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2022年10月

2022年10月31日 (月)

犬は勝手に学習します。

犬と暮らし始めると、飼い主は犬に様々なことを覚えてもらおうと教えていきます。
それは、「オスワリ」や「マテ」、トイレなど、一緒に生活していくうえで最低必要限のことです。

こういったことは、飼い主主導で犬に細かく伝えていくわけですが、犬は教えられたことだけを学ぶわけではありません。
つまり犬目線では、彼らなりに様々なことを学習しているのです。
そして、困ったことにそれはこちらが意図していないことが意外と多かったりします。

例えば、いつまで経っても直らない「跳びつき」や「リードの引っ張り」
「ダメだと言っても全然直らない。」と飼い主としてはやるせない気持ちになったりします。

「直らない」というより、「跳びつかないでいること」や「リードを引っ張らないこと」を新たに学んでもらうわけですが、なぜ犬は学んでくれないのでしょう。

時に、「こいつはバカじゃないのか?」と思うこともあるでしょう。

基本、犬育ては「忍耐」ですので、あきらめないことが大事ですが、間違った方法であれば、続けていても成果はあがらないと言えます。

間違った方法とはどういう意味でしょうか。

専門的な言い方をすると、犬は結果的にメリットがある行動が強化され、出現頻度があがります。
言い換えると、犬はその行動を取ることでメリットがあるために、その行動が止められないということです。

跳びつきであれば、跳ぶことで飼い主にかまってもらえればそれがメリットになるわけです。
「ダメダメ!」と言って押し返すことが犬にとっては相手にしてもらってると感じるわけです。

そんな時は、犬が跳んでいない時にご褒美をあげ続けることで、跳ぶよりメリットがあると理解すれば犬は跳ばなくなるわけです。
飼い主側の一貫性が必須のトレーニング法とも言えるでしょう。

さて、見習い2号は相変わらず犬を見つけると大興奮中ですが、大騒ぎをしながらでも犬にアクセスできると学ばないように日々対処中です。
まだまだ先は長いですね

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2022年10月30日 (日)

見習い2号、ドッグダンスデビュー

昨日のドッグダンスコンペでは、先週1歳になったばかりの見習い2号もファンクラスに参加してきました。

ファンクラスはトリーツを使ってもいいクラスなので、未熟な若い犬のストレスを軽減するにはとてもいい環境馴致になります。

9月のラリーオビディエンストライアルデビューしたときには、床の匂いの誘惑に勝てず、何度かアテンションが外れてしまいました。

あれから1か月半。
どれぐらい成長したのかある意味楽しみでもありました。

2号に徹底して教えているのは脚側停座とヒールウォーク、伏臥。
呼び戻しはディストラクションのレベルに左右されるので、まだ信頼度は低め。
トリックはハンドシグナルが無いと出来ないレベル。

そんな2号が集中出来るよう、ルーティン時間はわずか1分42秒。

スターティングポーズもエンディングポーズもまだまだ出来るレベルではありませんので、今回は全く考えていませんでしたが、エンディングで座らせたところ、1号の真似をして、教えた「ポウ(お手)」を勝手にやってみせました。
彼女なりに考えたのかも。

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いずれにしてもジャッジの皆様には好印象を持っていただき、2号のドッグダンスデビューは無事終わりました。

その模様はこちら👇


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2022年10月29日 (土)

ドッグダンスコンペに参加してきました。

今日はスタジオワンダフルステップ(WSS)さん主催のドッグダンスコンペに参加してきました。

参加犬は見習い1号がFS(フリースタイル)のノービスクラス、見習い2号はドッグダンスデビューのため、HTM(ヒールワークトゥミュージック)でトリーツが使えるファンクラスに参加しました。

見習い1号は昨年までHTMへの参加経験はありますが、FSでのコンペ参加は初めて。
なぜなら、故アシスタントのために作ったFSのルーティンをどうしても完成させたかったので、ハンドラーの勝手な思い込みでFS経験のない1号を巻き込んでしまったというわけです。

そのため2ヵ月しかなかった今年の春のコンペには全く準備が間に合わず、その結果1号は始まってしばらくすると吠えが出はじめ、その後続く遠隔作業はまったくやらないということに。

あまりの吠えのひどさに唖然。
オビディエンス競技中は休止後の招呼のとき、待つことのストレスで一声出ることはありますが、他の作業中は一切吠えないのでよほどストレスが溜まっていたのでしょう。

先月行われたコンペでも同様のストレス吠えが出ていましたが、その後もあきらめずにトリックを丁寧に教え直し、1号がスムースに行動できるように、成功体験を少しずつ増やしていったところ、最近の練習では吠えが大分減ってきていました。

とは言え、練習と本番は全く異なるので、果たして・・という状況でしたが、ふたを開けたら思いのほか冷静にキューを聴いてくれ、私のミスにも対処してくれました。

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得点数は先月と比べると格段とあがり、ようやく他のペアと同じ土俵に上がれたという感じです。
結果は2席でしたが、ハンドラーとしては吠えなかったことで大満足でした。

動画はこちら👇

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2022年10月28日 (金)

若犬のクレート待機練習

様々なドッグスポーツに参加する際は、クレート待機が出来ると、愛犬も他犬もストレスを軽減できるのでおすすめしていますが、そもそもハウスをお家で使っていない場合、犬は隔離された状態に馴れていないので、ご自宅でのハウストレーニングからお願いしています。

しかし、実際家ではハウスに入れても、家と異なる環境でできるかどうかはまた別の話なので、様々なシチュエーションでの練習も欠かせません。

最初は短い時間から、かつまたクレートの中に気を紛らわせる物を入れてあげながら待機時間を延ばしていくといいでしょう。

さて、前回の遠征まではハードクレート待機だった見習い2号ですが、今回の遠征ではアシスタントが使っていたソフトクレートにチャレンジしています。

ソフトクレートは軽量ですし、折りたためることから、持ち運びにとても便利ですが、メッシュ素材は元気な犬たちに破壊されやすいというデメリットがあります。

一か月ほど前から自宅にもソフトクレートを置いて、少しずつ待機時間を増やしていましたが、当然遠征先には様々な人や犬が目の前を通るので2号にとっては刺激満載です。

先住犬たちは、カバーをかけて視界を遮ると次第に寝てしまっていたのが、2号は全く寝る気配もなく、時折「出してよ!」と吠えたり、文句を言っていますが、午後には目の前を犬が通っても少し我慢出来るようになってきました。

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果たして明日はどうなるでしょう。

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2022年10月27日 (木)

ご褒美とディストラクションは紙一重

正の強化トレーニング法において、犬に与えるご褒美は当然その犬にとってご褒美とならなければいけないことは何度も書いています。

例えば食べることにあまり興味のない犬のご褒美に食べ物を使ったとしても犬は喜ばないし、触られることが嫌いな子を褒めながら撫でたとしても犬は喜ばないでしょう。

犬が喜ぶご褒美を使うことで、犬のモチベーションはあがり、多少周囲にディストラクションがあってもハンドラーに集中しやすくなるわけです。

つまりモチベーションがあがれば、使った報酬はその環境に適したご褒美と言えますし、もし犬が楽しく動けなかったとすれば、ご褒美レベルよりディストラクションが勝っている状況と言えるでしょう。

さて、おもちゃが大好きな犬にとって、勉強が終わった時のご褒美としておもちゃを与えて一緒に遊べば、犬にとって勉強の時間は楽しいものになるでしょう。

ところが、逆に勉強しているときに大好きなおもちゃが目に入ってしまった場合、犬は早くそのおもちゃと遊びたいと思い、ハンドラーへの集中が落ちてしまうこともあります。
ご褒美とディストラクションは紙一重ということですね。

おもちゃにしてもオヤツにしても、出すタイミングを間違えてしまうと、ご褒美ではなくディストラクションになってしまうことがあるので、ただ与えればいいというものではないことを頭の隅に入れておくと、「なんでうまくできないんだろう」と悩んだときの助けになるかもしれませんよ。

さて、今日の見習い2号は、レッスンが終わった後楽しそうに遊んでいるJさんを見て大興奮。
何を言っても耳に届かなかったので、少し距離をとってから、2号の好きなおもちゃを出したところ、うまく集中力があがってくれました。

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まだまだ時と場合に左右される2号ですが、わずかでも進歩が見られるのは日々の繰り返し練習の成果。
周りが気にならなくなるまで続けていきます。

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2022年10月26日 (水)

行動を伝えやすくするための環境設定

犬に新しい行動を教えるとき、基本的に犬を引っ張ったり押したりすることはありません。
なぜなら、引っ張ったり押したりすれば犬は当然反対方向への力をかけるので、こちらが意図した行動を引き出せないからです。
試しに隣に立っている人を押してみて下さい。
隣の人は押されたまま倒れますか?
倒れないように押し返してくるのではないでしょうか。

いずれにしても犬の自発行動を誘発させなければ、犬は納得して動いてはくれないので、教え手としては、なんとか犬がその気になる方法を考えるわけです。

一番簡単なのは、犬を呼ぶとき、リードを引っ張って「コイ!」と言うより、オヤツを手に持って「オイデ~。」と言えば、お互い嫌な思いをすることなく犬は来てくれるでしょう。
これはある意味犬を成功へ導くための環境設定でありマネジメントです。

また、犬に悪戯されたくないと思えば、犬にとって悪戯の対象となる物は犬の口や手が届かない場所に撤去するというのもよくある環境設定です。

犬に脚側にいてもらおうと思ったら、犬がわかりやすいように犬の立ち位置を教えてあげれば、押したり引いたりする必要はありません。
そのためにプラットフォームというツールを使うこともあります。

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※フロントポジションを教えるときのプラットフォーム

犬に真っすぐバックさせたいと思えば、最初は犬が曲がりづらい環境を作るのも同様です。

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何か新しいことを犬に教えようと思ったら、全体像を見て環境設定してあげると意外とスムースに進みますよ。

さて、今日はディスクのフリースタイルで、犬を背中に乗せる動きを教えたいというご要望がありました。
ところがS君はすでにママの背中を跳び越える技を知っているので、乗ることと跳び越えることを混乱しているというお話でした。

そこで、まずキューを変えることを提案させていただきました。

加えて跳び越えてしまわないよう、壁際で練習していただいたところ、S君上手にママの背中で止まってくれました。

フリースタイルのトリックはダイナミックで見ていて楽しいですね。

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2022年10月25日 (火)

ドッグダンス:行進中の作業は遠隔作業への基礎作り

訓練競技の課題には「(常歩)行進中の作業」というものがあります。
どういうものかというと、犬と一緒に歩いているとき、犬に「立止(タッテ)」、「停座(オスワリ)」、「伏臥(フセ)」といった一般的な犬の姿勢のキューを出し、犬にその姿勢を即座にとってもらうという作業です。
ハンドラーは犬にキューを出したらそのまま歩き続けるので、ある意味犬は置いていかれた形になります。

一昨日のオビディエンス競技の様子です。

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練習したことがない犬たちは、ハンドラーから指示を出されても、そのまま歩き続けるハンドラーにつられてしまい、止まることができません。
慣れていないのですから当然のことです。

しかしながら、ドッグダンスでは様々な遠隔作業が組み込まれるために、いちいちハンドラーの動きにつられていては自分の作業が出来なくなってしまいます。

ドッグダンスの遠隔作業は難度も高いので、それぞれの動きをきちんと教えることは当然ですが、その下準備として行進中の作業の練習はとても有効です。

ハンドラーと離れても静止していることや、どんどん流れていく曲に合わせて次々と出されるハンドラーのキューに反応するよい練習にもなります。

ドッグダンスと訓練の動きは違うものと思われがちですが、基本は同じ。
少しずつ基礎を固めていきましょう。

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2022年10月24日 (月)

社会化と切り離せない基本のトレーニング

昨日は見習い1号とオビディエンスの競技会に参戦してきましたが、もうひとつ別の目的がありました。
それは2号の社会化。
先週ようやく1歳を迎えたばかりの2号ですが、半年前の競技会にも同伴したところ、当時は他の犬を見るだけで大興奮し、まったくこちらの声は耳に入らない状態でした。

あれから半年、それなりに社会化は続けていますが、相変らず人や犬に興味津々な2号。
しかし、今回は人の声が少し耳に届くようになってきました。

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日々の練習で、脚側停座を繰り返し教えてきたとことで、多少のディストラクションがあっても戻って来られるようになってきました。

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もちろんハードルを上げ過ぎればエラーを出してしまうので、極力成功体験が積めるようにプランニングしていきます。

日常で出来ることをしっかり出来るようにしてあげることが大切ですね。

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2022年10月23日 (日)

JKCの訓練競技会に参戦してきました

今日は見習い1号と富士川緑地公園で行われたJKC主催のFCIオビディエンス競技に参戦してきました。
半年ぶりの競技会です。

思いのほか気温が上がり、参加犬たちも暑さとの戦いになりました。

見習い1号の参加カテゴリーはクラスIII。
様々な課題が複雑に組み合わされたクラスで、出陳する度に毎回課題を突き付けられながら完成を目指しています。

前回の競技会で、コーンを大きく回り過ぎて次の課題にうまく入れなかったために、タイトにコーンを周る練習を続けていたところ、今回無事にタイトに回ってくれました。

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もちろん練習したことが全て本番で出来るわけではありません。
出るたびに犬たちに様々な課題を突き付けられますが、それを犬と一緒に克服していくのは大変ですが、やはり楽しいものですね。

今回はたまたま結果が付いてきました。

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次回は来月の本部競技の予定です。

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2022年10月22日 (土)

「褒めるしつけ」、勘違いしていませんか?

「正の強化」法によるドッグトレーニングでは、オヤツなどその犬にとってご褒美となる物を報酬として使いながら行動を強化していきます。
その際、クリッカーなど、マーカー(あってるよと伝える音や言葉)を使いますが、要は「あってる」ことを褒めながら、その行動の出現頻度を上げていくことです。
これは昨日も書いていますが、犬は褒められながら学習意欲をあげて成長することになります。
つまり「褒めるトレーニング」です。

このプロセスの中では犬は一切罰せられることはありません。
つまり痛い思いをすることはありません。
教え手は犬が失敗する(エラーを出す)ような状況をなるべく出さないようにプランを立てていきますし、たとえ間違えてしまってもご褒美が出ないだけで、犬にとってはなんの被害も受けません。

ところが、犬の失敗をこっぴどく罰したあとで、犬がその失敗をやらなかったときに褒めるから「褒めるしつけ」と勘違いしている人は少なくないようです。

本来の「褒めるトレーニング」は、犬に罰としての物理的な嫌悪刺激を与えないことです。


さて、今日は犬や人に大興奮で吠えが出てしまうN君のレッスンでした。
わが家にも1頭いますねぇ。

前回は犬から距離を取って、飼い主さんとのコミュニケーションアップの基礎作りをお願いし、練習してくださったので、今回は少し犬が視界に入りやすい場所での練習でした。

前回より大分人の声が耳に届くようになって、落ち着ける時間も増えてきました。

レッスンの後半はドッグランの横を落ち着いて歩けるほどに。

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ディストラクションが大きい場所では、上手に出来たことはどんどん褒めていきます。

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もちろん環境が変われば状況は変わるので、行動変容が簡単に身につくわけではありません。
いろいろな場所での良い経験値が彼の成長をサポートしていくでしょう。

次回も楽しみですね。

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2022年10月21日 (金)

褒める回数が増えれば、好ましい行動が身につきやすい。

愛犬に覚えて欲しい行動を速く教えるためには、その行動が出るたびに褒める頻度をあげることが必要です。
専門的な言い方をすれば、「強化頻度をあげれば、行動の出現頻度があがる」

どういうことかと言うと、犬にオスワリを教えようと思ったとき、犬がまだオスワリという言葉を知らなかったとしても、自発的に座った瞬間をキャッチして褒め続けていれば、犬の座る頻度があがり、座る行動が見られたときに、「オスワリだね。」と声をかけ続けることで、行動と言葉のキューの関連付けも早くできて、犬は早く「オスワリ」を覚えることが出来るというわけです。

一日に一回しか座っている状況が目に出来なければ、一日に一回しか褒められないので、犬がその行動を覚えるにはとても時間がかかります。
では、頻繁に褒められる状況はどうやって作ればいいのでしょうか。

オスワリの場合は、手に持ったオヤツを犬の鼻先から少し上に持ち上げると犬の腰がさがりやすくなります。
お尻を押して反発されるより、犬も楽しく覚えられます。
つまり、犬が自分から座りやすい状況をつくってあげるわけです。
これがいわゆる環境設定です。

さて、相変らず犬大好き見習い2号は、今週犬たちが楽しそうに走り回っている姿を遠目に見ながら、じっとしていることや、私と一緒に作業することを練習しました。

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日常の散歩コースではなかなかあり得ない状況なので、わざわざそういう場所に出向き、犬を遠くに見かけると車からおろし、2号が吠えずにいられたり、私との作業に集中できていたらご褒美に遊びました。

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めったにないシチュエーションではなかなか身につかないので、連続して強化していきます。

今週末は1号が競技会に参加するので、競技会場も2号にとっては良い練習場所と言えますが、犬の数が多すぎたり、犬との距離が取れないと褒める状況が作れなくなる可能性もあるので、十分注意する必要があります。
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2022年10月20日 (木)

クレート待機への道

家の中ではハウスに入っているに馴れている犬でも、出先でのクレート待機が問題なく出来るかどうかは別の話しだったりします。

特にドッグスポーツの競技会に参加するときなど、クレート待機が出来ないと、自分の出番まで落ち着いて待つことが出来ず、出番が来た時に本領発揮出来ないなんてことにもなりかねません。

屋外競技の場合、車で待機することもありますが、競技によってはタープやテントなどで待機することもあります。
そんなときも安心して休んでいられる場所と犬に認識してもらえないと、ずっと起きていたり、吠えたりすることもあります。

ハウストレーニング同様、早くからクレート待機練習をしておくといいでしょう。

さて、我が家の犬たち、先々代の母子3頭に関してはクレート待機で酷く困ることはありませんでしたが、現見習い1号は、生後4か月のとき初めてのイベント参加で初日に大騒ぎをしたため、翌日は朝ごはん1食分を柔らかくしてからコングにぎゅうぎゅう詰めにしてクレートに入れたところ、大人しく待機出来るようになりました。
しかし、日常のレッスンでは、私とアシスタントが動いたり話したりすると、「ボクもやる!」とうるさい時期がありました。

それでも次第に我慢できるようになり、アシスタントと競技に出ていても、カバーをかけておくと静かに待機できるようになりました。

一方見習い2号は、小さいころはそこそこ静かでしたが、半年を過ぎたころから自己主張が出始め、クレートに入っていると床を掘ったり吠えたりとやかましくなってきたので、ソフトクレートの使用をあきらめてハードクレートにし、静かにして欲しい時はコングを渡していました。
それでも扉が閉まっていると窮屈なのか文句が多いので、静かにしているときにすぐに褒めてトリーツを投げ入れやすいように、ドアの半分上を開けてみました。

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すると、少し静かになりましたが、それでも皆無にはなりません。

将来はソフトクレートでも大人しく待っていて欲しいので、一度は破壊したソフトクレートでしたが、再度購入し、家の中で慣れてもらうために使い始めました。

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最近では言われなくてもソフトクレートで夜は寝るようになってきた2号。

そこで今日は午前と午後のレッスンがあったので、午前のレッスンでは前回見向きもしなかったヒマラヤチーズを渡したところ、なんと黙々と破壊を続け、半分食べてしまい強制終了に。

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午後のレッスンでは、クレートを開けていても出てこないで待機していることが出来ました。
少し疲れたのでしょう。

車での待機は、楽しそうに走り回っている犬が視界に入ったり、私が1号と練習している声が聞こえると反応してしまう2号ですが、あきらめずに静かに待機できるように伝えていきます。

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2022年10月19日 (水)

犬を観ていられないときは。

愛犬のトレーニングの中には、犬の行動を飼い主が見ていられない時があります。
例えば、推奨するわけではありませんが、散歩中買い物を済ませようと店の前に犬を係留したとき、大人しく座っているように伝えても、実際飼い主が犬の視界から見えなくなってしまうと、ちゃんとやっているかどうかを確認することはできません。

飼い主が見ていなくてもちゃんとやってもらいたい場合は、飼い主の視線を感じない状況での練習をしなくてはいけません。
本番に即した練習が欠かせないのはどんな行動も同じです。

そこで一番問題となるのは、飼い主の視線が届かない場所で取って欲しい行動を強化したくても、実際飼い主が見ていられなければ褒めることができないし、もし間違った行動をしてしまったときは逆に修正することができません。

ポイントは飼主(ハンドラー)の視線です。
犬はとてもよく飼い主を観察していることは以前も書きました。
我が家の見習い2号も、「セトル(伏せてじっとしていること)」と言っても、私が視線をはずすとついつい立ち上げってしまいます。
振り返ると慌てて伏せるので、やるべきことはわかっているが、飼い主が見ていないと適当な行動を取るということですね。

こういった行動の精度をあげるためには、飼い主は見ていないように見えても、実はちゃんと見ていると伝えながら自信をもって出来るようにサポートしていくこと。

オビディエンス競技では、犬のアイコンタクトはもらっても、ハンドラーは犬を凝視しないでニュートラルな姿勢と視線を保つことが求められます。
ここまでシビアでなくても、飼い主の視線が無くても自信をもってやってもらうことは大事です。

ではどうやって教えていくのでしょうか。

そこで有効なツールが鏡です。
夜の窓ガラスは鏡の代りにもなるので、上手に使うといいでしょう。

愛犬とアイコンタクトが取れていなくても、お願いしたことをやってもらうためには、鏡に映した愛犬の行動を観ながらすかさず褒めたり、出来なかったら再度言ってみるなどして成功率をあげていくことが重要です

昨年「アイコンタクトが取れなくてもやってもらいました。」の動画👇を撮ったので、恐らくご覧になった方もいるかもしれません。
https://www.facebook.com/watch/?v=3008840262721553


この場合は机の上においた鏡で見習い1号の様子を観ています。

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アイコンタクトが取れていなくても出来るようになると、いろいろな場面でも犬にお願いが伝わりやすくなります。

是非チャレンジしてみてください。
もちろん、アイコンタクトが取れていれば、言葉のキューだけで犬が動けることが大前提になります。

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2022年10月18日 (火)

犬の気持ちを憶測してみましょう。

犬を飼っている人は当然自分の犬についてよく知っていなければいけません。
初心者であれば、愛犬と共に勉強していくことが不可欠です。
お互いを知ろうと思えば自然に相手のことをよく観察し、何を欲しているのか思いやることが出来ます。
それは人間目線ではなく、犬目線であることが重要なポイントです。

例えば、「ハウスは狭くて暗くて可哀そう」という人間の考えを押し付けるのではなく、犬という種の特性を理解すると、落ち着ける場所は穴ぐらのように暗くて狭い場所の方が、自分の周囲360度全てを警戒しなくて済むので安心できるということに納得できるようになります。

こういった認識は飼主が愛犬を理解するためにはとても重要なことですが、世の中犬を飼っていない人は沢山いるので、時に自分の愛犬に対して理不尽な行動をとられることもあります。

どんなにかわいい犬を連れていたとしても、見ず知らずの人が走り寄って来て突然愛犬に触ろうとしたり、ましてや抱き上げようとするなど言語道断。

犬は物ではありません。

いくらかわいい女の子に出会っても、急に他人の子供に手を出したりしませんよね。
犯罪になりかねません。

でも、相手が犬だと飼い主さんに確認せずに手を出してしまう人がいます。

犬はロボットではないので、当然のことながらびっくりしたり怖がったりします。
その結果、吠えたり、噛みついたりする反応が出ることもあるわけです。
場合によってはトラウマになってしまうことも。

もう少し犬のことが周知され、犬権が守られるようになるといいですね。

余談ですが、先日犬たちと散歩していた時、走って角を曲がってきた少年が我が家の犬に気づいて走るのを止めて歩いて通り過ぎていきました。
「犬の前で走ったらダメよ。」とおうちの方に教えられたのかもしれません。
幸い、人や車が横を走りぬけても反応しない犬たちでしたので問題はありませんでしたが、そういう何気ない気遣いを、特にお子さんにしてもらえると、ちょっと嬉しくなります。

さて、今日のプライベートレッスンのLさんはちょっと苦手な物が多いので、飼い主さんと一緒に少しずつ大丈夫を増やすサポートをしていますが、最近お散歩の途中で知らない女性に突然ガン見されたうえに向かって来られたことがあって、Lさん今度は人の動きも気になりはじめ、お散歩が少し楽しくなくなってしまったそうです。

今日はお散歩の途中でちょっと遊んでもらったら、少し楽しそうに歩いてくれました。

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嫌な経験は少しずつ払拭できるといいですね。

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2022年10月17日 (月)

なんで一緒に遊んでくれないの?

「愛犬と遊んでいますか?」とお聞きすることがよくありますが、なかなか上手に遊べていない飼主さんも少なくありません。

「ボールを投げればエンドレスに拾いに行って持ってくる。」
レトリバーやボーダーコリーにもよく見られる遊び方です。
時に、飼い主でなくても、投げてくれれば誰でもいいと言われることもあるので要注意ですね。

「投げれば拾いに行くけど、持ってきてくれない」
「咥えることが好きじゃないので引っ張りっこはやらない」
などなど、いろいろ犬によって遊び方は違います。
みんな同じでなくてもいいのですが、一人遊びとは別に、飼い主さんと関わる遊びも重要です。

さて、我が家の見習い2号。
小さいころからなんでも噛む子だったので、渡したおもちゃは速攻で破壊し、引っ張りっこに誘おうと思っても、投げてしまうと持ち逃げするタイプでした。

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それでもしつこく遊びに誘って、ようやく引っ張りっこの楽しさがわかってきたのは大分経ってからでした。

最近では投げたおもちゃも咥えて持ってきてくれるようになりました。

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それでも周囲のディストラクションが大きいとそちらに引きずられてしまうこともあります。
当然です。
犬は遠慮しないので、本当に楽しいことを優先するからです。
飼い主と何かすることが一番と思えるようになるまでは頑張るのみですね。

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2022年10月16日 (日)

ちょっとしたことですが、配慮が欲しいと思うとき。

犬と散歩をしていれば当然「排泄行動」がついてきます。

「ウチの子は外でしない」という方には経験がないかも知れませんが、家で済ませて出かけても、途中で遊んだり、お勉強したりすると、外でも排泄したくなる子はいます。
我が家の見習い1号も、済ませてから出かけるものの、2度目のトイレタイムを突然に要求されることがあり、場所が選べず苦労することもあります。

いずれにしても外でのトイレ時、出来るだけ落ち着いた環境で処理をしたいもの。
そんなとき、よその犬に急に近寄られると、無防備なハンドラー(飼い主)が怪我をすることがあります。
かがんで処理をしているタイミングで犬に引っ張られたりすれば、手をひねったり、場合によっては打撲や骨折なども無くはありません。
小型犬ならば保持出来ても15キロ以上の中・大型犬になると、急な引っ張りは怪我の元です。

また、トイレをさせようとしているときやさせているときも同様で、この場合は犬が落ち着かないのでトイレが出来なくなることもあります。

相手との距離が取れる広い場所であれば問題有りませんが、街中の歩道や狭い道でそんな場面に遭遇したときは、出来るだけ処理が済んでから通り過ぎるようにしています。

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これぐらいの道幅だと、中・大型犬の場合はちょっと待っていて欲しいですね。

今朝家人が散歩中に遭遇した場面では、大型犬の飼い主さんが処理をしているときに、フレキシリードで小型犬が近づいて来たため、挨拶をしようと大型犬がリードを引っ張って飼い主さんが転びそうになっていたそうです。

実は我が家も以前排泄させようとトイレのキューを言っていたところ、離れていた飼い主さんがこちらに犬を近づけて来られたので、「今トイレ中なので、少し犬を離して下さい」とお願いしたことがありました。

そもそも、犬は安全が確認できなければ排泄できません。
知らない人や犬が急に近づいてきたら警戒して排泄どころではなくなります。


大したことではありませんが、同じ犬飼い同士、ちょっとした配慮があると助かりますね。

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2022年10月15日 (土)

レベルに合わせたトレーニング

今日はパピーの頃見させていただいた生徒さんの3年ぶりのレッスンでした。

課題は散歩中に人や犬を見て興奮してしまうというもの。
そう言えば我が家の見習い2号も日々練習中の課題です。
人や犬に対してネガティブな感情は持ってほしくないので、基本罰は一切使いませんし、ネガティブな言葉もあえて使いません。
例えば、犬が視界に入った時に、「ダメよ!吠えたらだめだからね」というような言葉はNGです。
つまり他犬の存在がその子にとってよくないことを連想させてしまわないようにするためです。

当然この方法の場合、犬の好ましい行動を拾って褒めて(強化して)いくので、身につくまでには時間がかかりますが、犬のストレスは最小限に減らすことが出来ます。

そのためには、犬が興奮しすぎてハンドラーの声が耳に届かないような状況にならない工夫が必要となります。
いわゆる環境設定です。

加えて、ディストラクションが低いレベルでの成功体験を増やして経験値をあげていくことも重要なポイントになります。

3年ぶりに会ったのに覚えていてくれたのか大興奮のN君。
まずは落ち着くことからリマインドし、ハンドラーさんの声が聞こえる状況の中でのコミュニケーションアップからスタートしました。

202210151

3年前にお会いした時はハンドラーさんもパピーさん同様初心者でしたが、今日はお話ししたアドバイスもすぐにご理解いただけるほどのベテランになっていらっしゃいました。

次回のレッスンまでに今日の復習を頑張ってくださるので、次回のレッスンが楽しみですね。

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2022年10月14日 (金)

鉄板の姿勢を教える

いままで何度も書いていますが、「オスワリ」や「フセ」といった姿勢を愛犬にお願いした時、愛犬は「わかったよ。」と素早く対応してくれるでしょうか。

「家ではできるんですけど。」というのは無しです。

散歩中やドッグランの中、カフェなど屋内施設でお願いした時、果たしてすぐにやってくれるでしょうか。

そもそも、そんなことを外でお願いする必要が無い犬の場合はできなくても問題ありません。
例えば、小さいお子さんが走ってきて撫でようとしたり、歩道やガードレールのない狭い道で車が幅寄せしてきそうな場面でも、我関せずで沈着冷静でいられる犬であれば敢えて言う必要はないでしょう。

なぜ姿勢を言う必要があるかと言えば、興奮して対象物に向かって行きそうになったり、じっとしていられず危険な目に遭いそうなときに、犬の動きを止めるために使いたいからです。
万が一手からリードが離れてしまったときも、「フセ」や「オスワリ」と愛犬に言うことで、愛犬がその場から動かないでいてくれれば愛犬の安全は確保することが出来ます。

家の中なら出来るという場合、ある程度犬は言葉のキューを理解していると思うので、是非散歩の途中、特に大きなディストラクションが無い場所で言ってみて下さい。
家の中だけでなく、どこでも出来るように練習しておくことで、犬は自信を持ってお願いを聞いてくれるようになります。

まだまだ人や犬に大興奮の見習い2号の場合、伏せてじっとしている「セトル」を小さいころから教えています。

202210141

刺激から少し離れていれば、少しは落ち着けるようになってきました。
これからも、しつこく言い続けていきます。

愛犬と目が合っていなくてもやってくれるようにするには、歩いているときに声をかけてみるといいでしょう。
訓練競技などでは「常歩行進中の作業」と言われています。

いろいろな場面で試して鉄板にしてあげると、犬もストレスなくやってくれるようになります。
是非チャレンジしてみて下さい。

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2022年10月13日 (木)

じっと立つ。

犬は動いているのがあたりまえなので、ドッグスポーツをやっているとさらにその瞬発力やスピード感を求めがちです。
しかし、何をおいても一番基本となるのはじっと立っていること。

なぜじっと立つことを重視するかと言えば、体のバランスが良くなければ人間同様じっと立っていることが出来なきくなるからです。
人間で言えば「姿勢よく」立つということですね。

4本の足に均等に体重を乗せて立っていることで、バランスよく動き出すことができます。

さて、まだまだ成長過程にある見習い2号。
妙に足が長くて、まだまだバランスがよくないので、きちんと立つことを教えていきます。

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ポイントは背線と飛節の角度。

メス犬の場合、2歳ぐらいまでに体が完成してきます。
メンタル面も含め、まだまだ成長途上です。

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2022年10月12日 (水)

ドッグトレーニング:トリーツの位置

正の強化を使ったトレーニングでは、犬へのご褒美としておやつなどの食べ物を使います。
いわゆるトリーツと言われるものですが、ただ犬に渡せばいいと言うものではありません。
大事なのは、渡すタイミングや渡す位置です。

マーカーを使うことで、多少後からトリーツを渡すことはあっても、あまり時間が空きすぎてしまえば、行動との関連性がわかりづらくなります。

犬の行動を引き出そうとする場合、渡す位置がずれてしまうと、思った通りの行動が引き出せないこともあります。

例えばウィーヴを教えるときも、トリーツを渡す位置に気を付けないと、スムースなスラロームを引き出せなくなります。

ウィーヴの教え方についてはyoutube👇にも載せていますので、お時間があったら見てみて下さいね。


さて、サイドステップを教える過程で、フロントポジションからのサイドステップも練習しますが、この時のトリーツを持つ手の位置が高すぎると、犬は上を向きすぎて腰が下がってしまうことがあります。

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犬の体の動きを制限しないためには、犬が動きやすい位置にトリーツを持つことも大事ですね。

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2022年10月11日 (火)

サイドステップをマスターするには

ドッグダンスのトリックでよく使われるサイドステップですが、愛犬にマスターしてもらうのはなかなか難しいものです。
なぜなら、犬に言葉で「カニのように横に歩く」ことを伝えることは出来ないからです。

当然横に歩きやすいような環境設定をしながら、犬の行動を引き出していくことになります。
そのためには後肢がスムースに動くように下準備を行うことも不可欠です。

さて、サイドステップに体が馴れてきたあとでも、犬が上手にサイドステップを踏めないことがあります。
ちゃんと教えたのになぜでしょう。

例えば、ハンドラーと並んでサイドステップを踏むような場合、犬がスタート時にハンドラーと平行になっていなければ上手にサイドステップを踏むことはできません。

スタートポジションはとても大事ということです。

ハンドラーのヒールポジションでも上手に歩けるようになったら、今度はハンドラーとの向かい合わせのポジションでやってみましょう。

見習い2号はヒールポジションでのサイドステップを強化中。

202210111

フロントポジションでも上手にサイドステップが出来るようになったら、犬だけの単独サイドステップにも移行していくことも可能です。

202210112

少しずつ体を馴らしながら、キューを伝えていくことが大事ですね。

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2022年10月10日 (月)

ドッグトレーニング:教える順番は重要です。

愛犬に新しい行動を教えることは楽しいことです。
愛犬もご褒美がもらえることで、楽しく学んでくれます。

最近はネット上に様々なトリック動画などがあがっているので、ついつい愛犬に教えたくなってしまう方は少なくありません。

中には、最初から細かくレクチャーされている動画もありますが、時間的なこともあり、多くはそのトリックだけの教え方や、あるいは完成形だけがのっていることもあります。

ルアーリング(オヤツなどを使って誘導する)で、上手に犬の動きを引き出すだけのトリックもありますが、犬に動きに馴れてもらいながら教えていかなければいけない場合もあります。

例えば、ドッグダンスでよく使われるバックウィーヴ。
犬が後退歩行しながら、ハンドラーの足の間をスラロームしていく動きです。
バックウィーヴだけを教えることは可能ですが、出来れば犬にまっすぐ後ろに下がる動きに馴れてもらってからの方が犬への負荷は少なくなります。

体を曲げながら後ろに下がるという二つの動きを同時に初めて教えるより、後退歩行の動きが分かっている犬に、スラロームを教えた方が犬の混乱を少なく出来るからです。

見習い1号にバックアラウンドを教えている図
202210101

後退歩行一つとっても、ルアーリングの際、オヤツを持つ位置が少しずれただけで、犬が座り込んでしまったり、曲がってしまったり、あるいはオヤツを持つ手に跳びついてしまったりと、なかなかすんなりとは教えられないものです。

犬のきもちになって、初めから順を追って教えてあげると、理解も早まるでしょう。

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2022年10月 9日 (日)

キュー(サイン)を連呼していいとき、ダメなとき。

今日はDogLifeDesignさんでドッグダンスのプライベートグループレッスンがありました。
参加犬は今までいろいろお勉強しているRくんと、まだ若いA君。
それぞれ集中力も異なり、やっていることも違うので、別々の課題に取り組んでもらっています。

A君が頑張っているフロントからの単独バックステップのプロセスを見ながら、こんな質問がありました。
「行動の持続を教えたいときに、サインのキューを連呼してもいいのか」と言うものでした。

例えば、「オスワリ」や「マテ」など、じっとしていること持続してもらいたいとき、ハンドラーは、「マテだよ。マテ。いい子だねぇ、マテよ~。」と言ったりします。
このとき、犬がまだ「マテ」の意味を理解していなかったら、持続出来ているときにクリッカーを鳴らしたり、言葉で「あってるよ。」と伝え、犬が集中を切らして動き出す前に褒めて解除することで、失敗をさせないトレーニングができます。
犬は褒められるだけで嫌な思いはしないので、楽しい時間を過ごすことが出来ます。
犬がキューの意味を理解してきたら、声掛けを少しずつ減らし、一回の「マテ」や「オスワリ」という言葉で、犬が失敗しないうちに解除していくことで、犬はキューが意味している行動を理解していくことが出来ます。

一方、ハンドラーが犬に「マテ」と言っているのに犬がまだ理解していないためにすぐに動いてしまい、その都度ハンドラーが「マテ、マテ!マテ!!」と連呼しながら言葉を荒げていくと、犬は褒められていないので、何が正しいのか理解できず、何度か連呼された後、苛立ったハンドラーが目の前に来て「マテ!!!」と言うのを聞いて初めてびっくりしてじっとしたようなことになってしまい、犬は1回のキューでは言われたことを遂行しなくてもいいと学習していきます。
つまり、何度か言われて初めて行動に移せばいいと理解してしまいます。

罰を使わないトレーニング方法においては、犬の失敗は犬にとって大きな痛手はありません。
報酬がないだけです。
その分、正しいことをきちんと伝えてあげないと、適当な理解に終わってしまいます。

ちゃんとやったりやらなかったりという信頼性に欠ける行動をよしとするか、時間をかけても、きちんと理解してもらって、お互いのコミュニケーションをレベルアップしていくかはハンドラー次第。

A君はすでに後退歩行の動きには慣れていますが、ハンドラーと向かい合わせのポジションからのバックステップは練習中。

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少しずつ距離を伸ばしながら、言葉のキューを理解してもらいます。

犬にとっても、楽しいトレーニングをやっていきたいですね。

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2022年10月 8日 (土)

ドッグダンス:トランジッション

ドッグダンスを始めようと思う方の中には、犬と人が一体感を持って、まるで社交ダンスを踊っているかのように動いているのに魅了された人もいらっしゃいますが、アクロバティックな犬の動きや、可愛らしい犬のトリックに魅了された方は少なくありません。

いわゆる一発芸の連続として、アクロバティックな動きやトリックを見せることはできますが、曲に合わせて構成を考えてドッグダンスのルーティンを考えていくと、トリックとトリックの間をどう繋げばいいのか悩むときがやってきます。

犬をこの位置からジャンプさせたいが、その位置にどうやって犬を動かせばいいのだろうか。というようなことです。
このつなぎの部分が「トランジッション」とも言われます。

今日のDogLifeDesignさんでのドッグダンスグループレッスンでは、この「トランジッション」についてお話させていただきました。

トランジッションのベースになる部分はポジションです。
ポジションが変わることによって、犬のスタート位置が変わり、着地点も変わってきます。
同時に、向かっていた方向も変えることが出来るので、バリエーションを増やしていくと、ルーティンも作りやすくなるでしょう。
もちろん、遠隔作業で犬に行って欲しい場所を伝えていくことも出来ますが、ヒールワークトゥミュージック(HTM)においては、特にポジションからポジションへのトランジッションが重要なポイントになってきます。

今日は見習い1号が頑張ってデモをやってくれました。

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長年通って下さっている生徒さんには、見習い2号の様子と比較して、大分大人になってきたと言われた見習い1号。

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まだまだバタついていますが、少しずつこんなことも出来るようになっていくのでしょうね。

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2022年10月 7日 (金)

パピーのトイレトレーニング

トイレトレーニングと聞くと、「トイレシーツの上でトイレができるようになること。」と思われる方が多いようですが、ちょっと違います。

えっ?うそっ!

と思われた方にお伝えします。
トイレトレーニングは、犬に排泄していい場所を教えることです。

どこが違う?

トイレシーツの上だけがトイレスペースではないので、トイレのキュー(言葉のサイン)を聞いて、犬が排泄できるようにすることがトイレトレーニングです。

例えば、屋内の施設に愛犬を連れて入ろうとしたとき、トイレのキューを理解していなければ、施設に入る前に排泄を済ませてもらおうとしても、なかなかやってくれず、挙句の果て、施設内で急にしゃがんでしまうということになりかねません。

「犬なんだからトイレぐらい、好きな場所でさせてやればいい。」

特に屋内に連れて入ったり、ドッグスポーツ(競技)をやらなければ、別に構わないかもしれません。

しかし、お友達の家に連れて行ったとき、どこでもしゃがまれては困りますよね。
もちろん子犬の場合は、なかなか馴れない場所でトイレができないこともあるので、我慢が出来ずに粗相してしまうことはよくあることですから、ある程度覚悟しておく必要がありますが、大人になった犬が、どこでも好きな場所で排泄してしまうのは量も多いので大変です。
交差点を渡っている途中でしゃがまれたり、よそ様の玄関前だったりというのは、危険だったり、よそ様に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。

トイレのキューを伝えるには時間がかかりますが、犬の行動を予測しながら、声をかけて排泄を促すことで、少しずつトイレのキューを理解してもらうことが出来ます。

あきらめないで、教えてあげましょう。

さて、見習い2号はまだ家の中にトイレシーツを置いています。
今月1歳になりますが、朝夕の散歩だけではまだ足りないからです。
それでも、外に出たときは、見習い1号に合わせてトイレのキューを出しています。
他のことに気を取られて初めはその気になっていなくても、ちょっと待っているとしゃがんでくれるので、沢山褒めます。

トイレのキューの意味が伝わるまで、トイレトレーニングは終わりませんね。

蛇足ですが、「トイレのウンを踏んでしまって困る」というお話を聞きます。
犬も個体差があって、排せつ物を避ける犬と気にしない犬がいます。
新生児期に排せつ物をちゃんと片づけてもらっていないと、排せつ物が落ちていることを気にしなくなり、踏んだり、遊んだり、食べたりすることもあります。
防止するには、排泄後にすぐ処理してあげることが一番です。
留守中は出来ないのであれば、ある程度大人になって、排泄のタイミングが少なくなってくるのを待つしかありません。

我が家の見習い2号、ちょっと目を離すと「パクッ」とやっていましたが、トイレトレーニングをしながらしつこく片付けていたら、目を離しても食べなくなりました。
こういうことの予防にもなるので、トイレトレーニングはきちんとやってあげると、お互いストレスが少なくなるでしょう。

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2022年10月 6日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日は月に一度のWCRLラリーオビディエンスの定期レッスンでした。

前半はオビディエンスの基礎練習で、後半はコース練習でした。

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ラリーオビディエンスは通常のオビディエンスと異なる動きが若干入っていますが、基本は同じ。
ヒールウォークや「オスワリ」「フセ」「タッテ」などの姿勢と「遠隔作業」です。

「遠隔作業」で一番大事なのは、ハンドラーが離れても犬が動かないこと。
出来そうでなかなか安定しない「マテ」。

まずは、ハンドラーがすぐ傍にいるところから、じっとしていられる時間を増やし、ハンドラーが犬から離れても動かないことをきちんと伝えていかなければいけません。

日々の地道な繰り返しで、犬たちは確実に学習することができます。

「適当」ではなく、「きちんと」教えてあげると、犬も自信を持って行動できます。
地味な練習ですが、諦めずにやっていきましょう。

さて、JKCでもFCIにラリーオビディエンスが採用されることから、数年前よりアトラクション競技としてラリーオビディエンスを始めています。
本競技になるまでは、まだ時間がかかりそうですが、WCRLラリーと内容としてはあまり変わりません。
競技中に犬を励ましたり褒めたりできること。
オヤツをあげられる課題があることなどがあげられます。
サインカードはそれぞれ異なりますが、日本語で表示されている分、覚えていなくても、その場で読んでもわかります。

是非参加してみてくださいね。

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2022年10月 5日 (水)

ドッグダンス:ブレース

今日のプライベートレッスンはドッグダンス。

来月のコンペに向けて、春から練習を続けて下さいっていますが、愛犬2頭と踊る「ブレース」というカテゴリー。
1頭にキューをわかりやすく伝えるだけでも大変なのに、2頭それぞれに伝えていくのは至難の業。

練習を重ねていらっしゃるので、大分ヒールウォークは安定してきました。

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しかし、個々に別々の動きをさせるとさらに難度はあがってきます。
1頭待たせて、もう1頭に周りを周ってもらうという動きでは、前回周る子の練習強化をしましたが、今回は待つ方の強化練習。

202210052

待つ側は、もう1頭が動くという大きなディストラクションの中でもじっとしていることが求められます。
つまりディストラクションに強くなることがポイント。

いろいろなディストラクションを前にしても、じっとしていられるようになれば、もう1頭も自分の動きに集中できるので、それぞれの個別練習は欠かせませんね。

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2022年10月 4日 (火)

ドッグトリック:少しずつ般化する

ドッグダンスには様々なトリックがありますが、そのトリックを様々なシチュエーションで使えるようにしてあげると、犬たちも違和感を感じることなくやれるようになります。

もちろん、これはトリックだけの話ではありません。
一般的なトレーニングにおいても、この「般化」というのがとても重要です。

例えば、いつも愛犬と向かい合わせで「オスワリ」をさせていると、並んで立っているときに「オスワリ」をお願いしても、飼い主さんの正面に回り込んでから座るようになります。
同様に、離れた場所で「オスワリ」と言っても、わざわざ飼い主の前まで来てからでないと座れないという状況になります。

そうならないためには、様々なシチュエーションでの練習が不可欠です。


さて、今日のプライベートレッスンは、ドッグダンスのトリック、逆立ちをマスターしたLさん。

基本を教えるときは、安定したボードの角度を少しずつ変えながら、逆立ちの位置にまで移行して行き、今では置いてあるオブジェクトに対して後肢があげられるようになりました。
そこで今日は飼主さんとの位置関係を変えながら、最終的には飼主さんの体をターゲットに逆立ちできるように練習してみました。

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逆立ちの意味は理解しているLさんなので、あとは自信を持ってどこでも後肢をあげられるようにサポートしていきます。

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2022年10月 3日 (月)

愛犬をまたげますか?

なんとも変な質問ですが、例えば床に寝転んでいる愛犬をまたげますか?

そもそも、犬は自分の上に何かが覆いかぶさるのを嫌います。
特に小型犬の場合は、足が当たったりすると、足の傍にさえ寄って来なくなる子もいるので、またごうとすると、サッと逃げてしまう犬は少なくありません。

別の意味から、家で寝転んでいる犬がいて行き先がふさがれているときは、老犬でなければ、どいてもらうようにしています。
理由は、急に動かれると逆に危ないということと、いつも人が避けられるとは限らないので、どいてもらいたいときに犬に拒否されたり、唸られたりすることがあるからです。

さて、ドッグダンスのヒールワークには、足の間に犬が入るポジションがあります。
ポジションだけでなく、8の字やウィーヴといったトリックでは、犬が足の間、つまり人間の下をくぐる動きがあるので、足の間にいることに馴らしてあげることが必要です。

見習い2号は、少しウィーヴの練習を始めたところですが、それとは別に、フセをしているところで、ステイと言って2号の上をまたいでみたところ、急に動きました。

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今まで何回かまたいだことはありますが、動いたのは今日が初めて。
つまり、普段フセでステイ出来ていても、人間がまたぐというディストラクションが加わると、動く可能性がゼロではないということなので、再度強化練習をしました。

202210031  

足の間にいるときにトリーツをあげながら、じっとしていることを褒め、その後犬の上を行ったり来たりしながらトリーツをあげていきます。

少しずつじっとしている時間を伸ばしていくことがポイントですね。

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2022年10月 2日 (日)

犬のきもち

犬が喜んでいるかどうかは、ほぼすべての飼い主さんはわかると思います。
一緒に遊んでいるとき、ごはんを食べているとき、飼い主が外出先から帰ってきたとき、散歩好きな犬の場合、飼い主がリードを持つのを見たとき、などなど、犬が小躍りしているようなときは、ほぼ喜んでいると思って間違いないでしょう。

また、犬が怖がっている、嫌がっている、というのもある程度わかります。
尻尾が下がっていたり、足の間に挟まっていたりするのを見ると、一目瞭然です。

こういった犬の感情に関しては、人間が余計な憶測をしなくてもすぐわかりますが、もっと細かい感情の機微に関しては、ついつい人間が擬人化してしまうことが多いものです。

よく言われるのが、「これみよがしに」とか「わざと」と言った人間の感情を当てはめて憶測することです。

留守番しているときに、布団の上で排泄をしていたりすると、「あてつけ」や「わざと」と言ったことを言う人がいます。
果たしてそのような感情が犬にあるのでしょうか。

例えば犬同士の遊びを見ていると、おもちゃの取り合ったり、お尻に噛みついたり、お互いいろいろ仕掛けて遊んでいますが、根に持つような行動はあまり見られません。
おもちゃを取るのは、単にそのおもちゃが欲しいからで、意地悪をするつもりはなく、他のおもちゃに気がいけばすぐに違うことに心を奪われてしまうこともあります。

要は自分にとって興味のあることに集中していくだけで、楽しいことが無ければ、すぐに飽きてしまいます。

多頭飼いの場合、どちらかがいなくなってしまうと、今まで一緒にいた仲間がいなくなったことで喪失感を持つのは当然のことです。
元気のない愛犬を見て、「悲しんでいる」と言う人もいます。
「なんでいつもいるのにいないんだ?」という不安感とも取れます。
その状態に馴れると、急にタガが外れたようになる犬もいます。

いつもと違う場所での排泄も、「あてつけ」よりも「ひとりでいることの不安」とも考えられています。

犬も人間同様、個体差がありますし、環境による学習の度合いも違います。
中には秀でた感情表現をする犬もいるかもしれませんが、擬人化しすぎてしまうと、本当の犬の気持ちを見落としてしまうかもしれませんね。

さて、今日公園に行った時のこと。
休日で人出も多かったので、ロングリードは使わず、通常のリードを着けたまま見習い2号とおもちゃで遊んでいたら、勢い余った2号のマズルが私の右手首に激突。
肘をぶつけたときのように、一瞬激痛が走って力がはいらなくなったので、思わず「痛~い。」と涙声を出したら、横で伏せておもちゃがこぼれるのを待っていた1号が、急に私の顔に顔をすり寄せて来ました。
あたかも心配しているかのように。

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犬にも様々な感情がありますし、人との暮らしの中で多くのことを学習しています。
細かい感情表現をしてくれる犬もいるかもしれません。

いずれにしても、よく観察することは大事ですね。

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2022年10月 1日 (土)

ドッグトレーニング:ターゲットはいつはずす?

犬に新しい行動を教える方法はいくつかありますが、その中に「ターゲッティング」という手法があります。
ターゲットとは「指標」となるものです。

例えば、ターゲットマット、ターゲットスティック、ハンドターゲットなどがそれにあたります。

ターゲットマットと同様に、犬に立っていて欲しい場所を教えるツールとして「プラットフォーム」があります。
米国では、プラットフォームを使ったトレーニングは一般的なので、市販のプラットフォームもありますが、日本ではまだ耳馴染みが無いこともあり、自作しています。

我が家の場合はお風呂用のマットを切って貼りあわせたものですが、犬に正しいポジションを理解してもらうために使っています。

例えば脚側位置やフロントポジションで曲がらないためなどに使います。

202210011

しかし、どんなターゲットも最終的には外していかなければいけません。

では、いつはずすのか。

当然、犬がターゲットがなくても、正しい景色(犬から見る)を学習してからです。

日によって位置が大きくずれたり、体が曲がっているようであれば、まだまだターゲットは外せません。

また、あまり使わないポジションの場合、リマインドが必要になることもあります。
そんなときも、体を押したり引くことすることなく、プラットフォームを出せば、犬は自然と正しい位置に乗ってくれます。

体が馴れて、正しく理解してもらえたら、プラットフォームを外して練習して行きます。

焦らず、ゆっくり、ですね。

見習い2号にフロントポジションを教えているときの動画です👇。


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