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2022年9月 8日 (木)

子犬の社会化はブリーダーのところにいるときからスタートしたい。

子犬を迎えると、早く散歩に連れて出たいと思うのが一般的ですが、ワクチン接種の兼ね合いもあり、実際犬が自分の足で歩けるようになるには1か月以上先になってしまうことが普通です。

しかしながら、ブリーダーなどから子犬を迎える生後60日前後からの数週間は子犬にとって多くのことが無理なく吸収できる時期でもあるので、是非抱っこやカートで外に連れ出してあげて欲しいものです。

特にお住まいの環境がとても静かだと、音に対して過敏になる可能性があります。

かつて、とても静かな環境のブリーダーから生後3か月で新しい家族に迎えられた子犬が、ワクチンが終わって実際に外に出られるようになっても、怖くて自宅の玄関から出られないというご相談を受けました。
玄関から門まで歩けるようになるまで数週間、その後門を出てから公道を歩けるようになるまで数週間。
幸い、飼い主さんが頑張ってくださったので、日本を離れる前に、ちゃんと散歩が出来るようになりました。

自然豊かな環境で育った子犬が育つのはとてもいいことですが、人間社会で暮らしていくためには、車の音、バイクの音、宅配トラックのドアの音、人の話し声、子供の甲高い声などなど、様々な物音に馴らしてあげる必要があります。

子犬の産まれた環境によって、順応性の違いが如実に出ます。
飼い主さんもさらに頑張る必要が出てきますので、是非おうちに来た時から、少しずつ人間社会に馴れるサポートをしてあげましょう。

もちろん、子犬はまだまだ赤ちゃんですから、疲れさせる必要はありませんが、朝、昼、夜、さまざまな時間帯に、わずかな時間でも、外的刺激にさらしてあげることが必要です。

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そう言ったことを考え合わせると、おうちに迎えてから2週間はケージの外に出さないようにという売り手のアドバイスがいかに的外れなものかがわかるでしょう。

確かに、お子さんのいる家庭など、ひっきりなしに抱っこされたり、遊ばれたりすると、子犬の睡眠時間が減ってしまい、健康的な成長を阻害してしまう可能性があるので、強制的にハウスやケージなどで寝かせる時間をとることは大事ですが、2週間ハウスから出さないのは子犬の学習のチャンスを逃してしまうことになります。

子犬の様子をよく観察しながら、将来のために、社会化をサポートしていきたいですね。

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