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2022年6月12日 (日)

ご褒美のオヤツは効果的な方法で

正の強化トレーニング法では、犬の好ましい行動に対してご褒美としてオヤツをあげることがあります。
※おもちゃなどを使うこともあります。
あげるタイミングはとても重要ですが、あげ方にも実は工夫が必要です。

例えば、「立止」の姿勢を強化したい場合は、オヤツをあまり犬の頭の上の方にかざしてしまうと、自然に顔が上がってしまうことで、お尻が落ちて座ってしまうことがあります。
立っていて欲しいのであれば、立った状態でオヤツが食べられるような位置にオヤツを出してあげると、立止の持続が可能になります。

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また遠隔作業では、犬が戻って来てからオヤツをあげてしまうと、ハンドラーの元に戻ることが強化されてしまい、離れた場所で作業することが強化できません。
こんな時は、オヤツを犬のいる場所に投げてやったり、上手に作業が出来たところで、ハンドラーが犬の傍に走っていてあげるという方法を取ったりします。

ハンドラーの横を上手に歩いて欲しいのに、犬がハンドラーの前に回り込んで上手に歩けない場合は、オヤツをあげる手を犬のいる側の手で渡したり、反対側の手で渡すときは、犬がハンドラーの横にいるところにオヤツを渡すなどの工夫も必要です。

オヤツは鬼に金棒のように思われがちですが、効果的な位置や方法で出してあげないと、効果が出ないことがあります。

さらに、「オヤツがあるから頑張ろうね。」と敢えてオヤツが見える位置で教える場合と、オヤツが目の前に無くても、頑張ればもらえると犬に伝える場合があります。
シチュエーションを間違えてしまうと、オヤツが目の前に無いと何も出来ない犬になってしまう可能性があるので、状況の見極めも欠かせませんね。

要は、犬にとってトレーニングが楽しいものとなるようにすること。
ハンドラーがじっと立っているだけでは、犬は飽きてしまいますね。
愛犬と沢山動いて、楽しいトレーニングタイムにしていきましょう。

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