ドッグトレーニング:体の使い方を教える
犬に新しい行動を教えることはさほど難しいことではありません。
しかし、教えた行動をどんな場面でも出来るかと言うと、そうとも限りません。
よくある例として、「オスワリ」や「フセ」を教えた犬が立っているときに「フセ」と言われても、すぐに伏せないで、まずオスワリをしてから伏せるということがあります。
なぜかというと、通常「フセ」は「オスワリ」の姿勢から教えることが多いので、立っている犬に「フセ」と言うと、一度座ってから伏せてしまう犬は少なくないからです。
立止から伏せをさせるには、立っている犬が直接伏せるときの体の使い方を教えてあげる必要があります。
今日はFCIオビディエンスやWCRLラリーオビディエンスの課題にある、「招呼中のフセ」の練習を行いました。
犬はハンドラーのキューで「フセ」なければいけないのですが、走りながら「フセ」をするというのは、日常ではあまりありません。
人間側は、「フセ」の行動は教えてあるので、招呼中にキューを出せば普通にやってくれるだろうと思うのですが、実は日常的にやっていないことはなかなかできません。
特にハンドラーに呼ばれれば、ハンドラーの元に戻ろうとする気持ちが強すぎて、途中で止まって伏せるという行動はなかなか出にくいものです。
動いていてもキューに反応して、伏せたり座ったりする練習がまず必要になります。
いわゆる「常歩行進中の作業」や「速歩行進中の作業」を繰り返し、移動中に姿勢を変える練習をすることが必要ですね。
さて、今日イベントのスタッフさんと行ったラリーオビディエンスの練習会で、見習い2号が初めてLevel 1に挑戦しました。
見習い2号は生後8ヵ月。
WCRLラリーオビディエンストライアルはLevel 1の場合は生後6か月以上、Level 2以降は生後1歳以上にならないとエントリーできません。
FCIオビディエンスの場合は生後9か月と1日以上という規定があります。
しかし、例え年齢が規定を満たしたとしても、スキルが伴わなければ当然出陳は出来ません。
スキルだけでなく、会場の環境など、外的要因への馴れも必要なので、今回初めて練習に参加してみたというわけです。
「オスワリ」や「フセ」、「マテ」が大分わかっている2号ですが、ヒーリング(脚側)が甘いので、今週末のトライアルにはエントリーしていません。
秋のトライアルにはデビューできるよう、基礎練習と環境刺激の馴致に励みましょう。
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