トラウマを作らないためには。
犬のトラウマはいろいろな状況で起こります。
飼い主が目の前にいれば、トラウマを最小限に防ぐことも出来ますが、不在の時は原因がわからない場合がほとんどです。
理由がわからないことで、犬が何かにおびえて震えていたり、挙動不審になってしまったりしてもサポート出来ないことも沢山あるでしょう。
犬のトラウマは意外としつこく、何年もかかえてしまうこともあります。
例えば故アシスタントは、生後8か月の頃、いつも行く公園のドッグランに初めて入った時、急に走ってきた大型のサイトハウンドに追いかけられ、背中に歯を当てられてからは、その犬種を極端に避けるようになりました。
そのドッグランにはその後二度と入らなかったので、放れているその犬種と遭遇することはなかったのですが、7年後にラリーオビディエンストライアルに参加したとき、飛越する障害の先にサイトハウンドを見てしまったら、障害を跳ばずに逃げたことがありました。
ずっとトラウマを抱えていたようですね。
さて、先日見習い2号が傘を気にしたことを書きました。
あまり繊細なタイプではないと思っていたのですが、生後7か月を過ぎたあたりから警戒心が強くなって、いろいろなものに警戒する様子を見せています。
今日も、明日のセミナーの準備のために、スピーカーの動作確認をしてスイッチを入れた途端に挙動不審になり、フリーズしました。
仕方なく、電源を切って床に置いてしばらく放置していたら、大分だってから自分から近づいて、傍に落としたオヤツを食べに行き、その後も自分でチェックしていました。
特に大きな音を出したわけでもありませんが、私の声が黒い箱の中から聞こえてきたことに驚いたのも原因の一つかもしれません。
こういう時は、初めから「大丈夫だから。」と言うことは言いません。
本犬は大丈夫と思っていないので、「大丈夫」と言う言葉を聞くと、怖いことが起こると予想させてしまう可能性があるからです。
自分から近寄れてチェックが完了出来たら、「大丈夫だったね。お利口さん」と声をかけ、あまり大げさにしないようにします。
食べ物が食べられる子は、オヤツなどが助けになることもあります。
これからあと半年以上、まだまだ警戒心は続くことでしょう。
少しずつ怖いものを減らしてあげたいものですね。
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