アイコンタクトが取れなくても大丈夫?
愛犬とのアイコンタクトはある意味とても重要です。
犬がハンドラーにちゃんと集中できているかを確認することが出来るからです。
もちろん、作業犬においては、ハンドラーを見ることなく、作業に集中することが重要なことが数多くあります。
シープドッグやノーズワークなどは、ハンドラーが視界にいなくても、やるべきことをちゃんと理解している犬は動くことができます。
しかし、もっとも基本的な部分で、他犬に気を取られてよそ見をしていたり、地面の匂い取りに忙しくしている犬は、ハンドラー(飼い主)が出したキュー(指示の言葉)を聞き漏らすことが多いものです。
例えば散歩中、気持ちが他にいっている愛犬に、「オスワリ」と言ったとき、愛犬はすぐ行動に移せるでしょうか。
基本的なトレーニングを受けている犬であれば出来るでしょうが、一般家庭犬で、ハンドラーが犬の目を見ながら、人差し指を立てて、前かがみになって「オスワリ」と言っているレベルでは難しいものです。
つまり、アイコンタクトを取ることで、犬の気持ちをハンドラーに集中させ、いわゆる「ON」の状態にしてからキューを言った方が、犬はすぐに理解し、行動に移しやすいというのは一般的に正しいことです。
しかし、先ほども書いたように、アイコンタクトを取らないで行うドッグスポーツや作業はありますし、ドッグダンスにおいても、犬と視線を合わせないムーヴやトリックは難度が高く、高得点に繋がります。
ずっと以前にも書きましたが、愛犬と目があっていなくても、愛犬の方を向いていなくても、ハンドラーのキューに犬がすぐに反応出来るようにしておくことは、日常生活の中でも必要なことがあります。
例えば、我が家の見習い1号は散歩に出る際、3階から下りて1階の玄関に向かうまでに2階のダイニングを通過します。
私は今2号とゆっくり階段を降りるようにしていますが、1号は先に階段を下りるので、その際高齢の母と遭遇する時間帯には、必ず2階で一度伏せるように言っています。
散歩に行きたい1号はそうでなくても動きが速いので、足もとのおぼつかない母とすれ違うのは危険だからです。
つまり、1号が2階に降りたとき、伏せて私を待つように3階から声をかけているというわけです。
目が合っていなくても、キューに対してきちんと反応出来るようにするのは練習が必要です。
鏡を使って犬の様子を見ながら、目を合わせずにキューを出す練習をしてみると、後ろから声をかけてもすぐに行動に移せるようになります。
一度やってみてみませんか?
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