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2022年8月24日 (水)

ドッグトレーニング:強化頻度をあげる環境設定

犬の問題行動(人にとって問題と思われる行動も含め)を修正するには、その行動を修正する機会が多いほど早く改善します。

例えば、犬を見て興奮してしまう犬の場合、犬と遭遇する機会が多ければ、改善するためのメソッドを使う頻度も増え、改善のスピードもあがります。
しかし、犬と出会う機会がたまにしか無ければ、犬と遭遇した時に取って欲しい良い行動を強化する頻度も低くなり、改善の速度も落ちてしまいます。

かつて、道端の石ころが気になって仕方のないパピーがいました。
道端にその子犬が気になるちょうどいいサイズの小石が落ちている確率は少なかったので、散歩の途中にあらかじめ集めた小石をセットし、子犬が小石を見つけたとき、呼び戻して褒めて強化するという方法を何度か行いました。

一見トラップを仕掛けたように見えますが、それは何も子犬を陥れて罰するためのものではなく、小石を見つけたら、こういう行動を取るといいことがあるよ。と繰り返し教えて、好ましい行動を取る機会を増やしていくというものです。

行動修正に限らず、新しい行動を教える場合も当然のことながら、強化の頻度が高ければ、犬が行動を体得するスピードも上がります。

ただ、強化の頻度を高めるというのは、やみくもに練習を繰り返すことではありません。
犬の頭が沸騰しない程度にクールダウンしたり、リセットしながら、トレーニングを継続することが重要です。

さて、シェーピングから始め、4か月かけてようやくダンベル持来が形になってきた見習い2号。
今日は一通りの練習が終わって、最後に持来の練習を始めたところ、朝の練習とは言え、気温と湿度が高かったこともあり、ハァハァと息を切らして口が閉じられない感じでした。

202208242

そこで、咥えて持ってきたダンベルがうまく保持できず、噛み返しのような状態になっていました。

この状態で練習を続けても、良い結果にはならないので、早々に終了しました。

学べる状態にあるかどうかを確認することも重要ですね。

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