感情を切り替えるのは難しい
犬に新しい行動を教えたり、変容させることはさほど難しいことではありません。
様々なメソッドがあり、内容によって一番効果的な方法で報酬を与えながら、犬がその行動をとりやすくしてあげればいいのです。
しかし、犬の感情(気持ち)を変えるのは簡単ではありません。
人間も気持ちを切り替えるのは難しいですよね。
切り替えるにはちゃんと納得しなければいけないからです。
さて、今日のプライベートレッスンはお会いした時から犬が苦手だったLさん。
とは言え、なぜか我が家のアシスタントや見習いのことは、黒かったり、体が大きかったりしても大丈夫でした。
なぜなら、2頭共Lさんに対して過剰に反応しなかったからです。
どちらかと言うと、LさんよりもLさんの飼い主さんの方が気になって、最初からあまり眼中になくて絡まなかったせいだと思います。
Lさんは、自分からそっと近づいて確認することが出来ましたし、Lさんが近づいたところで、平常心を保っている犬たちなので、Lさんがびっくりすることもなかったからです。
しかし、道端で遭遇する犬たちがみんなそうではないので、根気よく待っていてくれる子とは大丈夫になれても、予測できない動きをするような子や、しつこい子は苦手です。
苦手と感じて、飼い主さんの後ろに隠れたりすることで、安全を確保するすべを知っている犬は、「来ないでね」というオーラを出しながらその場をやり過ごすことが出来ますが、Lさんは吠えてしまうこともあります。
「吠える」行動自体は、習慣化してしまう可能性があるので、出来ればあまり出て欲しくないもの。
今日は生後10か月、まだまだ話が半分くらいしか通じない見習い2号を同伴しました。
もちろんお互い顔は知っています。
Lさんも、出来れば来て欲しくなかったなぁという感じ。
2号は、見知った犬であっても、とりあえず挨拶しに突撃しないと気が済まない性格なので、こちらは落ち着くまでは動く許可を与えません。
2足歩行で突撃するような無礼な真似をさせては、Lさんの感情を害してしまいます。
そこで、落ち着けたら挨拶の許可を出しましたが、サラッと確認したら数秒で呼び戻し、またコントロール下におきます。
Lさんもパニックになることなく、落ち着いていられます。
要は、多少犬が動いても、自分は安全だから大丈夫と言う気持ちにさせてあげること。
出来るだけ嫌なことが起こらないという経験値を増やすことが大事ですね。
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