子犬の社会化
子犬の社会化が大切なことは何度も書いています。
社会化とは多くのことやものに子犬を馴らすことですが、やり方には注意が必要です。
様々なタイプの人に会わせた方がいいからと、急に沢山の人に会わせて、抱っこされたりしては逆効果です。
いずれにしても、子犬のその時の状態をよく観察しながら、サポートしていくことが不可欠です。
しかし、丁寧に社会化しようとプランを立てて子犬をケアしていても、思いもよらない状況に子犬を追い込んでしまうことがあります。
今日、仕事先から一緒に帰宅した我が家の見習い2号。
階段も自分で上り下りが出来るようになりましたが、安全のために私がリードを持っています。
普段なら、2階から3階に行くとき、すぐ階段に向かうところ、なぜか今日は家人の部屋を覗き込んだようで、私の先を歩いていた見習い2号が突然激吠えしながら、後ずさりを始めました。
部屋には誰もいないはずなのに、一体何事?
慌てて部屋を覗いてみると、なんとベッドの上に、ぬいぐるみの犬が座らせてあり、ガラスの眼がこちらを凝視しています。
見習い2号でなくてもびっくりです。
見習い2号の吠えは止まりません。
私はぬいぐるみの向きを反対にしました。
目が合わないようにするためです。
「吠えたら相手が逃げた」というような強化はしたくありませんでしたが、自分でチェックをしてもらうためには、相手がいつまでも見習い2号を睨んでいては先には進めません。
ぬいぐるみがお尻を向けたことで、見習い2号の吠えはとまりましたが、警戒心はとかれておらず、腰が引けた状態で、ぬいぐるみのお尻の匂いを嗅ごうという行動に出ました。
「いいよ。チェックしておいで。」
結果、自分に危害が加えられないと納得したようですが、びっくりした気持ちはまだ収まっていない様子。
緊張しています。
下手に子犬を動かせば、もっと怖がるでしょう。
それ以上無理強いすることなく、部屋を後にしました。
こんなとき、「大丈夫よ。」は禁句。
本件は大丈夫でないのですから、「大丈夫」と言われると、何か怖いことが起こると予測してしまいます。
「ぬいぐるみに驚く子犬」、テレビの受け狙いになりそうですが、本犬は本当に怖かったのですから、そんな思いをこれ以上させないことが大事。
大きなトラウマにしないことが大切ですね。
もう5か月、まだまだ5か月。
焦らず、ゆっくり育ってもらいましょう。
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