ドッグトレーニング:食べ物は精神状態のバロメーター
ポジティブ(正の強化)トレーニングにおいては、食べ物(フードやオヤツ)を使います。
もちろん、犬にとって食べ物がご褒美にならない場合は効果が無いので使えません。
しかし、ご褒美として以外にも食べ物を使うことがあります。
それは、社会化や行動変容のプロセスです。
目新しいものと遭遇したときに、オヤツを使うことで、目新しいものと美味しいものを関連付けて、いい経験にしていくものです。
苦手になってしまったものを大丈夫にするときもオヤツを使います。
いずれにしても、「美味しいもの=いいこと」と関連付けるために使うのですが、実はオヤツは万能ではありません。
つまり、どんなに美味しいオヤツを見せても、「それどころじゃない!」と犬が思えば、食べ物は一切受け付けられなくなります。
人間も、自分の生命の危険を感じたときに、何かを食べる気持ちには到底なり得ないのと同じです。
そんなときに、愛犬の目の前にオヤツを出して、「なんで食べないの?」というのは酷ですね。
愛犬の気持ちを汲んでみましょう。
オヤツが口に出来るレベルであっても、落ち着いて食べられないのであれば、食べられないときほどではなくても、精神的に少し負荷がかかっています。
頭がいっぱいいっぱいのときにオヤツを差し出すと、とりあえずは口に入れますが、ちゃんと飲み込んでいなかったり、持っている手からむしり取るようにがっついているときは、やはり愛犬の精神状態は平静ではありません。
さて、プライベートレッスンのSくんは今日も外でバイクなどのモーター音の刺激の社会化練習。
今日はいつもと違う道路に向かって移動してみました。
最初は道路に目が釘付けになって、歩みも止まりましたが、好ましい行動のみを強化しながら移動していったところ、かなり車道の近くまで行くことが出来ました。
こんなことを2回ほどやったところ、少しS君の頭がいっぱいになってきたのでリセットしました。
オヤツの食べ方で、犬の精神状態もわかります。
負荷をかけすぎずに、いい経験値を増やしていきましょう。
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