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2022年8月 5日 (金)

愛犬にベッドを明け渡す?

「犬と一緒に寝てはいけない!」と言う訓練士は少なくありません。
理由は、人より高い位置、あるいは同じ高さ(目線)に犬がいると、犬が人より優位性を持ってしまうからだといいます。
優位性を持つとどうなるかと言えば、犬は人の話を聞かなくなるからだそうです。

犬が人の話を聞くか聞かないかは優位性の話しではなく、犬がちゃんと人の言っていることを理解できているかどうか、あるいは、その時犬は冷静に人の話を聞ける状況にあるかどうかにかかっているので、優位性とはあまり関係ないでしょう。

さて、人と一緒に寝ている犬に触ると噛むというご相談がありました。
寝ているときに急に触られて機嫌が悪くなるのは犬だけの話ではありません。人間も同じですね。

寝ているときにぶつかっても大して気にしない犬もいますが、そうではない犬の場合はベッドから下りることを選択することができます。
それを選択せず、人に噛みついて人を排除しようと考える犬は、今まで常にそうやって自分の意思を通してきた経験から学習した行動を取っているに他なりません。

しかし犬は初めから噛むことで意思を通してきたわけではありません。
その前になんらかの別の意思表示があったはずです。
例えば、触ろうとしたとき犬が嫌がって逃げるそぶりをしていたとか、空噛みしようとしたとか、あるいは唸っていたなど、なんらかのサインを人間が見逃してしまったことで、犬は最終手段の「噛む」行動に出た可能性があります。

犬はみんな触られるのが好きだとは限りません。
特に小型犬の場合体が小さいこともあり、上から覆いかぶさられるのを嫌う犬は少なくありません。
サインを見逃していると、あとになって驚かされることもあります。
普段から愛犬をよく観察する必要がありますね。

そして、このような状況になったときどうしたらいいのか。
飼い主自信が愛犬にベッドを明け渡したくなければ、ベッドから下りるように頼みましょう。
もし嫌だと言われたら、「それは残念、じゃぁ、ハウスで寝てね。」とハウスに入るように伝えます。
ハウスに入りたくないと噛みそうになったら、ハウストレーニングを最初からやり直しましょう。
つまり、ハウスは安心してくつろげる場所だと犬が理解させてあげることが必須と言うことです。

因みに我が家では約35年間で代々8頭の犬と暮していますが、一緒にベッドで寝る犬は3頭。
私が寝るまでベッドを温めていてくれ、その後私が寝るから下りてくれと頼めば、快く下りて自分のベッドやハウスに戻ってくれる犬が2頭でした。
この2頭はそもそも落ち着いて寝たいタイプだったので、私が寝返りを打つと自分から下りてしまうため、最初から下りていた方がゆっくり寝られるだろうと思い、下りてもらっていました。

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子供のころからアメリカのファミリードラマで犬と一緒に寝る生活に憧れていた私にとって、犬と一緒に寝ることに抵抗はありませんが、衛生面を考えると、寝床は別にした方がいいかもしれません。
愛犬とよく話し合う必要があるでしょう。
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