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2022年3月16日 (水)

犬を暇にさせない。

当たり前のことですが、犬も人間同様個体差があるので行動には違いが出ます。

その違いはどこから来るかと言えば、遺伝的(先天的)なものと、あとから体得するもの(後天的)とがあります。
先天的なものは変えようがありませんが、ある程度行動変容のサポートはできます。
後天的なものは、日々犬が学習していくことを、きちんと管理してあげることで、人間にとって好ましくない行動を出現しづらくすることはできませす。

例えば、牧羊犬であるボーダー・コリーの場合、犬や子供、車やバイクなど、動くものに過剰に反応しないように、小さいころの社会化の時点で、他の犬種より細かいサポートをすることで、過剰反応しづらくすることはできます。
しかし、小さい変化を見過ごして、そのような行動が出現してしまってから修正するには時間がかかります。

一方後天的な行動に関しては、人間が先回りして好ましくない行動が出づらい環境を作れば、避けることが可能です。
例えば、食べられるものや、悪戯しやすいものをいつも犬の視野内においたり、犬の口や手の届くところにおいてあれば、それを自ら手に入れようとする行動を取る可能性はゼロではありません。
そこで、キッチンに勝手に入れないようにゲートを付けたり、ゴミ箱などは口が届かない場所に設置したり、蓋をつけるなどして、犬の誤飲や悪戯を防ぐことが可能になります。

こういった行動は犬が暇な時に出やすいので、ある程度散歩などで肉体的に疲れてもらったり、頭を使うトレーニングなどで疲れてもらうことで、睡眠も取れ、悪戯等の行動の出現頻度を減らすことができます。
「疲れた犬はいい犬」と言われるゆえんですね。

要は犬を暇にさせないこと。

もちろん、犬にとって安全なおもちゃを与え置くことも有効です。

いずれにしても、ハンドラーには想像力を豊かにして犬の行動を予想し、リスク管理も含め、犬の自然な要求を満たすをことが求められることになります。

ただ「かわいい」と眺めているだけでなく、犬の気持ちを汲みながら先読みをしてみると、犬の悪戯も減らすことが出来るでしょう。

散歩時も同じです。

環境が許すのであれば、好きなだけ匂いを嗅いだり、勝手に走り回ることも可能でしょうが、都会や街中の散歩であれば、なかなか犬の思い通りに行かないことも多いものです。

犬に振り回されているときは、犬が暇で、楽しいことを探していることが多いもの。
少しこちらのペースを変えたり、トレーニング的なキューを出したり、あるいは遊びの時間を作って、外的刺激よりもハンドラーの方が気になってくれれば、ハンドラーへの興味が出て、コミュニケーションが取りやすくなるでしょう。

昨日のプライベートレッスンは、S君の集中力アップ練習。

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若犬でも、リードの反対側にはハンドラーがいることを理解できるようになると、ハンドラーの声が届きやすくなりますね。

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