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2022年9月30日 (金)

犬のトレーニングって誰がするの?

犬は人とは種が違うので、当然会ったばかりでは言葉で言ってすぐ伝わる相手ではありません。
犬より多少器用な人間の方が犬に合わせてコミュニケーションを取る努力をする必要がでてきます。

よく言われる「しつけ」や「トレーニング」というものは、飼い主と犬の数だけあるので、同じではありません。
当然教える側(トレーナーやインストラクター)もクライアント(飼い主)さんの要望に合わせて内容を精査していくことが大事ですが、それはクライアントさんの言いなりになることとは違います。

例えば、「ウチは一緒に寝るのよ。」というご家庭に、それを否定することを言う必要はありませんが、もし一緒に寝ていることで弊害が起きているとすれば、それを伝えて、別の解決策を提案する必要があります。
※ウチは一緒に寝る犬もいます。

いずれにしても、犬を育てていく過程で、飼い主さんが間違った方向に行かないように指標をしめしつつ、妥協点も探し、犬と人が出来るだけストレスを少なくして一緒に暮らせる環境を作るお手伝いをするのがプロの仕事です。

「しつけはいらない。」という人がいます。
おそらく「しつけ」という言葉のニュアンスだと思いますが、人と異なる種が人の社会で一緒に暮らしていくには当然その環境に馴らしてあげなければ犬にってストレスです。
それがある意味、犬に「教えるべきこと」で、いい方を変えると「しつけ」という言葉になってしまうのかもしれません。

しかし、それらのことは、飼い主不在ではできません。

例えば、訓練競技会に出るための課題を教えたいというのであれば、全てプロに任せてしまえば速く教えられることでしょう。
自分では出来ないからプロにやってもらう。というのもある意味正解ですが、教える過程を知っておくことは飼主の義務でもあります。
なぜなら、過程を知らないと、犬が教えた行動を崩し始めたときに修正するすべを知らないからです。

最近犬の「しつけ」や「トレーニング」を依頼する方の中に、自分はやりたくないから預けているときにやってもらいたいかたが増えているようです。

確かに忙しくて日中ケアが出来ない場合、犬を預けたいと思っている人は少なくありません。
飼い主が面倒を見られない時、人に託すことは悪いことではありませんし、犬にとっても退屈しないのでいいことだと思います。

昔から「預託訓練」というシステムもありますが、それも全てプロにまかせっきりではなく、きちんと飼い主が参加できるシステムになっているはずです。

トレーニングも含め、全てを人に任せ、出来上がった犬と暮し、壊れそうになったらまた人に任せるというのは「犬と暮す」ことで得られる何か大事な部分が抜けてしまっているような気がします。

犬育てにどんどん関わっていきましょう。
一喜一憂しながら、その子全部を請け負うということが人にとっても犬にとってもコミュニケーションを強固なものにしていくプロセスのような気がします。

さて、基本的には犬大好きな見習い2号ですが、だからと言って突撃されては相手が迷惑。
犬を見かけても、テンションマックスにならないよう声をかけていきます。

202209301

まずは、刺激が少ない場所で、こちらのキューに反応出来るようにトレーニングしておくことが大事ですね。

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