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2022年7月 1日 (金)

他犬に吠える犬への対応

他犬に吠える場合、一番多くみられるのは「警戒吠え」です。
相手が誰かわからないときや、突然目の前に現れてびっくりした時などがそうです。
相手と距離が取れたり、相手が誰だかわかればおさまることが多いものです。

初対面だった場合、近づいて挨拶をすればおさまる場合もありますが、相手がいることなので、むやみに近づければいいというものでもありません。

生後8か月の見習い2号は、今ちょうど警戒吠えが出始めていますが、距離が近くなって挨拶が出来ると、興奮がおさまって吠えなくなります。
もちろん、道端ですれ違う程度であればさほど警戒しないので吠えません。
しかし、今後も変化するので、注意は必要です。
つまり、吠えることを常態化させないことですね。
吠えなくても大丈夫と、犬が自分で納得することが必要です。

一方1号の方は、他犬にあまり関心はないものの、パーソナルスペースの中にぐいぐいと入って来られると、相手がオスの場合は緊張し、「これ以上近寄るな」というサインを出し、大体吠えます。
しかし、そのサインはしばしば無視されるようで、先日いつものトレーニングをしようと一時的にフェンスに係留していたところ、不用意に大型のオス犬を近づけられ1号は吠えました。

私は相手の飼い主さんに「申し訳ありませんが、オス犬が苦手なのでご自分の犬を引き戻してください。」とお願いしましたが、その方は笑っていらっしゃるだけでしたので、再度「逃げ場が無いので、繋がれている犬に犬を近づけないでください。」とお伝えしましたが、意味は伝わらなかったようです。
どちらかというと、吠える犬を連れているのが悪いというような印象を受けました。

吠える犬を連れている人間は肩身が狭いです。
多くの飼い主さんは吠えさせないようにしようと頑張っています。
どんな犬に対しても、過剰に反応しないでいられる犬を連れている人には理解出来ないのかもしれませんが、相手の犬の様子も観察してあげることは大事です。
敢えて自分の行動を変える必要はありませんが、係留されている犬や吠えている犬にむやみに近づいたり、自分の犬を近づけるのは、逃げ場を持たない犬にとってはストレス以外の何ものでもありません。

吠えなくても、「嫌だ」というボディランゲージを出す犬も当然いるので、吠えていなかったとしても同様です。
嬉しそうに尻尾を振っている犬であれば問題ないかも知れませんが、果たしてその尻尾の振りが喜んでいるのか、緊張からくるものなのかを見極めるのは難しいものです。

202207012
※練習待ちの時は必ず係留されている見習いたち

出来ればそっとしておいて欲しいですね。

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