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2022年3月26日 (土)

ドッグトレーニング:環境が変っても出来るように

ドッグトレーニングでは、ひとつの行動が、どんなシチュエーションでも出来るようになって初めてその行動を「体得した。」、あるいは「出来るようになった。」と言います。

つまり、おうちの中で、人差し指を立てて、腰を曲げながら「オスワリ」と言って出来るだけでは、「オスワリ」の言葉の意味をまだ理解できているとは言えません。
家の中以外で、他の犬がいるような場所で、両手に荷物を抱えていても、「オスワリ」と言われてすぐその場で腰を下ろせたら、「オスワリが出来るようになった。」ということです。

重要なのは、いつでも、どこでも、どんなときでも、ハンドラーの出す言葉のキュー(場合によってはハンドシグナル)に反応出来るように教えてあげることです。

今朝は見習い1号と単独バックの練習をしました。

彼と向かい合って「バック」と言うと、彼は次のキューが出るまで落ち着て下がっていくことができます。
つまり、「バック」と言う行動の意味は理解しています。
ところが、先日足の間のポジションにいるときに「バック」と言ったら、一歩も下がれませんでした。
「バック」の意味を理解しているのになぜ。
さらに、後ろにわかりやすいようにターゲットを置いても全く反応しませんでした。

「バック」は彼にとって嫌いな動きではないので、まさかフリーズするとは思っていませんでしたが、私との位置関係が「フロントポジション」限定だと理解していたようです。
よくあることとは言え、ちょっとびっくり。

そこで、様々なポジションから一歩後ろに下がる動きを強化しなおすことにしました。
そのひとつはヒールポジション(左脚側)。

202203261

そこから「バック」のキューを出し、一歩でも単独で下がったらクリッカーを鳴らしてトリーツをあげます。

202203262

スムースに下がれるようになってから、ようやく足間(センター)ポジションから「バック」のキューを出します。
一歩でも下がったらクリックアンドトリーツ。

202203263

一歩下がれれば、彼の頭の中は、センターポジションからもバックの動きに入ることがリンク付けされたので、すぐにいつも通り距離は伸びました。

202203264

犬によって理解は様々。
うまく動けないときは、サポートが必要ですね。

蛇足ですが、私の場合ヒールポジション(ドッグダンスで使うヒールポジション)を犬が維持しながら後退する動きに関しては「バック」のキューは使いません。
なぜなら、ハンドラーの動きに合わせて犬が後退することと、犬だけが単独で後退するのでは意味が違うからです。

どういう意味かわからないときは、お気軽にレッスンをご依頼くださいね。

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