きらいな物には馴らさなくてもいい?
子犬の社会化とは、犬が恐怖を感じる前に、様々なものに少しずつ晒しながら、気にしなくても大丈夫と言うことを教えていくことです。
それは家の中のドライヤーや掃除機の音だったり、散歩中の車の音や、高速で走り去るバイクであったり、これから先子犬が遭遇するであろう様々なものに早くから馴らしてあげることで、将来的なストレスを軽減させるのが目的です。
成犬になってからの社会化も同じですが、一度恐怖心などネガティブな感情を持ってしまうと、それを払拭するためのトレーニングはとても時間がかかり、人も犬も根気が必要です。
だからこそ、そうなる前に経験値をあげるために、いろいろな物を見せてあげることが大事ですが、やり過ぎも禁物。
なにごともその子の状況に合わせて進めていくことが重要です。
中には、かわいそうだから無理に馴らす必要はないと考える人もいます。
もちろん、家の中から一歩も出なかったり、あるいは家の中でもしーんとした環境を提供できるのであればいいのでしょうが、なかなかそうもいかないでしょう。
我が家の犬たち、掃除機に馴らす練習をしました。
スイッチをいれないで、そばに置いておくところから始め、動かさずにスイッチだけ入れてみるとか、少しずつハードルをあげて練習しました。
もちろん、反応しなければご褒美が出るという仕組みです。
反応してしまう場合は、ハードルを下げる必要があります。
以前床用掃除用具を子犬の前で動かしても気にならなくするトレーニングの様子を動画にあげました。
詳細は👇こちら
この時は、犬が最終的にはフリーの状態でも出来るようにしましたが、掃除機に関しては敢えて無理をする必要はないし、掃除の邪魔にもなるので、ハウスに入ってもらうことにしています。
もちろんその方が犬にとっても安心だからです。
目標は犬が冷静でいられること。
嫌な思いを我慢させることではありません。
犬にとって無理にならないように馴らしてあげることが大事ですね。
少しずつ、犬のレベルに合わせて馴らしていくためには、人間の観察力も重要です。
そもそも犬たちの聴力は人間をはるかに超えているので、うるさい音自体が嫌悪刺激になりやすいものです。
その昔、初代ボーダー・コリーと都心の公園を散歩していた時、急に爆音がしたので見上げたら、頭の上をかすめてヘリコプターがすぐ先に降りてきたことがありました。
さすがに私もびっくりしましたが、犬は大パニック。
一生に一度あるかないかの状況を想定して、ヘリコプターの爆音に馴らす必要はありませんが、何があるかわからないことは常に念頭に置いておくことは必要かも知れませんね。
さて、いろいろなことを想定した中で、見習い2号のマズルガードの装着練習。
この話の続きはまた。
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