ドッグトレーニング:トリーツのあげ方
正の強化によるドッグトレーニングでは、犬が正解を出したときのご褒美としてオヤツやおもちゃなど、犬が好きなものを与えます。
オヤツにするかおもちゃにするかは、その時犬に何を教えたいかによって変わることもあります。
つまり、昨日のコラムのように「持続」を教えたいときにおもちゃを与えてしまうと、犬が動いてしまい持続できなくなるためにオヤツを利用します。
そのとき犬に与えるオヤツも、ただあげればいいというものではありません。
例えば、「フセ」の持続を教えているとき、犬の鼻先より高い位置にオヤツを見せてしまうと、犬はオヤツを食べようと立ち上がってしまい、「フセ」が続けられなくなります。
こういったエラーに関しては、週末行ったWCRL規定のラリーオビディエンスのルールの中にも記載があります。
つまり、犬が正解を出したことにハンドラーがご褒美としてトリーツをあげた時、課題の姿勢を崩してしまった場合ペナルティになるというものです。
いずれにしても、そういうエラーが起きないように、トリーツのあげ方にも注意が必要と言うことですね。
大したことではないように見えますが、犬がすぐに動いてしまえば、当然今強化したい課題の精度をあげることは難しくなります。
さて、今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。
課題は遠隔作業の前進。
犬を前に行かせ、振り向くことなく、前を向いて立っていてもらうというもの。
当然、前に歩いて行く行動と、前を向いて立つことは切り分けて教えていく必要がありますが、前を向いていることを褒めたいのに、振り返ってからオヤツをあげてしまうと、振り返ることが強化されてしまいます。
そこで、前を向いているときにオヤツをあげていくわけですが、それがなかなか難しいのです。
なぜなら、オヤツをあげようとハンドラーがゴソゴソすれば当然犬は振り返ってしまいます。
正解をタイミングよく伝えていくにはクリッカーなどのマーカーで、「それあってるよ。」と瞬時に伝えなければいけません。
しかし、クリッカーを鳴らすと犬はまたオヤツをもらおうと振り返ることもあります。
そうならないためには、前を向いているときしかオヤツが出ないと学習してもらう必要があります。
犬にきちんと伝えることはなかなか難しいものですが、ハンドラーもいろいろ創意工夫が欠かせませんね。
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