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2022年10月19日 (水)

犬を観ていられないときは。

愛犬のトレーニングの中には、犬の行動を飼い主が見ていられない時があります。
例えば、推奨するわけではありませんが、散歩中買い物を済ませようと店の前に犬を係留したとき、大人しく座っているように伝えても、実際飼い主が犬の視界から見えなくなってしまうと、ちゃんとやっているかどうかを確認することはできません。

飼い主が見ていなくてもちゃんとやってもらいたい場合は、飼い主の視線を感じない状況での練習をしなくてはいけません。
本番に即した練習が欠かせないのはどんな行動も同じです。

そこで一番問題となるのは、飼い主の視線が届かない場所で取って欲しい行動を強化したくても、実際飼い主が見ていられなければ褒めることができないし、もし間違った行動をしてしまったときは逆に修正することができません。

ポイントは飼主(ハンドラー)の視線です。
犬はとてもよく飼い主を観察していることは以前も書きました。
我が家の見習い2号も、「セトル(伏せてじっとしていること)」と言っても、私が視線をはずすとついつい立ち上げってしまいます。
振り返ると慌てて伏せるので、やるべきことはわかっているが、飼い主が見ていないと適当な行動を取るということですね。

こういった行動の精度をあげるためには、飼い主は見ていないように見えても、実はちゃんと見ていると伝えながら自信をもって出来るようにサポートしていくこと。

オビディエンス競技では、犬のアイコンタクトはもらっても、ハンドラーは犬を凝視しないでニュートラルな姿勢と視線を保つことが求められます。
ここまでシビアでなくても、飼い主の視線が無くても自信をもってやってもらうことは大事です。

ではどうやって教えていくのでしょうか。

そこで有効なツールが鏡です。
夜の窓ガラスは鏡の代りにもなるので、上手に使うといいでしょう。

愛犬とアイコンタクトが取れていなくても、お願いしたことをやってもらうためには、鏡に映した愛犬の行動を観ながらすかさず褒めたり、出来なかったら再度言ってみるなどして成功率をあげていくことが重要です

昨年「アイコンタクトが取れなくてもやってもらいました。」の動画👇を撮ったので、恐らくご覧になった方もいるかもしれません。
https://www.facebook.com/watch/?v=3008840262721553


この場合は机の上においた鏡で見習い1号の様子を観ています。

202210191

アイコンタクトが取れていなくても出来るようになると、いろいろな場面でも犬にお願いが伝わりやすくなります。

是非チャレンジしてみてください。
もちろん、アイコンタクトが取れていれば、言葉のキューだけで犬が動けることが大前提になります。

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