« 2022年7月 | トップページ | 2022年9月 »

2022年8月

2022年8月31日 (水)

オヤツ落ち着いて食べられてますか?

今日はオヤツ好きな犬の話しです。
※食べ物に興味があまりない犬もいますが、今日は食べ物大好きな犬たちの話

食べることが好きな犬たちは、当然オヤツが目の前にあればパクッとなります。
オヤツはトレーニングの報酬でも使いますので、犬にとって楽しいことなのはいいことですが、実は口に入れたはずのオヤツが口からポンとこぼれてしまうこともあります。
つまり、口には入れたが味わっていないということです。

例えば我が家の犬たち、オヤツは大好きですが、執着が凄すぎるわけではありません。
机の上にトリーツ袋が置いてあっても、引きずり降ろして食べようとはしないからです。
しかし、トレーニング中、頭がいっぱいになると、指まで食べそうな勢いでトリーツを食べようとします。
これはある意味問題です。
「いやぁねぇ、がっついて」と言って済まされることではないのです。

トリーツの食べ方ひとつで、犬の精神状態がわかります。
逆に、落ち着いてトリーツを食べられる状態であることが求められます。

トレーニングの内容によっては、犬の口にトリーツを放り込むような場面もありますが、きちんと落ち着いている状態で手渡すことも必要です。

さて、先日のプライベートレッスンでのS君。
トリーツ大好きな男の子です。
上手に出来たときはご褒美にトリーツがもらえます。
なかなかもらえないときは、鼻でツンツンと催促することも。

トリーツを落ち着いて食べる練習も、冷静でいるためには重要なポイント。

202208311_20220831222601

欲しがるからと、ただ口の中に放り込むだけでなく愛犬の成長をサポートしながらトリーツを上手に使っていきましょう。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月30日 (火)

感情を切り替えるのは難しい

犬に新しい行動を教えたり、変容させることはさほど難しいことではありません。
様々なメソッドがあり、内容によって一番効果的な方法で報酬を与えながら、犬がその行動をとりやすくしてあげればいいのです。
しかし、犬の感情(気持ち)を変えるのは簡単ではありません。
人間も気持ちを切り替えるのは難しいですよね。
切り替えるにはちゃんと納得しなければいけないからです。

さて、今日のプライベートレッスンはお会いした時から犬が苦手だったLさん。
とは言え、なぜか我が家のアシスタントや見習いのことは、黒かったり、体が大きかったりしても大丈夫でした。

なぜなら、2頭共Lさんに対して過剰に反応しなかったからです。
どちらかと言うと、LさんよりもLさんの飼い主さんの方が気になって、最初からあまり眼中になくて絡まなかったせいだと思います。

Lさんは、自分からそっと近づいて確認することが出来ましたし、Lさんが近づいたところで、平常心を保っている犬たちなので、Lさんがびっくりすることもなかったからです。

しかし、道端で遭遇する犬たちがみんなそうではないので、根気よく待っていてくれる子とは大丈夫になれても、予測できない動きをするような子や、しつこい子は苦手です。

苦手と感じて、飼い主さんの後ろに隠れたりすることで、安全を確保するすべを知っている犬は、「来ないでね」というオーラを出しながらその場をやり過ごすことが出来ますが、Lさんは吠えてしまうこともあります。
「吠える」行動自体は、習慣化してしまう可能性があるので、出来ればあまり出て欲しくないもの。

今日は生後10か月、まだまだ話が半分くらいしか通じない見習い2号を同伴しました。
もちろんお互い顔は知っています。
Lさんも、出来れば来て欲しくなかったなぁという感じ。
2号は、見知った犬であっても、とりあえず挨拶しに突撃しないと気が済まない性格なので、こちらは落ち着くまでは動く許可を与えません。
2足歩行で突撃するような無礼な真似をさせては、Lさんの感情を害してしまいます。

そこで、落ち着けたら挨拶の許可を出しましたが、サラッと確認したら数秒で呼び戻し、またコントロール下におきます。
Lさんもパニックになることなく、落ち着いていられます。

202208301
要は、多少犬が動いても、自分は安全だから大丈夫と言う気持ちにさせてあげること。
出来るだけ嫌なことが起こらないという経験値を増やすことが大事ですね。

-----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月29日 (月)

「ダメ!」と言う前に。

我が家には90代半ばの母がいます。
自力で歩いてはいますが、杖を使っているレベルです。
居間やダイニングなどの共有スペースに母がいることもあるので、犬たちとの接触はとても気を遣います。

70代の時、母は後ろから初代のボーダーコリーを触ろうとして、びっくりして振り返った犬に驚き転倒。
大腿骨を折りました。

犬が跳びついたわけではありません。
そもそも、犬たちは(当時ボーダーコリー3頭)日常的にあまり関わらない家人たちとはほとんど接触していないので、顔をあわせても過剰に反応することもなく、問題なく暮らせていたのですが、この事故があってからは、犬たちにも母の傍に行かないように気を付けるようにしています。

あれから20年、さらに足元が不安な母の傍に犬が行くのは危険なので、母がいる場所に犬が入るときは、犬に行って欲しい場所を早く伝えたり、動いて欲しくないときは「フセ」と言って母が移動し終わるまで待たせるようにしています。

しかし、犬のことをあまり知らない家人の中には、犬が近づきそうになると「ダメ!」と言う者もいて、犬は何がダメだかわからず、その場でウロウロ。
その度に、「2号は全然言うことを聞かない」と言われています。

私はいつも安全確認してから犬を移動させるようにはしていていますが、見習い2号に関しては、やはり家人に挨拶に行こうとするので、「ダメ!」ではなく、「オイデ」と言ったり、自室に早く上がるように、「アップ」と声をかけて、家人の傍に行きそうになったり、ダイニングテーブルの上に意識を向けようとするのを防いでいます。

2号も言葉が大分通じるようになってきたので、きちんとわかるサインを出してあげれば、大きなディストラクションが無い限り、大分行動が安定してきています。

いずれにしても、犬に出すサインはわかりやすいことが重要。

「行かないで!」
「食べないで!」
「跳びつかないで!」
のように、〇〇しないで!とお願いするより、やって欲しいことを伝えた方が早いので、人間もわかりやすく伝える努力が必要ですね。

公園に行くと、他犬がとても気になる見習い2号。
「行かないで!」というより、「セトル(じっとしていて)」という方がわかりやすいようです。

202208291

-----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月28日 (日)

シニア犬のサポート

今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。
参加犬はシニアのレディと若い男の子、課題はそれぞれ違いますが、いつも和気あいあいと進んでいます。

さて、シニアのRさんはドッグダンスを始めたのは11年前。
14歳になった今でも、当時と変わらず活発なRさんですが、年齢を重ねるといろいろと衰えてくるので、今日はハンドシグナルについてのお話をしました。

犬に新しい行動を教えるには様々な手法があることはいつも書いていますが、そのプロセスにおいてはハンドシグナルを使うことがあります。
しかし、オビディエンスにおいては、最終的にハンドシグナルを外し、言葉のキューだけで反応出来るようにサポートしていきます。

ドッグダンスにおいても、ハンドシグナルをはずさないと、犬が振り付けと間違って混乱してしまうこともあるので、出来るだけハンドシグナルも外していくようにします。
もちろん、遠隔作業においては振り付けのように見えるハンドシグナルを入れることもあります。

いずれにしても、出来るだけ言葉のキューを理解するように犬に伝えていくのですが、年齢を重ねた犬の場合、次第に耳が遠くなってくると、言葉のキューに反応できなくなることもあります。
そんな時に必要になるのがハンドシグナルやボディシグナルのようなジェスチャーです。

我が家の犬たちの中には老衰で旅立った犬たちもおり、老犬介護も経験しています。

耳が遠くなってから一緒に踊ったボーダー・コリーとのルーティンでは、口笛でアテンションを取ってから、目が合ったら大き目のジェスチャーでやって欲しい行動を伝えました。
耳が遠くなってくると、低い音は聞こえづらいので、声を大きくするだけでなく、高い音の方が聞こえやすくなるからです。

ウィーブやスピンなどの動きは手を大きく動かしながら誘導しました。

いずれにしても、いろいろな感覚が衰えてくるお年頃の場合、わかりやすいサインが不可欠です。
不安にさせないことがポイントですね。

最近オスワリのサインがよくわからなくなったRさんに、新しいサインを教えてあげました。

202208281

これで少し不安が減りますね。

-----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月27日 (土)

パピーレッスン:好ましい行動を繰り返し褒めて、好ましくない行動を出づらくする。

子犬の行動の中で、やって欲しくないことは沢山あります。
跳びつき、甘噛み、破壊活動、人間の足をかじる、トイレの失敗、リードの引っ張り、食卓テーブルに前足をかける(その次はテーブルの上の物を食べてしまう可能性があるので)など、個体による差はあれど、好奇心旺盛な子犬たちはいろいろなことをやってくれます。
これらのことは、子犬にとっては自然の行動ですが、一緒に暮す人間にとっては、困ったことになってしまうこともあります。
※家庭によっては、全てOKにしていらっしゃるところもあるので、これは一般的なお話です。

その都度、「ダメ!ダメ!」と言っていると、子犬は何か行動を起こすたびに叱られることとなり、犬によってはすべての行動自体を起こさなくなったり、叱られる前に反撃を始めたりと、いずれにしても、子犬にとっても飼主にとっても学ぶところは何も無い状態になってしまいます。

では、どうすればいいのか?

子犬の好ましくない行動を好ましい行動に変えてあげる手助けをすればいいのです。

例えば、
跳びついても子犬にとっては何のメリットも無いが、跳びつかなかったらオヤツをあげる。
オスワリしたらもっと褒めてオヤツを与える。

興奮して甘噛みがひどくなったら、子犬のクールダウンも兼ねて、残念そうに遊びを中断する。

椅子の足を噛んでいたら、噛んでもいいおもちゃを代わりに与える。

などなど、やって欲しくない行動の代りになることを犬に提供することで、犬も満足し、飼い主もストレスが軽減するわけです。

もちろん、好ましい行動自体を自発的に取っていたら、ちゃんと褒めてあげることを忘れてはいけません。
そのためには、愛犬をちゃんと観察する必要があります。

さて、今日のパピーレッスンは生後5か月のL君。
おうちで、ハウスとレーニングやマットトレーニングも順調に進み、今日はお散歩のときのリードの使い方について、おうちの中で練習しました。

202208271
まだまだ素直なお年頃、とてもよく人の話に耳を傾けてくれます。

何をすればいいかもちゃんとわかっているので、落ち着いているときはちゃんと自発的に座ってくれます。
日々のお家での練習の成果ですね。

202208272

これから思春期に入ってくると、少しずつ犬も人も悩める時期に入ります。
一貫性を持って接して行きましょう。
-----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月26日 (金)

エラーを起こさない環境づくり

犬に好ましい行動を覚えてもらいたいときは、好ましい行動が出やすい環境を作って、好ましい行動を強化して出現頻度をあげることが早道ですが、反対に好ましくない行動(エラー)が出ないようにするには、その出現頻度を減らすことが重要です。

さて、犬を見ると大興奮する見習い2号。
公園の散歩時は他犬が視界に入っても興奮しない距離を取りながら、興奮していない状態を褒めるようにしていますが、公道での散歩の場合、距離が取れないときもあります。

例えば同じ歩道上ですれ違わなくてはいけない場合、曲がれる道が無い時は、マンションのエントランスなど、少し奥まったところで座ってやり過ごすようにしています。

もちろん犬が通っていることは気づいていますが、興奮しないでじっと座っていることを褒めることでエラーを出しづらい状況にしています。

避け続けることを推奨しているのではありません。
興奮しないでいられる状態を、他犬との距離を少しずつ縮めながら増やしていくことで、他犬に会っても興奮しないでいられるように学習させていくことが目標です。

ただ避けているだけでは、一生大丈夫にはなれません。

ハードルは少しずつ上げていくことが大事ですね。

さて、今日久しぶりに運動場に行った見習い2号。
夏前は、サッカー少年たちの動きが少しずつ気になり始めた時期でしたが、あれからしばらく行ってなかったこともあり、久しぶりに2号の大好きなおもちゃと一緒に出掛けたところ、少年たちを気にすることなく、私と一緒に遊ぶことが出来ました。

202208261
202208262
子犬はその時期その時期で変化するので、よく観察しながらのサポートが欠かせませんね。

-----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月25日 (木)

ディストラクション練習

何度も書いていることですが、家の中で出来ることが外でも出来るとは限りません。
外でも出来るようになるには、外での練習も必要です。
なぜなら、家の中はとても限られた場所であり、馴れた場所なので、犬が集中してハンドラー(飼い主)の声を聴くことが出来、集中して考えて作業することが出来るからです。

外に出れば、犬にとって様々なディストラクション(気になるもの)が多く、集中することがとても難しいので、その中でも集中できるように、ある意味鍛錬していくことが必要になるからです。
ここで間違えてはいけないのは、ハードルをあげてエラーを起こしたときに罰を与えるのではなく、すでにハードルが上がっているので、その中で成功するようにサポートしていくことです。

さて、今日は午後から見習い2号の犬馴らし鍛錬のために出かけたのですが、あいにく他犬が視界になかったので、犬馴らしは中止して、人馴らし鍛錬に切り替えることにしました。

2号は人も大好きで、人を見るとこれまた挨拶しに走って行こうとします。
そこで、2号の視界の中に女子大生たちが黄色い声をあげながらスポーツをやっていたのを利用して、その横で一番シンプルな脚側行進の練習をしました。
もちろん、途中でわき見をすることもありましたが、この環境の中で集中出来ていることをクリックしながら褒めていきます。

好奇心と警戒心がないまぜの生後10か月。
日々の変化に対応していくことは大変ですが、わずかでも進歩が見られることは楽しいこと。

何事もあきらめないことが肝心ですね。

202208251

ディストラクションがお帰りになられたあとは、オビディエンスの競技に向けて課題の導入も始めました。

-----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月24日 (水)

ドッグトレーニング:強化頻度をあげる環境設定

犬の問題行動(人にとって問題と思われる行動も含め)を修正するには、その行動を修正する機会が多いほど早く改善します。

例えば、犬を見て興奮してしまう犬の場合、犬と遭遇する機会が多ければ、改善するためのメソッドを使う頻度も増え、改善のスピードもあがります。
しかし、犬と出会う機会がたまにしか無ければ、犬と遭遇した時に取って欲しい良い行動を強化する頻度も低くなり、改善の速度も落ちてしまいます。

かつて、道端の石ころが気になって仕方のないパピーがいました。
道端にその子犬が気になるちょうどいいサイズの小石が落ちている確率は少なかったので、散歩の途中にあらかじめ集めた小石をセットし、子犬が小石を見つけたとき、呼び戻して褒めて強化するという方法を何度か行いました。

一見トラップを仕掛けたように見えますが、それは何も子犬を陥れて罰するためのものではなく、小石を見つけたら、こういう行動を取るといいことがあるよ。と繰り返し教えて、好ましい行動を取る機会を増やしていくというものです。

行動修正に限らず、新しい行動を教える場合も当然のことながら、強化の頻度が高ければ、犬が行動を体得するスピードも上がります。

ただ、強化の頻度を高めるというのは、やみくもに練習を繰り返すことではありません。
犬の頭が沸騰しない程度にクールダウンしたり、リセットしながら、トレーニングを継続することが重要です。

さて、シェーピングから始め、4か月かけてようやくダンベル持来が形になってきた見習い2号。
今日は一通りの練習が終わって、最後に持来の練習を始めたところ、朝の練習とは言え、気温と湿度が高かったこともあり、ハァハァと息を切らして口が閉じられない感じでした。

202208242

そこで、咥えて持ってきたダンベルがうまく保持できず、噛み返しのような状態になっていました。

この状態で練習を続けても、良い結果にはならないので、早々に終了しました。

学べる状態にあるかどうかを確認することも重要ですね。

-----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月23日 (火)

ドッグトレーニング:ターゲットの意味

先日シェーピングとルアーリングの話を書きましたが、それら以外に犬に行動を教える手法のひとつに「ターゲッティング」というものがあります。
ターゲットを使うというものですが、ターゲットとは何を意味するのでしょうか。
ターゲットは犬にとって「指標」になるものです。

「指標」となるものはなんでもかまいません。
前足を乗せるものだったり、鼻を付けるものだったり、犬が何をすればいいのかを分かりやすく教える方法のひとつです。

さて、今日のドッグダンス定期レッスンでは、Nさんが前進の練習をやってもらいました。
ルーティンの構成に組み込まれているので、きちんと教えてあげたいところ。

前方のターゲットまで歩いて行きその上に乗るという練習を繰り返していただきました。

202208231

ターゲットを使う場合は、ターゲットにくっつく(乗る)ことでいいことがあると前もって刷り込んでおかないとなかなか先には進みません。

楽しいトレーニングが出来るといいですね。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月22日 (月)

訓練用ダンベルの御予約承ります。

競技用ダンベルおよび練習用ダンベルのご要望があれば海外発注いたします。
秋の競技会に向けての練習、および本番用にいかがですか?

ご予約(お申込み)締め切りは910日といたします。
円安の影響で以前より価格が若干高くなっております。
ご了承下さい。

お渡しは、送料着払いでの発送(ゆうパック)になります。

🍀軽量合成樹脂ダンベル
落としても痛くないので、練習用や持来の導入用にご利用いただけます。

Dumbbell_1
サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約125mm/3,000円~3,400
M
:約115mm/2,500円~2,900
S
:約80mm/2,000円~2,400

ご注文時に、色(赤・青・黄・緑・紫)とサイズ(LMS)と各数量を教えてください。

👇見習い2号が咥えているのはMサイズの赤です。
Dumbbell_5

🍀木製ダンベル(白木)
Dumbbell_2
サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm/2,800円~3,200
M
:約105mm/2,300円~2,700
S
:約84mm/1,800円~2,200

ご注文時に、サイズ(LMS)と各数量をお書きください。

🍀木製ダンベル(色付)
FCI世界大会でも公式に利用されているダンベルです。
Dumubbell_3
サイズ(木部)/販売予定価格(税込み)(総注文数によって変動します)
L
:約130mm /3,300円~3,700
M
:約105mm /2,800円~3,200
S
:約84mm /2,300円~2,700

ご注文時に、色(赤・水色・黄・緑・紫・ピンク・白)とサイズ(LMS)と各数量をお書きください。

👇見習い1号が咥えているのは、Mサイズのピンクです。
Dumbbell_4
在庫の状況によっては色指定がご希望に添えない可能性がございますので、ご了解いただきたく、何卒宜しくお願いいたします。
入荷次第、金額及び振込口座を個別にお知らせします。

【お申込み方法】
①WanByWan
ホームページの「お問合せフォーム」
②Facebook
のメッセンジャー(お名前、郵便番号・ご住所、ご連絡先をお忘れなく!)

御注文数が最低数に達しない場合は見送る場合もあります。
その場合は個別にご連絡させていただきます。

-----------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月21日 (日)

マットトレーニングの効果

マットトレーニングについては以前も書いていますが、小型犬をカフェに連れて行くためだけの道具ではありません。

犬連れでお出かけする場合、どこに犬にいて欲しいのかわかりやすく伝えてあげるものがマットです。
もちろん、バッグやケージ、クレートなどを持って行かれれば問題ありませんが、ちょっとしたお出かけの場合、ケージやクレートはかさばります。
そんなとき、カバンから犬が乗れるサイズの布を出すだけで、犬がそこにいてくれるなら、犬も人も安心ですね。

さて、今日は見習い2号がレッスンに少しだけ参加しました。

大興奮の犬の対処法をご覧いただくということで、まだまだ人・犬大好き、大興奮な見習い2号にはぴったりの役回りです。
ウナギのようににょろにょろと二足立ちになる2号をどう落ち着かせるか。

そして、そのあと2号に頼んだのが、「マット」。

大興奮がおさまった後は、ちゃんとマットで待機してくれました。

202208211

2号がマットトレーニングを始めたときの動画はこちら👇


-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月20日 (土)

シェーピングで教えるか、ルアーリングで教えるか。

犬に新しい行動を教えるときは様々な方法を使うことが出来ます。
もちろんその中に「強制」は入っていませんが、その他のいくつかの方法で教えることができます。

ドッグダンスのトリックの中に、前足を何かの台に乗せてその周りを旋回するピボットという動きがあります。
これをルアーリングで教える場合は、当然オヤツなど、犬の好きなものを見せて犬を誘導することになります。

恐らく、誘導されれば、よほど前足を何かに乗せることに嫌悪感を持っていない限り、スムースに台に乗って、誘導について回ることが出来ます。
ただし、この動きと、ピボットを意味するキューがリンク付けされるまでには時間がかかります。

一方シェーピングで教える場合は、前足を自分から乗せるところから始まるので、スタート時点ではかなり忍耐強く向き合う必要があります。
しかし、自ら動くこともあり、一度動きを習得してしまうと定着しやすいというメリットがあります。

ルアーリングとシェーピング、どちらがいいかというのは教える行動の内容にもよりますが、自ら行動を起こしにくい子はシェーピングで教える場合フリーズしたりしてなかなか進まないこともあります。

その犬の状況や教える行動によって、教え方を選べばいいでしょう。

さて、見習い1号には、ずっと以前、ピボットを少し教えたことがありました。
そもそも、1号とは当時ダンスを踊る予定がなかったので頓挫していましたが、今日久しぶりやってみたところ、案の定頭がパンクしかけました。

そこで、少しヒントを出したところ、なんとか回ることができました。
キューは覚えていたのですが、体の使い方のリマインドに時間がかかった感じです。

202208201

202208202

犬は一度教えたことは忘れません。
ただリマインドが必要なことも事実です。

少しずつ思い出させてあげましょう。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月19日 (金)

愛犬に出す指示のキューはわかりやすいですか?

愛犬に出す指示のキューはそれぞれ。
「オスワリ」と言う人もいれば、「スィット」(くれぐれも「シット」とおっしゃらないように。「シット」は英語で「糞」のことを言うので、大きな声で言うのは恥ずかしいです。)

「オイデ」「コイ」「カム」。
どんな言葉を使っても、愛犬との符丁ですから、お互いがわかりあっていればOK(恥ずかしくないもので)。

特にドッグダンスはトリックやポジションがとても多いので、キューを付けるときはとても悩みます。
我が家は結構適当に付けているので、サイドステップに関して言えば、犬にとって右方向が「サイド」、左方向が「ステップ」。
安直です。

ところが、「ステップ」の「ステ・・・」と言うと見習い1号はうまく動けません。
いろいろ考えてみると、見習い1号にじっとしていて欲しい時に言うキューが「ステイ」。
「ステ・・」と言われて、動くのかじっとしているのか、どっちなんだ?と迷っているような気がしました。

202208191

以前、K9ゲームをお教えしていた時のことですが、ゲームの課題に「吠えろ」がありました。
その時のキューに「スピーク」を使っていた方が、愛犬にお回りのキュー「スピン」を出したとき、犬が吠えながら回るという行動に出たそうです。
とりあえず両方やっておけば間違いないだろう。と言ったところでしょうか。

似たような言葉は犬を混乱させることもあるので、キューを付けるときは、紛らわしくなく、短く、簡潔なものを選びましょう。

蛇足ですが、ひとつのキューで二つ以上の行動の意味を持たせることも犬を混乱させるので注意しましょう。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月18日 (木)

ドッグトレーニング:遠隔作業は難しい

ドッグトレーニングにおける遠隔作業とは、犬がハンドラー(飼い主)から離れてハンドラーのキューを聴きながら作業を行うことを言います。
例えば、5メートルから10メートル離れた場所で姿勢変更をするとか、10メートル離れた場所から、次の目的地まで走るように言われるとか、あるいは、20メートルぐらい離れた場所から、ダンベルなどの物品を持ってくるなど、様々な遠隔作業があります。

いずれにしても、ハンドラー(飼い主)がすぐ傍にいない状況であっても、ハンドラーのキューを聴いて、正しい動きをしなければいけないわけです。

そこで、遠隔作業の実行をお願いする前に、当然ハンドラ―の傍でその行動が正確に出来ることを検証してから遠隔作業に移るわけですが、ネックになるのが「ハンドラーとの距離」です。

犬は当然ハンドラ―の元に戻りたいと感じているので、動く度に、少しずつハンドラーの方に近寄ろうとするので、精度を高めるのはとても難しいものです。

作業自体が簡単なものであったとしても、ハンドラーとの距離はとても大きなディストラクションになります。

さて、見習い2号、姿勢変更が大分わかってきました。
立止にはまだ不安があるものの、「停座」からの「伏臥」、そして「停座」に戻る変更の仕方は、かなり安定してきました。
しかも、「伏臥」からの「停座」は後ろ足基軸で行うため、前肢を持ち上げて、自分の体の方に引き寄せて座ります。

ほぼ毎回この変更の方法で停座に戻るので、特に気にしていませんでしたが、先日3メートルほど離れた場所でこのキューを出したところ、なんと、後ろ足を前足の方にぐっと引き寄せるという、いわゆる前足基軸で姿勢を変更をしました。

なるほど。
2号も私の方に近づこうと考えたようですね。

ということで、今日は基本の動きを再確認。

202208180

202208181
無意識に出来るくらい練習を重ねる必要がありますね。

夕方の練習では、少し出来るようになったようですが、ディストラクションがあるとまた変わってくるでしょう。
いろいろな環境での練習が欠かせませんね。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月17日 (水)

ドッグトレーニング:苦手なものとの関連付けをはずす

犬にとって苦手なものと言われるものは、生来(生まれつき)のものではありません。
つまり生まれつき他犬が苦手な犬がいるわけではなく、生まれつき人を怖がる犬がいるわけでもありません。
成長と共に、少しずつ個体特有の性格が出始めていく過程で、苦手を克服するサポートが上手にできていなかっために、苦手がさらに悪化したり、トラウマになったりするわけです。

犬の気持ち(声)を完全に理解できる人はそうそういないでしょうから、どうしても見落としてしまうことは少なくありません。

しかし、ある程度は、行動を観察していくうえで、苦手になりつつあると感じたら、早めの対処で切り抜けることも可能です。

子犬に頃に身につけてしまったものであっても、環境を変えたりしながら、意識を変えていくことは不可能ではありません。

例えば、以前「オイデ」と愛犬を呼ぶたびに、愛犬にとって楽しくないことが起きていて、「オイデ」と言われると、逃げてしまうようになったという犬の場合、「オイデ」の多用は、犬をさらに遠ざけてしまう可能性があります。
そういう時は、呼び戻しの際は「オイデ」は使わず、違う言葉を使うという方法があります。
言葉が違っても、飼い主の傍に行くことに違いはないだろうと思われがちですが、違うキューを使って、飼い主の傍に来たら必ずいいことしか起きないと新しい条件付けをしていくことで、古いキューへの嫌悪感を払拭することが出来るようになるからです。

さて、今日はある程度キューも理解していますが、それをやるかどうかの選択で悩んでいるR君に、新しい条件付けをやってみました。

まずは、飼い主さんに呼ばれると必ずいいことがあって、楽しいゲームが始まるという予測をさせること。
子犬の頃に持ってしまった、左脚側への嫌悪感をリセットするために、右脚側を強化し、飼い主さんの傍にいると、いいことしか起きないという新しい条件付けを行うことにしました。

202208171
飼い主さんの傍での協働作業が楽しくなってくると、左脚側へのかつての思い込みが少しずつ減ってくるかもしれませんね。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月16日 (火)

ドッグトレーニングは考える力を育てる

愛犬のトレーニングは、言うことをきかせるためのものではありません。
愛犬に家のルールや人間社会で共存していくために必要な行動を教えてあげることです。
もちろん、ドッグスポーツにチャレンジする場合は、スキルを教えることも必要です。

ハンドラー(飼い主)は教え手であり、犬は学び手です。
ある意味、逆も真なり。ですが、上手に導いてあげるのはやはり飼い主の義務であり責任と言えるでしょう。

犬は多くのことを学んでいく過程で、自分で考える力も身に着けていくので、時に予測しながら行動することが出来るようになります。
学習の成果とも言えるでしょう。


今日は午前中Lさんのプライベートレッスンがありました。
お伺いすると、いつも大歓迎のLさんですので、玄関を開けると飛び出てくるかと思ったのですが、なんと居間のドアを開けたところ、マットの上でフセをして待っていました。
しかも、今にも駆けて来そうなくらい、尻尾を振っています。

つまり、来客に対していきなり跳びつかないことを小さい頃から体罰を使うことなく教えると同時に、マットにいることがいいことだとマットトレーニングを行ったことで、来客を待つにはこれがいいだろうと考えた挙句の行動と言えるでしょう。
これには飼い主さんも驚いていらっしゃいました。

さらに、今日はやる気満々だったLさん、今までの練習課題もスムースにやってくれた上に、ちゃんと進化しているところを見せてくれました。

202208161
202208162

午後はレッスンを始めたばかりの、こちらもLくん。
前回のレッスン以降、飼い主さんがちゃんと課題の練習をしてくださったことで、Lくんも考えることを学び始めました。

そこで、今日はクリッカーを使いながらマットトレーニングにチャレンジ。
ハウストレーニングに大分馴れてきたことから、数回のセッションで、自分からマットに乗るようになりました。

202208163

これからが楽しみですね。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月15日 (月)

ドッグダンストリックにも体幹は必須

アジリティやディスクなど、アクティブなドッグスポーツにおいては、当然のことながら体幹が不可欠だと想像できますが、実はさほど派手には見えないドッグダンスのトリックにも体幹は欠かせません。

今日ドッグダンスグループレッスンで、犬の前足を交差させるトリック「クロス」の教え方についてご質問がありました。

「クロス」は犬が伏せた状態で、左右の前足を交替で交差させるトリックです。

202208152

一般的に、前足の長さの方が気になる動きではありますが、実際は体幹が無いと出来ません。
もちろん、見栄え的には前足が長い方が遠目にもわかりやすいものですが、小型犬が片手を上げたり下ろしたりする動きはかわいらしいものです。

片方の前足をあげて、もう一方の前足の上に乗せてじっとしているには、体幹がなかったり、体の後部が安定していないと転がってしまいます。
転がらないようにしようとすると、後肢がバランスを取ろうと変な形に動いてしまうこともあります。

そうならないためには、片手(足)が上がっても、きちんとバランスを取っていることを体得しなくてはいけません。

最初は停座(オスワリ)の状態から前足を片方持ち上げるという動きを教えてあげることから始めると、少しずつ体のバランスを取りながら足を1本あげることが出来るようになります。
初めのうちは、あげた前足を手で支えてあげますが、次第に支えが無くても、前足をあげていられるように体幹づくりをしてくと、そのあとがスムースに進んでいきます。

トリックを教えるのは、トリックだけの単体のスキルではなく、体のバランスも大事ですね。

さて、今日の参加犬L君。
ターゲットを使ったバックステップの距離が少しずつ伸びてきました。

202208151

焦らず、少しずつ、まっすぐ下がれる距離を伸ばしていきましょう。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月14日 (日)

犬のボディバランス

今日は見習い2号のボディバランスレッスンの日でした。

犬の成長には個体差があります。
一般的に、小型犬の方が中型、大型犬より速く成長します。

かつて初代ボーダー・コリーとドッグショーに出ていた頃のこと。
生後7か月だった彼女は、急に胴が伸びたり、脚が伸びたりと、見た目が非常にアンバランスでした。
個体差があるので、バランスよく伸びている子と比べると、大層貧相に見えたものです。
また、この時期は人間の成長期同様、骨格がしっかりするための期間なので、激しい運動は避けたいところです。

さて、犬の体の使い方は何度も書いていますが、きちんと伝えないと犬は自分に楽な動きだったり、自然に身についた動きをするようになります。

以前トレーニングで見させていただいた中型犬は、家にいるときいつもソファに寄りかかるように横座りしていたそうで、レッスン中にオスワリをお願いすると、必ず腰を崩して座っていました。
競技会などに出なければ、別にどんな座り方をしてもいいのかもしれませんが、まっすぐ座っていないということは、背骨が歪む可能性があったり、きちんと体を支える筋力がつかない可能性があります。
犬も人間同様、楽な方に傾くようですね。

単純に「立ってじっとしている」という行動さえ、個体によっては足をバタつかせたり、動き回ったりして出来ない子もいますが、この「立ってじっとしている」というのは本来犬自身の体重をきちんと四肢に載せるという意味では重要なポイントでもあります。

成長途上にある生後9か月の見習い2号の立ち姿はまだまだ未完成ですが、できるだけニュートラルに、かつきちんと筋力を使いながら立っていることを教えるのは大事です。

下の画像は、後肢を後ろに引きすぎているため、体重が四肢に均等にかかっていません。

202208142

少し足場を変えて、もう一度やってもらったら、少しニュートラルになってきました。

202208141

誘導しなくても、普通にこの形が取れるようになるといいですね。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月13日 (土)

常歩行進中の作業のメリット

訓練競技やオビディエンス競技には「常歩行進中の作業」という課題があります。
何をするのかと言うと、ハンドラーと一緒に歩いているときに、「停座(オスワリ)」や「伏臥(フセ)」、「立止(タッテ)」とキューを出して、作業を行ってもらうというもの。

キューを出したとき、ハンドラーが犬と同時に止まることもありますが、ハンドラーがそのまま犬を置いて歩き続けることもあります。
つまり、犬はハンドラーがどう動いたとしても、言われたキューを実行するのが課題です。

一般家庭犬の場合、よくあるのが、ちょっと離れた愛犬に「オスワリ」と声をかけると、ハンドラーのすぐ近くまで戻って来てから座るというもの。
なぜなら、ハンドラー(飼い主)は常に愛犬の傍で「オスワリ」と声をかけているので、犬は「オスワリ」とはハンドラーの傍に行って腰を下ろすことと理解しているわけです。

常歩行進中の作業を行うことで、犬は飼い主にキューを出されたらその場で行動することを学習するわけです。
ハンドラーと離れても自信を持って作業することを学ぶことで、その後の遠隔作業もスムースに進んでいきます。

競技会に出ることを前提にするのではなく、日常生活の中でも、離れた場所にいるハンドラーのキューを確実に遂行できるようにサポートしてあげると、犬のストレスは軽減されるでしょう。

さて、今日のプライベートレッスンでは、単独バックの練習をしていたLさんが、少しずつ後退する距離が増えました。

202208131

そして、ダンベルの持来も以前からやって頂いていましたが、今日はハンドラーのキューが出されるまで、ちゃんとダンベルを保持していることが出来ました。

202208132

焦らず、少しずつ、ですね。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月12日 (金)

ドッグダンス:動き方を教える

今日は等々力のDogLifeDesignさんでドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
参加犬は若いL君。

日々飼い主様とのトレーニングを楽しんでいるL君は、新しいトリックもどんどん覚えていきます。

今日はヒールウォークとトリックを組み合わせた動きの練習をしました。

トリック自体は難しくはありませんが、必ずヒールポジションに戻ってくるように教えます。
早くポジション(終着点)を伝えてあげることで、トリック自体の動きも速くなるからです。

同時にヒールウォークの動きも確認したところ、方向変換の時、若干周囲が気になってハンドラーから遅れてしまう兆候が見られました。

202208120

そこで、方向変換の時もハンドラーへの集中力が持続できるようにサポートしてあげたところ、きれいに回れるようになってきました。

202208121

ちょっとしたことではありますが、ヒールポジションからずれてしまうと、犬が遅れて見えてしまうので、上手にリードしてあげたいですね。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月11日 (木)

若犬のトレーニング

人間の英才教育同様、犬が小さいころにいろいろなことを教えることはいいことだと思います。
子犬は好奇心が旺盛なので、ゲーム感覚で沢山のことをスポンジのように吸収してくれるからです。

どんどん吸収してくれると、ついついすごく賢くなったようにみえます。
そして、教えたことは次も必ずやってくれるだろうと。

しかし、実際にやってみると、そうそううまく行かないことに気づき、時にがっかり、時にイラっとしたりするかもしれません。
でも実際子犬はやっぱり子犬で、頭の中はまだまだ赤ちゃん。
そう簡単には学習できないので、繰り返し伝えていく作業が欠かせません。
トイレトレーニングひとつをとっても同様です。
うまくできる日もあれば、子犬の感情が邪魔になって失敗することもあるからです。

犬のトレーニングは犬にとって苦痛であれば当然続かないし、学習も進みません。
子犬を見れば一目瞭然。
楽しくないことには見向きもしないからです。
それがどんなに高価なおもちゃであったとしても。

楽しいことはどんどん進みますが、子犬の集中力はそれほど持ちません。
タイマーで時間を区切ってやるくらいでないと、ハンドラーはついつい勢いでやり過ぎてしまうこともあるでしょう。
子犬の頭がいっぱいになってしまうと、次につながらない可能性もあるので、ほどほどにすることが肝心。

何度も繰り返したことだから、もう理解できただろうと思っても、頭の中が成長していないと、精度を上げることは難しくなります。
なぜなら全体像を見るだけの能力がまだ備わっていないからです。

ご存知のように現在見習い2号は生後9か月。まだまだ大人ではありません。
かと言って赤ちゃんでもない。
いわゆる思春期という時期で、多くのことを理解する能力が付き始めてはいますが、わかっていてもやらないという選択をするときもあります。
出来ないのかやらないのか。をハンドラーはきちんと観察しなければいけません。

つまり何が言いたいのかと言えば、子犬は教えたことを吸収して、すぐに出来たように見えます。
しかし、集中力がある程度持続できるくらいに成長しないと、行動の精度をあげることは難しいので、早くから学習の習慣をつけることは大事ですが、その成果がすぐに出ると期待しすぎないことが重要ということ。
身体的成長とともに、頭(脳)の成長が伴って初めてきちんとした形になってくるので、成長の時期にあわせてトレーニングを進めていく必要があります。

さて、見習い2号は現在生後9か月ですが、「ダンベル持来」の練習を生後6か月から始めました。
これを早すぎると思うか遅いと思うかは、恐らく教え方次第でしょう。

2号の場合、おもちゃを投げても、持ち逃げして一人遊びをする方が楽しいと思ったのか、なかなか持ってきてくれませんでした。
そこで、おもちゃを取りに行くという作業をベースにすると、「持来」への移行に時間がかかりそうだったので、「シェーピング」で軽量ダンベルに触れさせることから始めました。
ダンベルに鼻を付けたり、口を付けたりするだけでクリッカーが鳴ってオヤツがもらえると思うと、2号は率先してダンベルに向かって行きました。

202208111

それから、様々なトレーニングの合間に「持来」時間を作って、コンスタントにダンベルに触れてもらうことで、口を付けるだけたった行動が、咥える行動に発展し、咥えたものを「出す」ことを覚え、床に置かれたダンベルを拾いあげたり、取りに行くことが出来るようになりました。

202208112

あとは、咥えたまま脚側停座につくだけ。
ゆっくり行動を強化していきます。

当然のことながら、これはまだ家の中限定。
他にも楽しいことや物がある外ではまだまだです。

訓練士によっては、「強制訓練法で教えればすぐに教えられる。」と言う人もいます。
しかし、犬種や個体の違いもあるでしょうが、長い目で見たとき、飼い主と一緒に楽しみながらトレーニングを続けてもらうには、時間はかかっても、楽しく学習してもらう方がいいと思っています。

犬のトレーニングを楽しく続けるために、犬の状態をよく観察することと、ハンドラーの忍耐は欠かせませんね。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月10日 (水)

姿勢変更のメリット

競技会に出ない一般家庭犬であっても、「停座(オスワリ)」や「伏臥(フセ)」などの姿勢変更は普通に教えますが、その姿勢変更の方法をきちんと教えてあげると、犬にとってはとても良いエクセサイズになることはあまり知られていません。
エクセサイズとは、いわゆるインナーマッスルなどの強化と言う意味です。

ただし、姿勢変更する際、瞬時に体勢を変える方法ではなく、ずるずると足を動かしながら行うとあまりメリットはありません。
どこの筋肉を使っているかがポイントということです。

例えば、以前見習いたちの姿勢変更の際、どこを基軸にしているかによって、姿勢変更の方法が変わると書きました。
見習い2号の場合は、後肢(後ろ足)を基軸にしているので、停座から伏臥に移る際、お尻の位置を変えずに、前肢(前足)をぐっと前に突き出して伏せます。

202208101

 同様にその位置から停座に戻るときは、体の前部をぐっと後ろに戻して元の位置に戻ります。

202208102

体幹が無いとなかなか移動できません。

逆に年齢を重ねると、少しずつ筋力も衰えてくるので、こういった姿勢変更は負担になる場合があります。
そういうときは無理をする必要はありません。

若い犬の場合は、体が出来て来たら、少しずつ練習することで体幹アップに繋がります。

また、これらの動きは基本の姿勢がきちんと出来ていないと出来ません。
つまり、腰を崩して座る癖がある場合、崩した状態のままでは上手に姿勢変更できないということです。

単なる姿勢変更ですが、どんな風にやっているか、観察してみるのもおもしろいですよ。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月 9日 (火)

ドッグダンス:前進を教える

今日のドッグダンス定期レッスンでは、「前進」の練習でした。

「前進」は訓練(オビディエンス)やドッグダンスだけでなく、様々なドッグスポーツでも必要な行動ですが、競技会などの本番では、当然ターゲットが無い状態で犬を前方に送り出さなければいけないので、犬の前進行動を正しく強化していく必要があります。

ドッグダンスはオビディエンスとは異なり、走って行く必要はないので、歩いて前進してもかまいません。
要は、ルーティンの構成や曲のテンポに合わせた行動であればいいのです。

前進したのち、前を向いた状態でいて欲しいのか、振り返って欲しいのかも大事なポイントになります。

いつも書いているように、こういった行動においても、一連の行動を一度に教えることはできません。
最終的にハンドラーが望む行動を理解してもらうためには、細かく分けて教えていかなければいけません。
例えば前を見るという行動一つとっても、犬にとって「前」とはどこなのかわかりやすく教えないと、犬は立ち止まった後、どうすればいいのかわからず振り返ってしまいます。

目線をどこに置くのか。といったこともきちんと教えなければいけません。

今回のCさんの練習では、「前に向かって走る」と言う行動に特化して教えました。

202208091

この先、
Cさんをどのポジションから送り出すのか。
送り出した後Cさんにどこを向いて欲しいのか。
送り出した後、どんなキューでCさんを止めるのか。
そんなことを考えてプランを練っていく必要があります。

犬に何かを教えるのは楽しいものですが、上手に伝わらないと、なかなか結果に繋がりません。
うまく行かない原因が、ちゃんと理解できていないからなのか、そもそもその体の動きに馴れていないからなのかということも合わせて見極めなければいけませんね。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月 8日 (月)

遊びにはバリエーションを。

今日はIさんの最後のプライベートレッスンでした。

生後4か月半から4か月ほど見させていただきました。

ハウストレーニング、トイレトレーニング、お散歩、マットトレーニング、遊び方を含め、人と一緒に暮すために、わかっておいてもらいたいこと、そして飼い主様へは、Iさんとの接し方をお伝えしてきました。

Iさんと一緒に成長してくださった飼い主様は、お伝えしたことを守ってくださるだけでなく、応用力もしっかり身につけて下さいました。

最後はIさんとの遊び方を見せていただきました。
Iさんは飼い主様と遊ぶための特別なおもちゃがお気に入りで、とても嬉しそうに取りに行ってくれます。

202208081

そして、最後は上手にオヤツと交換。

202208082

言葉のキューが理解できると、オヤツが無くても出してくれるようになるでしょう。

Iさんはまだまだ成長過程。
今後もいろいろな変化が出てくるでしょうが、慌てることなく、上手に対処していかれるといいですね。

さて、犬とのおもちゃ遊びはなかなか難しいものです。
こちらが提供したおもちゃに興味を持ってくれるかどうかは、提供の仕方によって変わってきます。
床に置いてあるだけでは目もくれないこともあります。
その子に合った遊び方を見つけて、一緒に遊ぶことを楽しんでもらえるよう工夫が必要です。

犬種によっては、ボール投げ命で、ボールさえ投げてもらえれば喜んで走って取りに行き、持って戻る犬は沢山います。
いい運動だからと、飼い主はじっと動かないでボールだけをマシンのように投げるだけの人もいるでしょうが、出来ればバリエーションを増やすことをおすすめします。

投げたり、隠してみたり、引っ張りっこしてみたりと、いろいろ変化のある動きをしてあげることで、犬のワクワク度はあがるでしょう。
マンネリ化させない遊び方を考えるのも楽しいですよ。

見習い2号との練習が終わると、お約束のお遊びタイム。
今日はおもちゃで何をするのか、目が輝いてます。

202208083

体力勝負の引っ張りっこか、投げて取りに行ってもらうか。
どれにしましょうか。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月 7日 (日)

正の強化トレーニングは褒めるトレーニングですが、褒めるトレーニング=正の強化ではないかも。

10数年ほど前まで主流だった強制訓練と言われる手法に変わり、今では犬に苦痛(ストレス)を与えない「正の強化」法が普及しつつあります。

正の強化とは、犬が好ましい行動を取った時に褒めることで、その行動の出現頻度を上げ、好ましくない行動がでづらくしていくものです。
それは、単純に人にとって問題となる行動を出づらくするだけではなく、日常生活に限らず、様々なドッグスポーツなどで犬に新しい行動を教えていくときも、犬の体を押したり引いたり強制することなく、犬が自発的に動ける環境を作って、望ましい行動を教えていくときにも使います。

この正の強化による犬のトレーニング法においては、当然犬を褒めることが強化になるので、ある意味「褒めるトレーニング」と言えます。

しかし、実際正の強化を使わない手法であっても、犬の間違った行動を叱責したのち、犬が正しい行動を取ったことを褒める方法であれば、ある意味「褒めるトレーニング」と言われなくもありません。
言葉のマジックではありませんが、勘違いしそうな感じです。

例えば犬の引っ張り。
犬が引っ張るたびにチョークチェーンで犬を吊り上げていれば、犬はいずれその痛さに耐えきれなくなって引っ張りを止めるでしょう。
そのとき、「いい子だね」と褒めれば、それは褒めるトレーニングと言われてしまうかもしれません。

犬が引っ張ったとしても、それについて行かないで止まってみたり、あるいは、引っ張るよりも傍を一緒に歩いた方がオヤツがもらえたりして楽しいかもしれないよと教える場合、犬には身体的ストレスは一切かかりません。
もちろん、引っ張っても付いてきてくれない飼い主さんに多少メンタル面でストレスは感じるかもしれませんが、引っ張らなければ一緒に歩けるということを学習するまでの間です。

いずれにしても、犬に肉体的、あるいはトラウマになるほどの精神的なストレスを与えることはおすすめできません。
犬には個体差があるので、多少の圧にも動じない個体もあるでしょうが、メンタルをやられてしまい、その後ずっとトラウマを持ち続けてしまう個体もいます。

愛犬との長い生活を楽しく過ごすのであれば、なるべくいい関係を保っていきたいものです。
この人は怖いから言うことを聞かなければ、というより、この人は信頼できるから話を聞こうと思える関係が築けるといいですね。

さて、今日は見習い2号に初めて「アラウンド」を教えました。
教え始めたばかりですから当然まだ覚えていませんが、2号が知っている「ヒール(左脚側)」の位置から、トリーツを持って、私の体の周りを周るように誘導し、途中で「ヒール」とキューを出せば、ちゃんとヒールポジションに戻ってきます。

202208071

202208072

この行動を教えるために、私は2号の体を押したり引いたりすることは一切ありません。
2号の好きなトリーツを動かして、ついてきたらトリーツをあげるだけです。
上手に周れたらもちろんクリッカーを鳴らして褒めてあげるだけです。

頭が沸騰する前にやめて、また繰り返しながら、少しずつルアーやハンドシグナルを外していくプロセスがこれから続きます。
まだまだ先は長そうです。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月 6日 (土)

オヤツの使い方に注意

犬の行動を促すときにトリーツ(オヤツなど)をルアーとして使います。
ルアーとは釣り餌のようにトリーツを犬の鼻先に見せて、犬がつられて動くように仕向けるものです。

当然トリーツを犬の鼻先から離そうと動かすことで、犬はそれを追いかけていくわけですが、犬が前進するとき以外にもルアーのように使うことがあります。
例えば後退歩行がそれにあたります。

犬にバックを教えるとき、犬の方にトリーツを動かすことで、犬が後ろに下がる行動を引き出すのですが、これは無理やり犬の鼻にトリーツを押し付けて押すことではありません。

先日見習い2号でバックステップの導入の記事を書きましたが、この場合も、犬が後ろに下がる動きに馴れることから始めるので、むやみに鼻先に出したトリーツで犬を押したりしません。
ハンドラーの前進への体重移動に対して、犬が自発的に後退した瞬間を褒めて、持っていたトリーツを犬に渡しに行ったり、犬の方にトスして(投げて)あげたりします。

さて、今日はフロントポジションからのバックステップの練習を始めたプライベートレッスンのLさん。
「バックステップの続き」のように、前進からギアチェンジして後退してもらいました。
モチベーションをあげるために、今回はトリーツを持ってもらっていますが、鼻先でグイグイ押すわけではなく、Lさんが自分から後肢を後ろに下げたところで、ご褒美としてトリーツをあげています。

202208061

焦らせると、座ってしまったり、横にそれてしまったりするので、確実に後方に後肢を下げた瞬間を褒めていきます。

ハンドラーと向かい合わせのポジションからでも後退歩行に馴れてきたら、少しずつ距離を伸ばし、遠隔作業への足掛かりにしていきます。

人も焦らず教えていくことが大事ですね。
-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月 5日 (金)

愛犬にベッドを明け渡す?

「犬と一緒に寝てはいけない!」と言う訓練士は少なくありません。
理由は、人より高い位置、あるいは同じ高さ(目線)に犬がいると、犬が人より優位性を持ってしまうからだといいます。
優位性を持つとどうなるかと言えば、犬は人の話を聞かなくなるからだそうです。

犬が人の話を聞くか聞かないかは優位性の話しではなく、犬がちゃんと人の言っていることを理解できているかどうか、あるいは、その時犬は冷静に人の話を聞ける状況にあるかどうかにかかっているので、優位性とはあまり関係ないでしょう。

さて、人と一緒に寝ている犬に触ると噛むというご相談がありました。
寝ているときに急に触られて機嫌が悪くなるのは犬だけの話ではありません。人間も同じですね。

寝ているときにぶつかっても大して気にしない犬もいますが、そうではない犬の場合はベッドから下りることを選択することができます。
それを選択せず、人に噛みついて人を排除しようと考える犬は、今まで常にそうやって自分の意思を通してきた経験から学習した行動を取っているに他なりません。

しかし犬は初めから噛むことで意思を通してきたわけではありません。
その前になんらかの別の意思表示があったはずです。
例えば、触ろうとしたとき犬が嫌がって逃げるそぶりをしていたとか、空噛みしようとしたとか、あるいは唸っていたなど、なんらかのサインを人間が見逃してしまったことで、犬は最終手段の「噛む」行動に出た可能性があります。

犬はみんな触られるのが好きだとは限りません。
特に小型犬の場合体が小さいこともあり、上から覆いかぶさられるのを嫌う犬は少なくありません。
サインを見逃していると、あとになって驚かされることもあります。
普段から愛犬をよく観察する必要がありますね。

そして、このような状況になったときどうしたらいいのか。
飼い主自信が愛犬にベッドを明け渡したくなければ、ベッドから下りるように頼みましょう。
もし嫌だと言われたら、「それは残念、じゃぁ、ハウスで寝てね。」とハウスに入るように伝えます。
ハウスに入りたくないと噛みそうになったら、ハウストレーニングを最初からやり直しましょう。
つまり、ハウスは安心してくつろげる場所だと犬が理解させてあげることが必須と言うことです。

因みに我が家では約35年間で代々8頭の犬と暮していますが、一緒にベッドで寝る犬は3頭。
私が寝るまでベッドを温めていてくれ、その後私が寝るから下りてくれと頼めば、快く下りて自分のベッドやハウスに戻ってくれる犬が2頭でした。
この2頭はそもそも落ち着いて寝たいタイプだったので、私が寝返りを打つと自分から下りてしまうため、最初から下りていた方がゆっくり寝られるだろうと思い、下りてもらっていました。

202208051

子供のころからアメリカのファミリードラマで犬と一緒に寝る生活に憧れていた私にとって、犬と一緒に寝ることに抵抗はありませんが、衛生面を考えると、寝床は別にした方がいいかもしれません。
愛犬とよく話し合う必要があるでしょう。
-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月 4日 (木)

ラリーオビディエンス定期レッスン

今日は横浜でラリーオビディエンスの定期レッスンでした。

前半は遠隔作業の練習。
JKC(ジャパンケネルクラブ)のCD競技の遠隔作業内容はほぼ決まっていますが、WCRL規定のラリーオビディエンスでは、競技会の度に課題(サインカード)が変わるので、その都度課題にあわせた遠隔作業を行わなければいけません。

例えば、犬を呼び戻すとき、直接左脚側停座につけるのか、正面停座から脚側に戻すのか、あるいは、犬に背中を向けたまま犬を正面停座させるのか、課題によって変わるので、それらに合わせたスキルを犬に教えなければならないというわけです。

犬と向かい合わせだと出来ても、犬に背中を向けていると難しかったりするので、バリエーションに合わせた練習は欠かせません。

さらに最初から離れた場所で出来るわけではないので、少しずつ距離を伸ばしてステップアップしていきます。
精度をあげるためには、基礎作りが欠かせません。

後半はコース練習でした。

見習い2号はレベル1のコース、見習い1号はレベル2-3の混合コースに挑戦しました。

202208041

202208042

レベル1はリード付きの作業で、遠隔作業もないため、1号でも出来そうな内容ですが、実はアラウンド(ハンドラーの周りを犬が回る)を教えていなかったばかりに、ドイツ式反転ターンが出来ず、課題をこなせませんでした。
教えていないことはできませんね。
またひとつ教えなければいけないことが出てきました。
楽しみですね。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月 3日 (水)

夏場の犬遊びに注意!

年々亜熱帯化しているような日本の気候ですが、住みづらくなるのは人間だけではなく愛犬も同様です。
特に子犬にとって初めての夏は厳しいことが多く、体調を崩す犬も少なくありません。
お腹を壊したり、食欲が落ちたり、気を付けてあげたいですね。

さてそんなとき、犬たちとの水遊びはとても楽しいもの。
水を得た魚のように楽しそうに遊ぶ犬たちも少なくないでしょう。

今日は犬たちとの夏場のレジャーで気を付けたいことをいくつかお話ししましょう。
毎年のように書いていることもありますが、リマインドも兼ねて。

①熱中症
当然のことながら、この気温で毛皮を着た犬たちには地獄のようなものとも言えるでしょう。
だからと言って、サマーカットはあまりおすすめできません。
なぜなら、毛皮には犬の皮膚を守る役目もあるからです。
さらに、地面の照り返しも小型犬などにはとても厳しいと言っていいでしょう。
アスファルトなどの地面の熱さも犬の足裏(パッド)にはとても危険ですので、出かける前のチェックは必要ですね。

犬の中には、暑いと日影を探して暑さをしのぐことの出来る犬もいますが、多少の暑さぐらいなら気にしない個体もいます。
そういった犬の場合、飼い主がきちんと管理していないと、ついつい度を越して、倒れるまで遊んでしまうこともあるので要注意です。

②低体温症
暑い日の水遊びは人も楽しいもの。
特に川の水は思いのほか冷たいので、長く浸かっていると低体温症になってしまうこともあります。
我が家の見習い1号はとにかく水が好きなので、水の中に入ってしまうと、まったく上がってきません。
口の中が紫色になるまで遊んでいるので、強制的に水からあげると、河原でプルプル震えていることも。
子供と同じで、楽しいことはなかなかやめられないので、飼い主のコントロールは欠かせませんね。

202208031

③水中毒
水泳も含め、水遊び中に水を飲み過ぎて「低ナトリウム血症」になってしまうことです。
水まき用のホースから出る水と楽しそうに戯れる犬も注意が必要です。
熱中症が心配だと、ついつい水分を多めにと考えてしまいますが、水の過剰摂取も命取りになることがあります。
症状は「ふらつき」や「意識混濁」などですが、水遊びの直後に出るとは限りません。
家に帰ってしばらくしてから出ることもあるので注意が必要ですね。

④虫
自然の中に行くと、様々な虫と遭遇します。
我が家も湖畔のキャンプに出かけた時、見習い1号が100匹以上のダニを連れて帰ってきました。
翌日からダニ取り用具で一匹ずつ引きはがすのがどれほど大変だったか。

202208032

愛犬との楽しいアウトドアレジャーが残念なことにならないよう、出来るだけケアしてあげたいですね。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月 2日 (火)

バックステップの続き

先日見習い2号のバックステップの導入について書きました。
後肢を後方に動かすという動作に体を馴らしていくということです。

その次に行うのは、後退歩行をハンドラーと向かい合わせのフロントポジションで行うこと。
このエクセサイズを始める前に、出来ればフロントポジションをきちんと教えておくことをお奨めします。
なぜなら、正確なフロントポジションが維持できていない状態で、後退歩行させようとすれば、当然犬は曲がってしまうからです。

この時点で、トリーツを持つか持たないかは犬の学習レベルによります。

フロントポジションの理解が不十分であれば、トリーツを持った方が犬がわかりやすいと思いますが、ある程度フロントポジションの意味がわかっているとすれば、トリーツを持たない方がスムースに行く場合もあります。

この時、犬の両側に障壁となるものがあったほうが、曲がらずに下がれます。

フロントポジションで犬をハンドラーの方に呼び込んだら、犬の動きを止めることなく、犬の方に半歩踏み出します。

202208021

何度かこの動きを繰り返していくと、犬がスムースに下がり始めるので、その時「バック」というキューをのせてきます。
ここでポイントとなるのは、「バック」「バック」と連呼しないこと。

まずは「バック」のキューに反応したらすぐにクリックしてトリーツを出します。
場合によっては、犬の顔の方にトスしてあげてもいいでしょう。

繰り返していくうちに、少し距離が出てきます。

202208022

とりあえずは曲がらないで下がることを教えていきましょう。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年8月 1日 (月)

ディストラクショントレーニング

我が家の犬たちは初代のハスキー犬から始まり、現在7頭目と8頭目になりますが、7頭目までの犬たちはさほど他犬に興味を持っていなかったので、通常の散歩も特に問題ありませんでしたし、ドッグスポーツなどの協働作業においても、他犬で集中が切れることはあまりありませんでした。
ところが8頭目の見習い2号は、とにかく他犬に対する興味がプライオリティの上位を占めているようで、通常の散歩も気が抜けません。

そこで、散歩のあとは、少し疲れた状況を利用しながら、ドッグラン脇でのディストラクショントレーニング。

202208011

他犬との距離が取れていればこちらの声も耳に届きますが、あまり近くに来られてしまうと大興奮。

他犬と遊ぶより、人間と遊ぶ方に比重を置いてもらうために、こちらもあの手この手で対処しますが、まだまだのようです。

人通りや犬の気配があるところでも少し一緒に遊べるようになってきましたが、犬が近寄ってくると刺激に負けて、おもちゃも目に入らない見習い。

202208012

生後9か月の見習い2号、あきらめずに続けていきましょう。

-------------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

« 2022年7月 | トップページ | 2022年9月 »