「褒めるしつけ」、勘違いしていませんか?
「正の強化」法によるドッグトレーニングでは、オヤツなどその犬にとってご褒美となる物を報酬として使いながら行動を強化していきます。
その際、クリッカーなど、マーカー(あってるよと伝える音や言葉)を使いますが、要は「あってる」ことを褒めながら、その行動の出現頻度を上げていくことです。
これは昨日も書いていますが、犬は褒められながら学習意欲をあげて成長することになります。
つまり「褒めるトレーニング」です。
このプロセスの中では犬は一切罰せられることはありません。
つまり痛い思いをすることはありません。
教え手は犬が失敗する(エラーを出す)ような状況をなるべく出さないようにプランを立てていきますし、たとえ間違えてしまってもご褒美が出ないだけで、犬にとってはなんの被害も受けません。
ところが、犬の失敗をこっぴどく罰したあとで、犬がその失敗をやらなかったときに褒めるから「褒めるしつけ」と勘違いしている人は少なくないようです。
本来の「褒めるトレーニング」は、犬に罰としての物理的な嫌悪刺激を与えないことです。
さて、今日は犬や人に大興奮で吠えが出てしまうN君のレッスンでした。
わが家にも1頭いますねぇ。
前回は犬から距離を取って、飼い主さんとのコミュニケーションアップの基礎作りをお願いし、練習してくださったので、今回は少し犬が視界に入りやすい場所での練習でした。
前回より大分人の声が耳に届くようになって、落ち着ける時間も増えてきました。
レッスンの後半はドッグランの横を落ち着いて歩けるほどに。
ディストラクションが大きい場所では、上手に出来たことはどんどん褒めていきます。
もちろん環境が変われば状況は変わるので、行動変容が簡単に身につくわけではありません。
いろいろな場所での良い経験値が彼の成長をサポートしていくでしょう。
次回も楽しみですね。
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