常歩行進中の作業のメリット
訓練競技やオビディエンス競技には「常歩行進中の作業」という課題があります。
何をするのかと言うと、ハンドラーと一緒に歩いているときに、「停座(オスワリ)」や「伏臥(フセ)」、「立止(タッテ)」とキューを出して、作業を行ってもらうというもの。
キューを出したとき、ハンドラーが犬と同時に止まることもありますが、ハンドラーがそのまま犬を置いて歩き続けることもあります。
つまり、犬はハンドラーがどう動いたとしても、言われたキューを実行するのが課題です。
一般家庭犬の場合、よくあるのが、ちょっと離れた愛犬に「オスワリ」と声をかけると、ハンドラーのすぐ近くまで戻って来てから座るというもの。
なぜなら、ハンドラー(飼い主)は常に愛犬の傍で「オスワリ」と声をかけているので、犬は「オスワリ」とはハンドラーの傍に行って腰を下ろすことと理解しているわけです。
常歩行進中の作業を行うことで、犬は飼い主にキューを出されたらその場で行動することを学習するわけです。
ハンドラーと離れても自信を持って作業することを学ぶことで、その後の遠隔作業もスムースに進んでいきます。
競技会に出ることを前提にするのではなく、日常生活の中でも、離れた場所にいるハンドラーのキューを確実に遂行できるようにサポートしてあげると、犬のストレスは軽減されるでしょう。
さて、今日のプライベートレッスンでは、単独バックの練習をしていたLさんが、少しずつ後退する距離が増えました。
そして、ダンベルの持来も以前からやって頂いていましたが、今日はハンドラーのキューが出されるまで、ちゃんとダンベルを保持していることが出来ました。
焦らず、少しずつ、ですね。
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