跳びつかせないためには?
今日は成犬になってから引き取られた、保護犬の女の子のカウンセリングに伺いました。
おうちの中ではケージを利用していて、新しい環境に馴れるまでは、無用な悪戯などが無いように、きちんと管理されていますが、まだ若いので、エネルギーが溢れてそのやり場に困っています。
私が伺うと、ケージの中で大興奮していたので、飼い主さんがカウンセリングシートに記入してくださっている間、興奮が少しでも鎮まったらトリーツをあげるようにしました。
しかし、それでもあふれんばかりのエネルギーがなかなかおさまらないので、ケージから出ると、当然のように私に跳びついてきました。
跳びつき防止には、跳びつくことにはなんのメリットも無いことを犬に教えていきます。
つまり、跳びつかないでいた方がいいことがあると教えるわけです。
子犬であれば跳びつくパワーはさほど大きくないので、跳びつくのをやめるのを待つのはさほど大変ではありませんが、15キロを超える中型犬の場合、何度も何度も跳びついているうちに、さらに興奮度が上がる可能性があります。
そこで、フードサーキットで少し体力を使ってもらいながら、跳びつかずに興奮を逃がしてやり、最終的には、自分から落ち着いて座れるようになりました。
その後も落ち着いていられたので、「ハウス」と言って、ケージにフードを投げ込んで、中に入ってもらうと、先ほどまでの興奮がおさまり、自分からケージの中で伏せてウトウト。
ケージから出すと暴れるからとケージに閉じ込めておけば、エネルギーはますます中で凝縮されて、ケージから出たときのパワーが増大してしまいます。
さらに興奮して噛んでくる場合は、拳骨を口の中に突っ込むようにと、とあるトレーナーにアドバイスされたそうです。
今でもそういうトレーナーいるんですね。
口の中に拳骨を突っ込まれれば、嫌な気持ちになります。
「嫌なことをされるから、もう噛むのはやめよう」と思うか、「手が出たら嫌なことをされるから、その前に噛んでしまおう」とさらに犬を興奮させるかは、犬の個体によっても異なりますが、そもそも犬に嫌な思いをさせることで、犬に学習させるのはあまりおすすめできません。
少しずつ出す時間を増やし、真剣に付き合って疲れてもらい、ケージの中でリラックスして休めるようなサイクルを作ってあげましょう。
さて、午前中のパピーレッスンでは、L君と少しサークルの外で親交を深めたあと、トイレタイムを兼ねてサークルに誘導して少し待つと、ちゃんと大・小の排泄を済ませた後、水を飲んで、クレートのドアを自分で開けて、中に入って寝てしまいました。
おうちに来て間もなく3週間。
少しずつ生活のリズムがつかめてきたようですね。
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