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2022年7月17日 (日)

問題なのはオヤツが無いと出来ない犬ではなく、オヤツが無いと出来ない犬にしてしまったハンドラー

犬に新しい行動を教える方法はいくつかありますが、正の強化法(Positive Reinforcing)で教える場合は必ず報酬が必要になります。
報酬とはその犬が好きな「もの」や「こと」です。
好きなものとは、オヤツだったりおもちゃ。
好きなこととは、飼い主に撫でてもらったり、遊んでもらったりすること。です。

それらの報酬をタイミングよく使うことで、犬は頑張ったあとには楽しいことが起きると学習していくので、勉強が進むというわけです。

オヤツやおもちゃは、ご褒美(報酬)であるとともに、行動を引き出すときに使うルアー(釣り餌)の役割を果たすこともあります。
ルアーとして使った場合は、上手に出来た後ご褒美になりますが、ある程度犬が行動を理解したあとルアーは外していかなければなりません。

ここでルアーを外す手順を飛ばしてしまうと、目の前にオヤツが無ければ何も出来ない犬が出来上がってしまうことになります。

さて、今日のドッグダンスプライベートレッスンでは、ヒールウォークやスピン、ウィーヴなど、ルアーとしてオヤツを使いながら、行動を引き出してきたRさんから、ルアーを抜いて行く練習をやりました。

つまり、手にオヤツを持っていなくても、言われたことがちゃんと出来たら、必ず報酬が出ると伝えていく作業です。

ヒールウォークの練習を長く続けて下さったこともあり、Rさんは飼い主さんがオヤツを握っていなくても、ちゃんと左側や右側を付いて歩けるようになってきました。
もちろん、上手に出来たらオヤツをあげます。

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ルアーを外していく過程では、ハンドシグナルを使うこともありますが、基本手にオヤツは持ちません。

つまり、目の前にオヤツがぶら下がっていなくても、言葉のキューを理解して行動に移せるように犬にきちんと伝えていくことが重要なポイントです。

目の前の愛犬にオヤツを見せていなくても「オスワリ」が出来るのであれば、オヤツが目の前に無くても行動を学習する能力は持っているということ。
出来るようになるかならないかはハンドラーさん次第と言えるでしょう。

時間はかかりますが、根気よく教えていくことで、犬はちゃんと出来るようになるので、諦めないことが肝心ですね。

ちなみに見習い2号は現在ヒールウォークの練習中。
正しい位置が維持できるようになるまでは、トリーツを使いながらゆっくり伝えていきます。

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