正の強化トレーニングは褒めるトレーニングですが、褒めるトレーニング=正の強化ではないかも。
10数年ほど前まで主流だった強制訓練と言われる手法に変わり、今では犬に苦痛(ストレス)を与えない「正の強化」法が普及しつつあります。
正の強化とは、犬が好ましい行動を取った時に褒めることで、その行動の出現頻度を上げ、好ましくない行動がでづらくしていくものです。
それは、単純に人にとって問題となる行動を出づらくするだけではなく、日常生活に限らず、様々なドッグスポーツなどで犬に新しい行動を教えていくときも、犬の体を押したり引いたり強制することなく、犬が自発的に動ける環境を作って、望ましい行動を教えていくときにも使います。
この正の強化による犬のトレーニング法においては、当然犬を褒めることが強化になるので、ある意味「褒めるトレーニング」と言えます。
しかし、実際正の強化を使わない手法であっても、犬の間違った行動を叱責したのち、犬が正しい行動を取ったことを褒める方法であれば、ある意味「褒めるトレーニング」と言われなくもありません。
言葉のマジックではありませんが、勘違いしそうな感じです。
例えば犬の引っ張り。
犬が引っ張るたびにチョークチェーンで犬を吊り上げていれば、犬はいずれその痛さに耐えきれなくなって引っ張りを止めるでしょう。
そのとき、「いい子だね」と褒めれば、それは褒めるトレーニングと言われてしまうかもしれません。
犬が引っ張ったとしても、それについて行かないで止まってみたり、あるいは、引っ張るよりも傍を一緒に歩いた方がオヤツがもらえたりして楽しいかもしれないよと教える場合、犬には身体的ストレスは一切かかりません。
もちろん、引っ張っても付いてきてくれない飼い主さんに多少メンタル面でストレスは感じるかもしれませんが、引っ張らなければ一緒に歩けるということを学習するまでの間です。
いずれにしても、犬に肉体的、あるいはトラウマになるほどの精神的なストレスを与えることはおすすめできません。
犬には個体差があるので、多少の圧にも動じない個体もあるでしょうが、メンタルをやられてしまい、その後ずっとトラウマを持ち続けてしまう個体もいます。
愛犬との長い生活を楽しく過ごすのであれば、なるべくいい関係を保っていきたいものです。
この人は怖いから言うことを聞かなければ、というより、この人は信頼できるから話を聞こうと思える関係が築けるといいですね。
さて、今日は見習い2号に初めて「アラウンド」を教えました。
教え始めたばかりですから当然まだ覚えていませんが、2号が知っている「ヒール(左脚側)」の位置から、トリーツを持って、私の体の周りを周るように誘導し、途中で「ヒール」とキューを出せば、ちゃんとヒールポジションに戻ってきます。

この行動を教えるために、私は2号の体を押したり引いたりすることは一切ありません。
2号の好きなトリーツを動かして、ついてきたらトリーツをあげるだけです。
上手に周れたらもちろんクリッカーを鳴らして褒めてあげるだけです。
頭が沸騰する前にやめて、また繰り返しながら、少しずつルアーやハンドシグナルを外していくプロセスがこれから続きます。
まだまだ先は長そうです。
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