意欲の空回りにならないために
今日は午前中若いボーダー・コリーのプライベートレッスンがありました。
彼はアジリティと言うドッグスポーツを楽しんでいますが、私はデイリートレーニングをベースに、オビディエンスやトリックなどを教えています。
ハンドラーさんがまじめに復習してくださっているので、宿題はいつもパーフェクトに出来ています。
前回、アジリティのスタート前に上手に待てないと言うお話がありました。
アジリティは犬の障害物競走。
ハードルやトンネル、シーソーやAフレームなど、様々なオブジェクトを前にクリアしていく競技です。
目の前に、跳び越えたり、くぐったり、上ったりする楽しいオブジェクトが目に入れば、アジリティの楽しさを知っている犬たちは当然前のめりになります。
我が家の見習い1号はFCIのオビディエンス競技に出ていますが、彼は走ること、跳び越えること、持ってくることが大好きなので、課目によって目の前にダンベルやハードルのようなオブジェクトが目に入ると、ついつい前のめりになって、ハンドラーのキューが出る前から腰が浮いていることがあります。
特に、スチュワードの「どうぞ」と言う課目開始の合図の声を聴くと、筋肉がぴくっと動きます。
しかし、これらは犬の先読みによるフライングとみなされ、オビディエンスではペナルティになることもあります。
要は、オビディエンスにしてもアジリティにしても、他のどんなドッグスポーツにしても、ハンドラーのキューを聴く冷静さが犬には要求されるのです。
そのためには様々な課題を犬に与えた練習が必要になります。
見習い1号の時も、いろいろ試しながら、きちんとキューを待って作業に移ることを少しずつ学んでいます。
「うちの子は出来ない。」とあきらめるのではなく、いろいろ工夫しながら犬に伝えていきましょう。
さて、午後のプライベートレッスンはRさんのお散歩レッスン。
Rさんはパピーレッスンからデイリートレーニングを終えた、いわゆる卒業生ですが、環境の変化や、成長の過程で気になる物が出てきたりして、新たな問題が見えてきたのでフォローアップ。
「もうわかっているはず。」と思わず、ちょっとハードルを下げてリマインドしながら、落ち着いて歩く練習。
学ぶことはすでにわかっているので、順序だてて伝えていきます。
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