよく集中してダンベルを取りに行くことが出来ますが、今日は視界に別の犬の練習風景が入っています。

案の定気になって、走ってダンベルに向かいますが、途中で咥えずに戻って来てしまうことも。

それでも、頑張って作業してくれた2号。

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不思議と作業モードとご褒美のお遊びモードの時は、他の犬に気を取られないのですが、ちょっとした間合いで、走っている犬が視界にはいってしまうと、ズルズルと気持ちが引きずられそうになります。

それでも、以前は走り出すと戻れなかった2号が、途中でも戻って来られるようになってきました。

ちょっとずつハードルをあげながら練習して行きましょう。

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2022年11月16日 (水)

ハウストレーニングのはなし

昨日「分離不安」の予防や対策として「ハウス」の活用について書きました。
常に飼い主さんにアクセスできる状態ではなく、落ち着いて一人でいる時間も作るという意味からです。

子犬のハウストレーニングは、ハウスに美味しいものを投げ込んで、子犬が自分から入りたくなるような環境づくりから始めます。
ハウスにネガティブな印象をつけないように、扉を閉めるのはハウスに馴れてからです。

「ハウス」のキューは子犬がトリーツに釣られたとしても、自分から「ハウス」の中に入って行かれるようになってから付けていきます。
まだ「ハウス」に入れない子に「ハウス」のキューを連呼しても、ハウスに入ることとの関連付けは出来ないからです。

一方、ある程度「ハウス」のキューを理解していたとしても、「ハウス」にネガティブな印象を持っている犬に対しては、「ハウス」のキューはあまり使わないで、まずハウスに入りたくなるような環境づくりから始めます。
つまり、犬が好きなトリーツやおもちゃをハウスに投げ込んで、犬が自分から入ることを選択するのを待ちます。

場合によっては、入った後からトリーツを投げ込むのもありです。
ハウスでご飯を食べてもらうのもいいでしょう。

いずれにしても、一度ネガティブな印象を払拭してから、改めて「ハウス」のキューに反応してくれたときにきちんと褒めてあげることが大事です。

悪戯をしたから「ハウス」に入れたり、留守番のときだけ「ハウス」に入れるといった使い方はなるべく避けるようにしましょう。

日常生活にハウスが溶け込むような使い方をすることで、ハウスは犬にとっては好きな時に入って休み、場合によっては入るように言われても気持ちよく向かえる場所にしてあげることが重要なポイントです。

我が家の犬たちも、家の中でのハウス活用だけでなく、車の中や遠征中の待機場所としてもハウスを活用しているので、私が視界から見えなくなっても落ち着いて待っていることができます。

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2022年11月15日 (火)

分離不安にさせないために

二年前、コロナの影響で在宅ワークが増え始めた頃、犬との生活を始めた人も増えたと言われています。
そして、その後再び通常の勤務体系に戻った時、急に留守番を余儀なくされた犬たちの問題が増えたのも事実でした。

子犬に限らず、今までちゃんと留守番が出来ていた成犬が、在宅ワークで飼主さんとの時間が増えた後、再び元にもどそうとしたら、分離不安から様々な問題行動が出始めてしまい、お伺いしたお宅もありました。

新しく子犬を迎えたご家庭だけでなく、すでに成犬となっている場合でも、何かしら行動に異変が生じるケースの場合、私は「ハウス(クレート)」の活用をお願いしています。

子犬の頃は、悪戯防止や、睡眠時間の確保などの点から、多少抵抗感を持たれても「ハウス」を導入してくださる飼い主さんも、子犬が落ち着いて、日常生活に問題が出なくなると、「ハウス」を撤去してしまう方がいらっしゃいます。

休憩場所や睡眠スペースとしてドッグベッドを用意してあるから大丈夫というのが大抵の理由ですが、ドッグベッドは犬が自由に出入り出来る分、犬を物理的に飼い主と分離させることが出来ません。
つまり、傍に行きたければいつでも飼い主にアクセスできるということです。

しかし、長い犬生の中では、犬と飼い主が離れる状況は少なくありません。
そんなとき、犬にストレスを与えないために、日常的にハウスを使うことはとても有効です。

例えば、月曜から金曜日は仕事で留守にしているような場合、土・日の休みは犬と出来るだけ一緒にいたいと思うのは当然の感情ですが、犬にとって、平日と週末の区別はつきません。
つまり、平日と週末のギャップが犬にストレスを与える可能性はゼロではないということです。

普段の生活の中で、自宅にいる場合でも、犬にハウスに入ってもらう時間を作ったりしながら、飼い主と距離をおくことに馴らしてあげることは愛犬のストレス軽減には不可欠です。

見習い2号は子犬の頃からハウストレーニングを行い、1歳を過ぎた現在でも、食後の休憩時間や、私が不在の時はハウスを活用しています。
そのため、遠征時の宿泊先でもハウスの中で落ち着いていることが出来ます。

202211151

一方見習い1号は我が家に来てそうそう、アシスタントが使っていたハウスを横取りし、現在に至ります。

202211152

彼にとっては、安全かつ安心な場所としてのハウスですので、何かあると自分から飛び込みます。
遠征時もハウスを用意すると、さっさと中に入ります。

今までハウストレーニングをお願いしてきた生徒さんも、地震の時などは、自分から安全なハウスに入ってくれるそうなので、安心できるというお話でした。

ハウスはかわいそうな場所ではなく、犬にとっては安心できる場所です。
ハウスに入るといいことがあると教えてあげることが大事ですね。

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2022年11月14日 (月)

犬が苦手な犬は少なくありません

犬と暮らし始めると、愛犬にも犬の友達が欲しいと思う飼い主さんは少なくありません。
他の犬と楽しそうに走り回る愛犬の姿を見たいと思うのは誰でも同じ。

そんな夢をドッグランでかなえようと思っていらっしゃる人もいるでしょうし、散歩中に出会った犬と友達になってもらおうと思う飼い主さんもいます。

さて、我が家の見習い2号は犬が好きで、遊びに誘いたくて仕方ないので、犬を見つけると関わりたくて突撃しようとします。
さらに、走っている犬を見つけたら追いかけて行き、回り込もうとするのはボーダー・コリーの遺伝子ですね。

見知った犬であっても、そんな無礼な挨拶をすれば叱られることもあります。
当然ですね。

2号とだけ一緒に歩いているときは、私の声も耳に届き、コントロールしやすいのですが、1号と一緒の散歩は、それぞれの好みも違うので、コントロールしづらくなります。

体は大きくなった2号ですが、頭の中はまだまだ子供なので、何度も繰り返し伝えていき、やって欲しい行動を強化していきます。

私の歩調に2頭に合わせてもらう練習もそのひとつ。
やってはいけないと伝えるより、やって欲しい行動を褒めていく方がお互いのストレスも少なくて済みます。

202211141

この練習では、私が行きたい方向のキューを出していろいろ方向を変えながら歩きます。
さらに、歩きながら2頭が知っている姿勢のキューを出すこともあります。
歩く速度もいろいろ変えます。
つまり、退屈させない散歩です。

さて、そんな練習も兼ねて、今日は他犬との距離が取りやすい大きい公園を散歩していました。
落ち着いて歩く帰り道、前方からフレキシブルリードの中型犬がこちらに向かって来るのが見えました。
相手の犬は完全にこちらにロックしていました。

まだ2号は気づいていなかったので、小走りに迂回したところ、後ろから小型犬のけたたましい吠え声が聞こえてきました。
振り返ると、先ほどの中型犬がフレキシブルリードを伸ばして小型犬の方に寄って行ったようです。

小型犬は多頭飼いだったようで、2頭そろって吠えたてていました。
ストレスフルですね。

早めに迂回して正解でした。
私は2号を力づくで抑えたり、声を限りに「オイデ!」と叫ぶ必要もなく、平和に車に戻ることが出来ました。

犬に反応性が高いのは犬の責任ではありませんが、一方的に飼い主さんの対処法のミスでもありません。
生まれながらの犬の気質の可能性もゼロではありません。
要はその状況をそのままにしないで、少しずつ解決の道を探ること。
周りの人の配慮も欠かせませんね。

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2022年11月13日 (日)

競技用ダンベルとBox用テープの御予約承ります。

競技用ダンベルおよび練習用ダンベル、ご要望があれば海外発注いたします。
ご予約(お申込み)締め切りは1126日といたします。

相変らずの円安のため、価格は前回の発注時同様若干高くなっております。
ご了承下さい。

お渡しは、送料着払いでの発送(ゆうパック)になります。

🍀軽量合成樹脂ダンベル
落としても痛くないので、練習用にご利用いただけます。

Dumbbell_20221113203401

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約125mm/3,000円~3,400
M
:約115mm/2,500円~2,900
S
:約80mm/2,000円~2,400

ご注文時に、色(赤・青・黄・緑・紫)とサイズ(LMS)と各数量を教えてください。

見習い2号が持っているのはMサイズの赤です。

Dumbbell_5_20221113203701

🍀
木製ダンベル(白木)

Wood_20221113203401

サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm/2,800円~3,200
M
:約105mm/2,300円~2,700
S
:約84mm/1,800円~2,200

ご注文時に、サイズ(LMS)と各数量をお書きください。

🍀木製ダンベル(色付)
FCI世界大会で公式に利用されているダンベルです。
Color_20221113203401
サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm /3,300円~3,700
M
:約105mm /2,800円~3,200
S
:約84mm /2,300円~2,700

ご注文時に、色(赤・水色・黄・緑・紫・ピンク・白)とサイズ(LMS)と各数量をお書きください。

在庫の状況によっては色指定がご希望に添えない可能性がございますので、ご了解いただきたく、何卒宜しくお願いいたします。
入荷次第、金額及び振込口座を個別にお知らせします。

Vin
が咥えているのはMサイズです。
Dumbbell_4_20221113203701

🍀Box用テープ

Box_tape01

画像はピンクと黄色ですが、その他にオレンジ、赤、黄緑色があります。

販売予定価格:4,000円~4,500円

【お申込み方法】
①WanByWan
ホームページの「お問合せフォーム」
②Facebook
のメッセンジャー(お名前、郵便番号・ご住所、ご連絡先をお忘れなく!)

御注文数が最低数に達しない場合は見送る場合もあります。
その場合は個別にご連絡させていただきます。

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2022年11月12日 (土)

ポイントはわかりやすく伝えること。

犬に行動を教えたのに、いつまで経ってもちゃんとやってくれないと嘆く人は少なくありません。

理由は何か。

「ちゃんと」と言うのが曲者ですが、よくある勘違いが原因だったりします。

つまり、「ちゃんと」教えたと思っているが、実は「ちゃんと」教えていない。
この場合、「ちゃんと」は「完璧に」と言う意味です。

当然犬は生き物ですから、「完璧に」教えたとしても、時に間違えることはありますが、そういったミス以外で、「ちゃんと」やってくれない場合は、やはり「ちゃんと」教えていないことに起因しているものです。

①行動を正確に伝えているか。
②行動とキュー(合図の言葉)が関連づけられているか。
③どんな場所でも出来るように練習したか(般化)。
④いつもキューを言ったら必ずやるように伝えてあるか(一貫性)。

最低でも上記の点が明確になっていることが重要です。

「そんな細かいことまでやっていない。」と言うのであれば、犬が言われたときに出来なくても仕方ないと諦めましょう。

さて、ドッグスポーツの場合は、そうそう諦めるわけにはいかないので、犬がちゃんと理解できるまで、あの手この手でサポートしていきます。

いい加減に伝えてしまえば、競技本番でメンタル面でのストレスが多少でもかかってくると、正解を出しづらくなります。

このメンタル面のケアはスキルとは別にサポートしなくてはいけない部分です。

いずれにしても、きちんと伝えていないことを犬に要求することはできません。

犬に伝えるときは、犬の理解度を検証する必要がありますね。

脚側停座一つとっても、ハンドラーの横で曲がらずに座っていることを教えてあげないと、気づいたら曲がったり、出過ぎていたりなんてことになりかねません。

オビディエンス競技に参加するには不可欠の基本姿勢です。

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2022年11月11日 (金)

オビディエンスセミナーに参加してきました。

今日はZepyros Dog Clubさん主催のオビディエンスセミナーに参加してきました。
講師はイタリアからいらしたバレンティーナさん。

前回の来日以来、コロナで延期されていた2回目のセミナーになりますが、今回見習い2号、アデルと参加しました。

202211111

先月1歳になったばかりの2号。
日々、脚側停座に始まり、ヒールウォークや持来、姿勢変更など、少しずつ教えてきましたが、客観的に見ていただきたくて参加したところ、期待通り素晴らしいアドバイスを頂くことが出来ました。

FCIオビディエンス競技はほぼ独学で足を踏み入れた世界ですが、海外からの実績のある講師や、JKCのオビディエンス委員の先生のセミナーや練習会に参加させていただきながら、現在1号とクラスIIIを楽しんでいます。

やるからには出来る限りのことを2号にも伝えていきたいと思っていたので、これからの練習がますます楽しくなりそうです。
もちろん、1号もまだまだ現役ですから、セミナーの他の参加者へのアドバイスで思い当たるところも沢山あったので、とてもよい勉強になりました。

ドッグトレーニングは犬とのコミュニケーション。
こちらの意図が伝わって協働作業が上手くできたときは格別ですね。

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2022年11月10日 (木)

犬は行動をちゃんと理解しても、どこでもできるわけではありません。

様々なドッグスポーツでは犬にいろいろな行動を教えていきます。
ハードルを跳ぶことだったり、ハンドラーと一緒にステップを踏むことだったり、あるいは遠隔作業だったりと、様々な行動を細かく手順を追って犬に伝えながら完成形を目指し、犬も最終的にその行動を理解し、ハンドラーのキューを聴いて動けるようになります。

蛇足ですが、ここでハンドラーは犬に「やれ!」と命令しているのではなく、犬が理解した行動と関連付けたサイン(キュー)を出すだけです。

いずれにしても、犬はちゃんと理解したことはきちんとやってくれる「はず」ですが、実際に本番ではうまく行かないことが沢山あります。

なぜダメだったのか。

終わった後にハンドラーは原因を解明し、次回に向けて改善点を見つけていこうとします。
当然の流れですね。

ただ、場合によっては、犬は行動を理解していたし、出来る状態だったのにミスをしてしまうということもあります。

そんなときの原因は周囲の環境だったりします。
いつもと違う場所、知らない人たちの視線、他犬の騒がしさなどなど、犬のメンタルに影響を与える要因はいろいろなところにあるものです。

そういった状況を踏まえ、日常的にいろいろな場所での練習や、様々な状況を想定した練習がさらに必要になってくるわけです。
つまり犬の経験値をあげて、自信を持たせるということですね。

「〇〇限定」ではなく、「どこでも出来る」ようにしてあげるのがハンドラーのサポート。


さて、今日は見習い2号が障害飛越を含むダンベル持来の初練習でした。

当然のことですが、初めはあまりディストラクションの無いところでやろうとしていたら、気づけばお隣で楽しそうに遊ぶ犬の姿が目に入ってきました。
そこで、通常ハンドラーは直立不動でなければいけませんが、2号の意識が私のところに来るように、一緒に動いて成功させることにしました。

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まだまだ楽しいことに引きずられる2号。
一緒にやってもらうには、トレーニング自体を楽しくする工夫が必要ですね。

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2022年11月 9日 (水)

トレーニングはコミュニケーションのひとつ

パピーレッスンにお伺いするときは、まずおうちのルールを教えてあげる方法をお伝えします。
それは、トイレの場所であったり、ハウスが居心地いい場所だと教えてあげることだったりと、とりあえず、子犬が新しいおうちで戸惑わないためのサポートのお手伝いをします。

その後、子犬が散歩に出られるようになったら、抱っこ散歩で頑張って頂いた社会化を継続していく方法をお伝えしていきます。

つまり、この時点では子犬にお手やお代わりを教えるより伝えなければいけないことが沢山あるわけです。
もちろん、跳びつくよりも座った方がいいということは早くから教えていきますが、きちんと伏せることなどはまだまだ先の話しと言ってもいいでしょう。

しかし、実際ある程度子犬がお家のルールを理解して、大きな問題が起きなくなると、次のステップの必要性をあまり感じないのか、そこでトレーニングを止めてしまわれる方がいらっしゃいます。
特に訓練競技会に出るわけでもないからという理由からです。

トレーニングは競技会に出るためにやるものだけではありません。
日常生活の危険回避や、諸々のコミュニケーションの土台として、トレーニングのプロセスが非常に重要になってくるわけです。

例えば、「オスワリ」と言われたら、何回も言われなくても座れるようにきちんと言葉の意味を伝えることや、「オイデ」と呼ばれたら、遊んでいても戻ってくるんだよと犬に理解してもらうことは、ある意味きちんとコミュニケーションが取れていなければできないことです。

ここでポンととなるのは、犬に何かをやらせるのではなく、お願いしたことをすぐにやってもらえる関係性作りです。

競技会に出なければ覚える必要が無いことは沢山ありますが、競技会に出なくても覚えてもらった方が今後の長いお付き合いがスムースに行くことも沢山あるので、是非トレーニングは楽しく継続していただきたいものです。

もちろん、ある程度愛犬に伝えるコツをマスターしていただいたあとは、ご自身でやっていただくことがさらなるコミュニケーションアップに繋がります。

さて、小型犬と違って見習い2号はそれなりに体重があるので、好奇心のままに歩かれるとちょっと大変です。

林の中や原っぱなど、多少自由に歩いてもいいようなところでは長めのリードで自由度をあげたりしますが、街中の散歩では、通勤通学の人や、他の散歩犬もいて、そうそう2号の好きにはさせられません。
出来ればリードが緩んだ状態で傍を歩いて欲しいので、そういう歩き方も教えなくてはいけません。
特にネックになるのはよその犬。
関わりたくて仕方ない2号に、「気にしないで歩いて欲しい」と伝えつづけることは必須です。

最近では相手の犬の出方によって、少しスルー出来るようになってきましたが、油断すると挨拶しようと突撃するのでまだまだ気は抜けません。
今日は人気の少ない場所で歩き方練習を入れながらの散歩。

道幅が狭かったり、相手をやり過ごした方がいい時は、道端で座らせたりフセをさせます。
キューが出されると、とりあえずその行動を維持しようとしてくれるので、多少視界に犬が入っても落ち着くことも出来るようになってきた2号です。

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特に勢い余って飛び出していく犬には「スワレ」や「フセ」は必須のトレーニングですね。

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2022年11月 8日 (火)

誤飲のはなし

人間の子供だけでなく、犬にも誤飲はよくある話です。
特に子犬はなんでも口に入れて確認しようとしますし、遊びの延長上で噛んでいる物を飲み込んでしまうことは少なくありません。

我が家の歴代の犬の中でびっくりさせられたのは、キッチンのカウンターに置いておいた台布巾です。
テーブルを拭こうと探しても見当たらず、当時20代後半の私は、ボケてしまったのかとひどく落ち込んだものでしたが、数日後庭に絞った形のまま落ちているのが発見されました。
犯人は1歳のシベリアンハスキーでした。

彼は生後7か月で我が家に来て早々、悪戯をすることがわかったので、危険なものはことごとく彼の視界から消したはずでしたが、まさか台布巾を食してしまうとは・・。

その後も何頭か子犬育てをしてきて、電気コードはワイヤネットの裏側に隠したり、おもちゃを放置しないなど、細心の注意を払ってきたこともあり、大事に至るケースはありませんでした。

ところが今朝のこと。
見習い1号が何やら嘔吐いているので確認したところ、ヒマラヤチーズが出てきました。

これは先週のレッスン時、暇つぶしに2号に与えたもので、その時はまだ5cm以上の長さがありました。

レッスンが終わるころに無くなっていたので、一気に食べてしまったのかと思っていたのですが、今日出てきたのはまだ4cm程度の太いチーズ。
このサイズで丸のみしてしまったのかとさすがにビックリしました。

左側が当該犬。

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子犬はトイレシーツやドッグベッド、タオルなど、口に入れて噛んでいる間に糸くずや綿を飲み込んでしまうこともよくあります。
見習い1号と2号もドッグベッド破壊魔でしたので、冬の寒い時期ではありましたが、早々に撤去した経緯があります。

予測できる悪戯もありますが、たまに想定外ということもあるので、日ごろからの注意は必要ですね。

これからの時期、寒いからといろいろおいてあげたくなるでしょうが、危険性がないかの確認は不可欠ですね。
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2022年11月 7日 (月)

無視できるって素晴らしい!

いい意味でも悪い意味でも他犬に過剰反応する犬は少なくありません。
いい意味の場合、挨拶したくて、相手の犬が近くによって来るのを手ぐすね引いて待っていたり、遊びに誘おうと突撃していく場合。
悪い意味とは、相手の犬が怖くて、自分の方に来ないように吠えてけん制したり、飼い主の後ろに隠れようと後ずさりしたり動かなくなる場合です。

前者は当然犬が好き過ぎての行動ですから、本犬は楽しくて大興奮。
後者は怖いのですからかなりのストレスがかかっています。

一見前者の方が「いい」ように見えますが、過剰な興奮は犬の冷静さを奪ってしまうので、ある意味ストレスがかかっている状態とも言えますし、相手の犬の気持ちを考えると、やはり抑える必要性があります。

どちらも犬たちは冷静さを欠いていることに違いはありません。

さらにこのような状態が続いてしまうと、飼い主さんにもストレスがかかって悪循環にもなりかねません。

今日のプライベートレッスンに参加してくれたLさん。
犬苦手なのは変わりませんが、それでも沢山経験値を増やしてくれているので、少しずつ自分で対処するすべを身に着けてくれています。

最近では、近くに見知らぬ犬が通りかかっても、見ないようにして、冷静さを保つことも増えて来たそうです。

この「見ないようにする」行動はとても効果的な方法です。
目があえば余計なことを言いたくなったりすることもありますが、見ないことで、相手の犬にも負荷をかけないで済みます。

公園内での飼主さんへのアテンションもとても良くなり、楽しく遊べるようにもなりました。

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確実に成長していますね。

さて、前回「立止」の基礎固めの重要さを痛感した見習い2号。
外で頑張る前に、まずは家の中でプラットフォームを使いながら再度強化練習。

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遠隔作業中にも不可欠の「タッテ」。
少しずつハードルを上げていきましょう。

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2022年11月 6日 (日)

ただ教えてあげるだけ。

なんで興奮するの?
なんで破壊するの?
なんで引っ張るの?

こんな疑問を愛犬に持つ方は沢山いらっしゃいます。

答えは簡単。
それをすると、犬にとってメリットがあるから。

ではどうやってそれらを止めてもらうのか。

答えは、それ以上にメリットがある行動を教えて、それを習慣にしてあげること。

犬の行動の結果だけを見るのではなく、なぜそういう行動を取るのか原因を考えてみると、解決策が見つかるかもしれません。

さて、今日は若い男の子のプライベートレッスンがありました。

後半の実技はリードウォーク。

現状は興奮して引っ張りながらリードを噛むので、リードがすぐボロボロになってしまうそうです。

ということで、こうやって歩いてみませんか?と提案してみたところ、P君ちょっと興味を持ってくれました。

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リードが緩んで、ママへのアテンションもとても良くなりました。

それまでは、リードの引っ張りっこになっていたそうです。

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ちょうどそのとき自転車が通ったので、アテンションを取って座らせていただきました。

狭い道で横をすり抜けていくものに犬は反応しやすいものです。
特にボーダーコリーの血が入っていればなおさら。

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困った行動が出る前に、いい習慣をつけていくことも大事ですね。

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2022年11月 5日 (土)

JKCの競技会に参加してきました。

今日はJKCの訓練競技会に参加してきました。
参加犬は見習い1号。
2週間前の参加につづき、今季2度目のFCIオビディエンスクラスIIIです。

FCIオビディエンス競技の得点は満点で320点。
各クラス10課目のエクセサイズがあり、個々の課目のポイントは満点が10ですが、ミスする度に0.5ポイントづつ引かれ、5.0ポイントが最低得点ポイントで、5.0ポイント以上引かれる場合、得点はゼロになります。

10点満点の課題が10個ですから、単純計算をすれば、10x10で、100点満点がパーフェクトになりますが、実は各課題ごとに係数が決まっていて、10ポイントに2倍の係数、3倍の係数、4倍の係数があるため、全ての課目が満点の場合320ポイントになる仕組みです。

また、各課題、ひとつミスれば0.5ポイント引かれるわけではなく、課題自体が適切に行われなかった場合は、一気にゼロになります。

例えば、課題8の内容は、犬をハンドラーの元から20~22メートル離れたコーン(群)に向かって送り出し、コーンを周ったところから2メートル超えたところで、その日に決められた姿勢(停座・立止・伏臥からひとつ)で犬を止め、その後犬の前方に配置された左右2個のダンベルのうち、直前に引いたくじの結果、どちらかのダンベルを咥えたまま、その6メートル先に配置されたハードルを跳んでハンドラーの元に戻り、ダンベルをハンドラーに手渡すというもの。

この時、犬にキューを二回言ってしまったり、犬が決められた姿勢以外の姿勢を取ったりといったような軽微なミスに関しては減点で対処されるが、コーンを周らなかったり、ダンベルを咥えなかったり、あるいはハードルを跳ばなかったといような、明確な作業ミスに関してはゼロとなってしまうわけです。

さて、今日の見習い1号、いろいろ変なことをしましたが、一番残念だったのが、毎回ほぼミスのない課題8で、前回のような勝手な予測の停止もなく、指示の姿勢も完璧で、ダンベルもミスなく咥えたにも関わらず、咥えた時点で本犬の作業は終ったような満足感満載の顔で、「ジャンプ」のキューも耳に届かず、真っすぐ戻ってきたことでした。

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作業としては失敗ですが、ここで「違う」や「ジャンプでしょ!」「ダメじゃない!」と言ったネガティブな言葉は使いません。
なぜなら残りの課題に前向きに臨んでもらうためです。

練習では何回もやりますが、失敗のあとに必ず成功体験をさせるようにして、何が正解なのかを理解させることが大事です。
しかし、本番ではミスがあったとしても、敢えて言わないようにします。
間違ってしまったものは仕方ありません。
そこでプレッシャーをかけても、犬にもハンドラーにもメリットはないからです。

もちろん、修正出来る場合は修正します。
例えば、前方に送り出すとき、指定エリアより外れてしまった場合は、指定エリアに戻るようキューを追加で出すことは、ペナルティにはなりますが認められています。

できるだけ成功させてあげられるようサポートしていきたいですね。

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2022年11月 4日 (金)

教えていないことはできません。

昨日のラリーオビディエンスコース練習で、レベル2の練習に初参加した見習い2号。
日々の練習で、ヒールウォークや「マテ」は出来るようになっている2号。
オフリードのレベル2でも恐らくある程度は出来るだろうと思ってトライしてみました。

202211041

前半の作業はとりあえず無難にこなしていましたが、途中で「行進中の立止」とその周りをハンドラーが回る作業がありました。
そう言えば、「行進中の作業」は現在練習中で、まだ2号はマスターしていません。

案の定、ハンドシグナルで止まることは出来ましたが、若干曲がって立ったり、立っていたかと思ったら座ってしまったりと安定しませんでした。

やはり教えていないことはできませんね。

さて、「オスワリ」は出来るけれど、座り続けることができない。というお話をよく聞きます

なぜできないかと言えば、「オスワリの持続」を教えていないから。

やはり教えていないことは出来ないということですね。

お願いしたことが出来ないときは、なぜ出来ないのかよく考えてみましょう。

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2022年11月 3日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日は月に一度のWCRL規定ラリーオビディエンスの定期レッスンでした。

202211031

前半は課題をクリアするための基本行動の精度アップ。
例えば脚側位置、歩き出しのタイミング、キューへの反応性アップなどなど、日常生活とも関連のある行動を見直しながら練習しました。

またラリオビ特有の動きの練習もおこないました。

行動は急には変えられませんが、少しずつ行動を誘発しながら、その動きに馴らしていくことが重要です。

後半はレベル2のコース練習。

今回は初めて見習い2号もトライしました。
レベル2はノーリードクラス。
集中を切らしてしまう可能性もありましたが、前回ドッグダンスデビューした経験が少し功を奏したのか、脚側時の集中力が前回の練習会より少しアップするとともに、遠隔で待つことも出来ました。

オープンハードルの障害は教えていないので、一緒に跳び越えることにしました。
少しずついい経験値をあげていくことが大事ですね。

WCRLラリーオビディエンストライアルは12月17日(土)開催予定です。
前日はセミナーとコース練習会を予定しています。

詳細はこちら👇。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2022/09/post-679829.html


お申し込みはすでに始まっています。
皆様のご参加お待ちしています。

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2022年11月 2日 (水)

行動は段階を追って教える。

子供が足し算や引き算を覚えてから、掛け算や割り算を覚えていくのと同じで、犬に行動を教えていくときも、段階を踏む必要があります。

例えば、動いている犬を止めたいとき、「マテ!」と言えば止まってくれそうな気がしますが、実はそう簡単ではありません。
動きを止めて、次のキューが出るまでじっとしているという概念を教えなければいけないからです。

オビディエンス競技の課題の中には、犬と歩いているとき犬だけ止まってもらい、人は移動し続けるというものや、呼び戻した犬を途中で止めるもの、送り出した犬を途中で止めるといったものまであります。

例えば、試しにちょっと離れた場所にいる愛犬に「オイデ」と声をかけたあと、途中で「タッテ」と言ったら、愛犬は立ち止まってくれるでしょうか。

ドッグダンスでも、遠隔で犬を止めることがあります。
オビディエンス競技に限らず、様々なドッグスポーツでも使われる犬の行動を止める作業。
細かいステップを丁寧にクリアしていくと、きちんと愛犬に伝わりますよ。

さて、先日見習い2号にオビディエンス競技の課題のひとつ、「ボックス」を教えているときのこと。
2号は楽しそうに「ボックス」と呼ばれるエリアに走っていきますが、「立止」が出来ずにバタバタ。

202211020 

そこで、常歩中の立止をきちんと教えてから再度トライすることにしました。

一緒に止まってから私が一歩踏み出してもじっとしていられたら褒めます。

202211021

少しずつ動く距離や方向を変えて、じっとしているという概念を教えていきます。

202211022

すべてが合体出来ると、動いていても「タッテ」のキューで止まれるようになります。

手を抜かずに教えていきましょう。

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2022年11月 1日 (火)

犬の自立を妨げない。

子犬はワクチンの問題から、自力で散歩が出来るようになるまでには少し時間がかかってしまいます。
そこで奨められるのが、「抱っこ散歩」や「カート散歩」のように、子犬が自信の足で歩かなくてもも、早い時期から外に連れ出して様々な刺激に晒してあげることで、社会化を促進してあげることです。

ところが、ある程度大きくなっても、小型犬の場合は飼主さんがすぐに抱き上げてしまうシチュエーションが多いようです。
特に住居環境によっては、集合住宅の共同スペースでは犬を歩かせてはいけないというルールがあったりすると、私有地の外に出るまでカート移動を余儀なくされることもあるでしょう。

そんな場合はなおさらのこと、外に出たら犬に自力で歩く楽しみを教えて欲しいと思います。
常に飼い主さんの腕の中だったりカートの中であれば、気になる物を自分でチェックすることが出来ませんし、怖いものを見ても、自分で克服するという能力を身に着けることができません。

2年前、子犬時代を我が家で過ごしたNちゃん。
小型犬でしたが、抱っこされるのは車の乗り下りのときと、家の階段の上り下りのみで、それ以外は自力で歩いてもらいました。

当然散歩中は自分の鼻で嗅ぎ、自分で傍によってチェックすることが出来ました。

202211011

さらに、散歩は我が家のアシスタントや見習いと一緒に行きましたので、歩くペースもちょっと速め。

202211012

基本の体力作りにはちょうどよい環境だったと思います。

小型犬であっても、是非自分の意思で歩けるようにサポートしてあげましょう。

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