ライフスタイルの変化は犬にも影響を及ぼす
環境が変わると犬の行動が変わると言うことはいつもお伝えしていることです。
ドッグトレーニングで言う「環境」とは、ハンドラーや犬の周りにあるものなどを言います。
家の中と家の外では当然刺激が違うので、こういう状況も環境も変わると言います。
しかし、いわゆる引っ越しや飼い主の結婚や離婚と言った、犬をとりまく物理的環境が変わることも犬の行動には大きな影響を与えます。
かつて母子3頭のボーダー・コリーと共に暮していた時、現在の家に引っ越しをしました。
3歳の母犬と生後10か月の子供たち。
母犬の方は経験値が高かったためか、さほど環境の変化に左右されることはありませんでしたが、子供たちは引っ越しによって大きなストレスを抱えてしまったようで、散歩に出て他の犬と遭遇するたびに「吠え」が出始めました。
ところが、引っ越しから6か月ほど経つと、一切吠えなくなったのです。
つまり環境に馴れるまで、若い犬たちには6か月間が必要だったということです。
環境に馴れるまでの期間には個体差があると思われますが、まったく影響を受けない犬はいないと思います。
昨年は、コロナ禍で家族がリモートワークになった後、再び出勤するようになって、分離不安を発症してしまった犬たちが多くいました。
これも環境の変化のひとつです。
そんな環境の変化による影響が、我が家の犬たちの「吠え」のように、行動に変化をもたらしてしまうこともあります。
1年ほど前までパピートレーニングに伺っていたRさん。
すっかりレディに成長して、久しぶりに会ってもちゃんと覚えていてくれました。
コロナ禍の生活環境の変化の中で、今までになかった行動が出始めてしまったようです。
時間をかけて、少しずつフラットな状態に戻れるようにサポートしていきます。
さて、先週、信頼のアシスタントが闘病の後虹の橋を渡ってしまいました。
残された犬たちの行動の少しずつ変化が出ています。
こちらのサポートも欠かせませんね。
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